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RubyAdvent Calendar 2021

Day 19

Tips: ruby -runはオプションじゃない

Last updated at Posted at 2021-12-20

この記事は何

皆さんは ruby -runというコマンドを使ったことがあるでしょうか?
ruby -runを使うとcpmvなど、Unixコマンドの一部をrubyスクリプト内で利用することができるようになるため、-eオプションと一緒に

ruby -run -e cp hoge.txt hoge2.txt

のように、利用することができます。
しかし、https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/doc/spec=2frubycmd.html を見ても、-runオプションは
存在しません。この理由をこの記事では紹介します。

-rオプション

-runがオプションとして存在しない理由を探る前に、まず-rオプションを説明する必要があります。
https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/doc/spec=2frubycmd.html
にある通り、-rオプションはスクリプト実行前に feature で指定されるライブラリを Kernel.#require するオプションです。
例えばcsvライブラリを使用したい場合は、以下のように使うことができます

ruby -rcsv -e 'CSV.read("hoge.csv")'

unライブラリについて

次にunライブラリについて説明します。
unライブラリは組み込みのライブラリで

にある通り、Unix の基本コマンドの代替となるユーティリティを提供します。
このライブラリをrequireすることで、以下のメソッドが利用できるようになります。

  • Kernel#chmod
  • Kernel#cp
  • Kernel#help
  • Kernel#httpd
  • Kernel#install
  • Kernel#ln
  • Kernel#mkdir
  • Kernel#mkmf
  • Kernel#mv
  • Kernel#rm
  • Kernel#rmdir
  • Kernel#touch
  • Kernel#wait_writable

-runの正体

ここまでの説明で、気づいた方もいるのではないでしょうか?
そう、-runとはunライブラリを-rオプションでrequireしているだけなのです!
-runrunと読めてしまうため、オプションと勘違いしやすいというTipsでした。

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