これは何
社内LT大会で話すスライドです。
せっかくなのでQiita記事としても公開しておこうと思います。
スライド
資料の要約
お金とは何か
- 取引の種類
- 物々交換→もらった対価を別の対価で支払う
- 現金取引→お金を仲介して対価の交換をする
- 信用取引→あとで「対価をもらえる」ことを信じて取引を行う
- お金とは「取引」をするための手段の一個
- 物の価値をお金の単位で表現できる
- 物が持つ価値をお金と交換できる→交換したお金は同じ価値を持つ物と交換できる
- お金は貯蓄ができる→賞味期限とかない
通貨や決済システムにはほぼ全てのものに管理者がいる
- お金は国によって管理されている
- クレジットカードも運営会社がある
- 電子決済もサービス提供者を信用して使うもの
- →管理者が信頼できないとお金の役割を果たさなくなるリスクがある
仮想通貨は「管理者のいない通貨」を実現したシステム
- 現金としての取引をシステムだけで実現する
重要→日本人は仮想通貨の凄さが理解しにくい
- 日本人が理解しにくい理由→お金も電子決済サービスも「信用」できるから
仮想通貨の普及してる国ランキング
- ウクライナ
- ロシア
- ベネズエラ
- 中国
- ケニア
仮想通貨のコンセプト→誰にも管理されない
- 管理者がいない→管理者によって取引を操作されない
- 取引を改竄される、取り消しされるとか
- 誰かが恣意的にお金の価値を操作したりもできない
- サービス終了や障害などの影響を受けない
- 障害起こって取引がうまくできなかった、とかが起こらない
- 取引した事実は(仮想通貨を使う人がいる限り)未来永劫残り続ける
- システムさえ信用できれば、誰も信用しなくて良い
仮想通貨を作るときに考えないといけないこと
- 管理者がいない時に考えないといけないこと→どうやって取引が正しいことを証明する?
- 管理者がいる場合→管理者が取引の保存とチェックを行えばいい。いない場合は?
ブロックチェーンがどう仮想通貨を実現するか
- 管理者がいない=逆にいうと全員が管理者になれば良い→P2Pと分散台帳
- P2P→参加者同士が直接通信をして取引を行う
- 管理サーバーとかがない
- 分散台帳→全員が全く同じ全員の取引履歴を管理する
- みんなが持っていれば嘘もつけない
- データも(ほぼ)なくなることはない
- これによって「信用できるシステム」を作り上げ
分散台帳の作り方
- ブロックチェーンはこの分散台帳を色々なテクニックで実現する
- コンセンサスアルゴリズム
- ハッシュ関数
- やっていることのイメージはこんな感じ
- 個々人で取引が正しいことをチェックできる証明書を作る
- 証明書は今までの取引履歴全てのデータを用いて作る
- 証明書の作成にコストがかかるようにして、0から履歴を作りなすのをほぼ不可能にする
仮想通貨の未来について
- 仮想通貨の裏テーマ→世界の通貨の一本化
- どこに住んでいても誰とでも取引ができる
- 全人類が同じ仮想通貨を使えば「為替」なんてものもなくなる
- その未来は本当にくる?→多分こない
- 実は通貨の一本化実験はすでにやられている→EU。そしてギリシャ危機
ギリシャ危機
- 一般的な国であれば、金融危機になった時に金融政策ができる
- 流通する貨幣の量を増減
- 通貨が国に管理されなくなると金融政策ができなくなる
- ギリシャがこの影響をモロに受けた
- 通貨が管理されないのは逆にリスクもある
仮想通貨から仮想物々交換へ
- 現在のブロックチェーン界隈の話題は「スマートコントラクト」
- ブロックチェーン上に契約自体を保存する
- 契約書
- 証明書
- 権利書
- これはもはや対価の物々交換
- 通貨でも物々交換でも自由に取引が行える未来が来ている
まとめ
- 仮想通貨は「本来の意味の通貨」を作るもの
- ブロックチェーンは仮想通貨のコンセプトを実現するための技術
- 仮想通貨のメリットデメリットを理解して使いましょう
- ブロックチェーンってすごいわ!