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お題は不問!Qiita Engineer Festa 2023で記事投稿!

振り返りでは「労う・感謝する」ことを大事にしよう

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どの会社でもある程度のスパンでチームの振り返りをやっていることは多いと思います。
スクラムなどを導入しているのであれば各スプリントで振り返りを行っているのではないでしょうか。

この振り返りがあまり活発にならない、あまり議論が生まれない、という悩みをちらほら聞くので、いきいきとした振り返りを作るために僕が特に意識している「労い・感謝」の重要性について記事にしました。

労う・感謝することの意味

振り返りを始めるときに、すぐに問題だった箇所から入ることはないでしょうか?
逆にKPTなどでKeepを集めても何も出てこない、そんな組織もあると思います。

僕は、まずは自分たちが行ってきたことそれ自体を認める、労う、称賛することを必ずメンバーにやってもらうようにしています。

僕はチームとしてお互いを労い、感謝しあうことはとても重要なプロセスだと思っています。
この理由は「それ自体が自分たちが努力するインセンティブになるから」です。
仕事のインセンティブはもちろん給与など金銭的なものが一番わかりやすいですが、お金が必要になるのも生きていくため、さらにいうと豊かな生活を送るためだと思います。
豊かな生活はお金だけではなく、人同士の繋がりや感謝などからも得られることは今までの経験から誰でも知っているはずです。

振り返りではまずはお互いのやってきたことを労い、感謝し、認め合い、次のスプリント、プロジェクトからも頑張っていこうと思えるような前向きな雰囲気を作っていくことで、問題にも正面から向き合うことができるようになっていきます。

具体的に取り組んでいること

ちなみにこの「労う・感謝する」ことの重要性についてはゾンビスクラムサバイバルガイド: 健全なスクラムへの道という本でも紹介されています。

本の中では「Kudobox」という感謝をお互いに伝え合うツールの紹介がされています。これは以下のような流れで感謝を伝えていきます。

  • 各スプリントなどの期間で、「〇〇が助かった」「〇〇が良かった」と感じたタイミングで、箱にメッセージカードをポストしていく(プレゼントなどもメッセージにつけられるようにするのもGood)
  • スプリントレトロスペクティブのタイミングなどで箱を開け、それぞれのメンバーへメッセージカードを贈る

僕のチームではKudoboxまではやっていませんが、スプリントレビューやレトロスペクティブのタイミングで、自分たちがこのスプリントで何をリリースできたのかを振り返り、それぞれのメンバーからそれぞれのメンバーへ良かったところ、助かったところを伝えあうということをしています。

そこまでで一旦自分たちが取り組んできたことをお互いに認め合い、Probremに向き合っています。

起こった変化

この取り組みを続けることで、メンバー同士の関係性がよくなったと感じています。
振り返りだけではなく、日々のコミュニケーションや朝会での議論も活発になり、「息をしているスクラム」を作ることができました。

チームとしての動きに何か課題を感じていたら、まずはお互いを認め合う、感謝することから始めてみるのはいかがでしょうか?

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