記述する動機
私、とある専門学校でPGを教えています。はや8年。
いまだにSEもやってます。
学生さんたちに読んでもらうために書いているのですが、悩めるプログラマ、悩めるSE、悩める教育関係者にも何かのヒントにはなると思い、公開していきたいと思います。全て実例です。個人名は秘密!!
出会い
私、10数年前、フリーのエンジニアとして、多忙な日々を送っていました。
閉店間際のスナック、クラブに行くことで、モチベーションを保ってる。なんとも、おバカです。
ある日、時間制のクラブで、女の子が「私達ね、夜間制高校、通信制で勉強しようと。」と言います。
「高校行かなかったの?」「違うよ。お金が無くて、行けなかったの。ちなみに、うちら中学もほとんど授業でとらんと」
「そうか…学びたいの?」「うん。プログラムとか出来たい。」
「そう。では明日また会いましょう。」「?」
環境
使いふるしのノートPCにLinuxをインストール
細かなことは忘れたけど、エディタ、コンパイラを使えるようにドキュメント整理まで。
PC渡すときに一言、「本当にやりたいなら、やってごらん」
本気の行動
学ぶ環境も、情報も無かったし、「出来たらいいなぁ」ぐらいだったと思います。家庭環境も辛かったろう。
「英語がわからん。どしたらいいと?」「辞書よめばいいよ。manも使おう。投げずにやってごらん。」
「私、数学の公式が暗記できん。やっぱバカやん」「数学は暗記するものでは無い。理解して使えればいいの。」
「長い文章がよめんと。やっぱ向いとらんとかな?」「短いとこから読めばいいよ。恥ずかしくない。とにかく読もう。」
彼女の携帯している可愛いノートはすぐに真っ黒になります。次には大学ノート。英和辞時点も真っ黒。古本屋で買った小説を毎日少しづつ読んで、「ここまで読んだよ。」と報告があります。ここは2ヶ月程
c,c++,Jva
「いくらでも失敗していいから、プログラムしてみて。」
彼女は毎日やりました。最初はわからんかっただろうけど、徐々に「理解」を手に入れました。ここは3ヶ月程
結果報告
ある日メールが来ます。「今日はお店最後やけん。来て。」
「うちね、明日からプログラマで働くとよ。」「うちみたいな子、いっぱいおるかな?うち、何かできるかな?」「ノートPCは記念やけん返さん。良かろ」
彼女は、今もSEとしてバリバリやっているそうです。(無理せにゃいいけど)