15
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Sigfox Callback - Custom Payload Config機能

Last updated at Posted at 2018-06-07

本稿では、Sigfox Callbackの一部機能Custom Payload Configについて記述します。
事前にSigfox Callback機能をご一読ください。
#Custom payload configとは
LPWA(Sigfox)ネットワークは、ちょっとしたデータを長距離伝送することを目的としていたり、デバイスの消費電力を削減するため、Sigfoxデバイスから送信されるデータは最大12バイトのペイロードとなっています。また、この12バイトは構造化されている訳ではなく、12バイト内でユーザーが独自にフォーマットを取り決めます。
例えば、温度センサーと気圧センサーのデータを送信しようとした場合、(わかりやすくするため整数値で)温度=28℃、気圧=1012hPaというデータを送る場合、16進表記で

  • 温度 = 28℃ = 0x1C
  • 気圧 = 1012hPa = 0x03F4

となるので、1C03F4というデータ(3バイト分)をペイロードに入れ、送ることとなります。
このデータは自動的にSigfoxクラウドに蓄積されるとともに、Sigfox Callback機能により、JSON形式等で、ユーザー側のサーバー(アプリケーションサーバー)に転送されます。
通常は、アプリケーションサーバー側でこの1C03F4というデータをParseすることになるのですが、温度=28℃、気圧=1012hPaとしてアプリケーションサーバーで受け取りたいという場合があります。
それを解決するのがCustom Payload Configです。
#Custom payload configの使い方
まずは、Sigfox Callback設定について知っておかないといけないので、こちらを見てください。
image.png

このCallback設定画面内にCustom payload configという入力項目があります。ここに独自の記述ルールに基づき、16進表記のペイロードを数値化(変数代入)することができます。
##Custom payload configの記述例
上記の例(0x1C03F4というペイロードを温度=28℃、気圧=1012hPa)の場合、この入力項目に
temp::int:8 pressure::int:16
と記述します。すると、*Custom variables:*というところに
customData#temp, customData#pressure
という変数が追加されます。
image.png
この2つの変数をURL転送する場合はBody内で、メール転送する場合は、メールタイトルと本文内で使えるようになります。
image.png
あとは、[OK]ボタンを押し、Callback設定は終わりです。
その後、デバイスがデータを送信する毎に、下記のようなJSONがPOSTされるようになります。

{
  "device":"1234AB",
  "data":"1C03F4",
  "temperature":28,
  "pressure":1012
}

つまり、temp::int:8は、先頭バイトから8ビット分をint型としてtemp変数に代入する。ということになり、pressure::int:16は、続くバイト位置から16ビット分をint型としてpressure変数に代入するという意味になります。
cpc.png
もし、先頭からではなく、あるバイト位置から何ビットかを取り込みたい場合は、Custom payload configの記述フィールドの2つ目(上記では何も記載しなかったところ)に「バイトインデックス」を定義します。
先頭2バイト目からの16ビット分をint型としてvalue変数に代入したい場合は、
value:1:int:16
と定義します。上記の例ではtemp::int:8 pressure::int:16pressure:1:int:16とではpressureは同じ値になります。(バイトとビットで混乱しますが)

##Custom payload configの記述仕様
Custom payload configの記述仕様は、SigfoxクラウドのCallback設定画面のCustom payload config入力の右にある :grey_question:アイコンをクリックすると見れますが、ちょっとわかりにくいので書いておきます。
[変数定義]:[バイトインデックス]:[データ型定義]
となります。変数定義とバイトインデックスは上述の通りです。
データ型定義部分は、指定するデータ型により記述方法が異なります。

データ型 記述仕様 捕捉
bool型 bool:ビットインデックス(0-7) ビットインデックスは対象バイト内の対象ビット。例えば、0x80に対しb1::bool:7 b2::bool:6と記述した場合はb1=true,b2=falseになります。つまり0x80(2進数表記で10000000)の7ビット目は1、6ビット目は0になります。
char型 char:文字数(0-7) ASCII文字としてParseします。例えば0x414243444546という6バイトを文字に変換する場合、char:6と記述することによりABCEDFという文字に変換されます
float型 float:ビット数:[エンディアン]:[ビットオフセット] ビット数は、32(bits)か64(bits)かどちらか。エンディアンはオプションで:little-endianか:big-endianを指定できます。 IEEE 754に準拠ています。
uint型 uint:ビット数:[エンディアン] ビット数でサイズを指定します。
int型 int:ビット数:[エンディアン] ビット数でサイズを指定します。
※バイトインデックスはbool型の場合は、次のバイトに移らないのでご注意を。

Custom Payload Config応用に続く

Sigfox Japan KCCS

15
13
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
15
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?