はじめまして、株式会社プレイドの秋山です。
非エンジニアな僕ですが今回PLAID Advent Calendarに参加することにしました。
早速ですが先月(11月末)に"K∀RT3 GARDEN" (KARTE GARDEN)というVRプロダクトを発表しました。
##K∀RT3 GARDENとは
弊社の"KARTE"というサービスが目指している世界観を表現する一つの形です。
K∀RT3 GARDENの動画だよーhttps://t.co/ZwvulWGrns#karte #VR
— GO AKIYAMA (@ggg) 2017年11月29日
一言で言うと、WEB上のユーザの行動をVR空間内に割当て、人感重視な可視化をしたものです。
今回はPAL様のご協力で、PAL Closetに実際に来ているユーザーをリアルタイムでVR空間にアバターとして表示しています。
PAL Closetでは、トップスやパンツ、アクセサリーなどの商品カテゴリがあり、それぞれのカテゴリをVR店舗内のコーナーに割当てています。
今回はK∀RT3 GARDENの目的中心で書きます。
##目的は?
まぁVRなんで体験してもらわないと価値が伝えにくい&そもそも体験する機会が多く作れない、という現段階では越えられない壁がありますが、このプロダクトで感じ取って欲しいのは、**「WEBと実店舗での接客(UX)の乖離」**です。
それを理解してもらうには"人感"が重要なのでVRを採用しました。
##接客の乖離
人が何かモノを買うという意味では、WEBサイトでも実店舗でも本質的に違いはありません。
それなのに、どうやらWEBマーケティングというやつは一人のユーザーを数字で捉えてしまう。
数字は大事だし便利なのですが、数字でしか捉えないのが問題で、その過程で僕らの考える"人感"を無くしてしまいます。
例えば、実店舗にて同じ商品を長い時間見ているお客さんがいたら、「色かサイズ感か値段で悩んでいるのだろうか?」と、わりと当たり前な感覚を店員は持てると思います。
しかし、WEBサイト上ではほとんどの場合、そのようなユーザーに対しては放置しています。
ここに実店舗とWEBサイトの接客には乖離があります。
人同士の直感的なコミュニケーションの差異が乖離であり、その乖離を埋めるヒントは"人感"だと考えました。
##人感の演出
正直、"人感"をどう表現するべきなのか答えは出ていません。
しかし、VRであれば自分のすぐ横をアバターが横切る、よく知っている目線で他のアバターを見るなど、人の気配に似た感覚は持てそうでした。
そのためにはアバターが移動するアニメーションや、アバター自身の見た目も重要です。
やったことはシンプルで、KARTEで行った接客やユーザーセグメントなどをVR内のアバターに反映させただけです。
サイト内の回遊があればVR店舗内のコーナーの移動、接客が発動すれば光の柱(通称マンションエフェクト)が表示、という具合に。
アバターのデザインはリアルに寄せてしまうと"不気味の谷"など今回の主旨とは関係ない問題が起こるので、あえてシンプルなデザインとしています。
あとは一般的なVRと同様、酔いにくくするためにフレームレートの維持や、なるべく直感的な操作を目指したUI、最初に一通り体験してもらうためのチュートリアルなどを作成しました。
##まだまだ未完
実は、今回のK∀RT3 GARDENは本当に最初の一歩であり、構想としてはまだまだ先があります。
嬉しいことに、今回のK∀RT3 GARDENは色々な方から興味を持って頂き、またフィードバックも頂いております。
それらを踏まえて、今後もK∀RT3 GARDENならではの提供価値を追求していきたいと思います。
ぜひ体験されたい方は、2018年の1月14日(日)に開催される「JapanVR Fest 2018銀座」にて出展いたしますのでお越し下さいー!
http://jvr-fest.com/2017/11/2958/