概要
- ここでは個人的にwin10→archに乗り換えたときのポエム的選定基準について書く.
- 元々ubuntuの予定だったが,ubuntuは何が入っているかよくわからず原因不明のエラーに遭遇することが多かったのでやめた.
- まずはどういった背景でそのソフトを選んでいるのかはっきりさせるために環境や背景や操作の癖について記述する
乗り換えの背景
- PCの操作の速さは平均よりも早いけど,良さげなソフトがlinuxにたくさん転がっている.
- archwikiの凄さに気圧されて
- windowsではキーボードだけで完結させるのは難しい.
- タイル型ウィンドウマネージャって凄そう
環境
- 一応以下に私の環境を載せておく
- CPU:1700x
- MEM:DDR4 16gb 2800
- VGA:GTX1070ti
- NVME SSD:256GB
- デバイス:M570(MX ERGO)
pcの使い方の癖とか
- ターミナルはそんなに使わない.データベース操作とかはGUIでやる.
- vimキーバインドが大好き.
- マウスジェスチャは安定性がないので今は使わない.
- ネットサーフィンするのがメイン.PycharmとかVSCodeでちょくちょくコード書いたりはする
- 仕事のメインはテストなので、コードは偶に自動化の必要に応じて書くVBAおじさんぐらいの習熟度
フォーマット
機能
- 移行元
- 移行先
短評
乗り換え先一覧
ターミナルもといシェル
- cmder + powershell
- alacritty + fish
ターミナルは断然linuxの方が使いやすい
fishの強力な補完によってコマンドのタイプのしやすさが違う.
alacrittyにしたのはGPUレンダリングで速度的に優位になるんじゃないか的なところから.
xmonadだしターミナルマルチプレクサとかはなくてよくシンプルで早いものを選んだ.
キーカスタマイズツール
- keyhac
- None
xkbで出来そうで出来ない.情報が欲しい
無変換+αとALT+αに色々割り当てしたい
→無変換以外はxkeysnailで大体実現できそうな気がする.割当できてしまえればLinuxのほうが色々選択肢があるので魅力的になりそう.
パッケージマネージャ
- chocolatey
- yay(pacman)
コマンドも短くてyay "テキスト”で検索から番号で選択できるのもお気に入り.
Chocolateyはパッケージの品質がゴミすぎる.既存のものをアンインストールせずにアップデートできない.ハッシュはマッチしない.そんなものがapprovalになっている.
なお,yaourtではなくyayを選んだのは開発の活発度,モダンさ,AURの使いやすさ,archwikiのAUR Helper comparisonを見て出来ることが多そう,かつarchwiki.orgでyaourtがinactiveになっていることから.
ただ,yayはバグがあるのかコンパイルで死んだりするので注意.最近yayをすすめる記事が増えてきたけどその不安定さに触れていることが少ないので書いておく
IME
- googlejapaneseinput
- fcitx-mozc
何も変わらない安定性.固有名詞絡みの変換候補が馬鹿だけど、ms-imeよりはましなのでそんなに気にしてない.
キーボード配置編集
- sharpkeys
- xkb
とりあえず最低限の以下のような配置ができたので良い
使いやすさはsharpkeyの方が良かった.というかxkbの設定ファイルは
ただwindowsは中身がレジストリとかいうクソなので個人的にはトントン
before map | after map |
---|---|
capslock | IME ON用 |
; | エンター |
ひらがなカタカナ | IME OFF用 |
Insert | None |
ファイルマネージャ
- 内骨格
- vifm
JumpList(bmark)はポップアップのほうが良い,ステータスウィンドウがあるなどが内骨格が優れている点だと思う.
キーバインドの設定と拡張性は慣れたユーザーにとってはvifmの方が圧倒的に優れてると思う.コマンドラインならではのlocateなどとの親和性もvifmの評価が高い.
everythingと内骨格連携させるのとかはちょっと無理矢理だし
ファイル検索ソフト
- Everything
- vifm+locate
everythingのインクリメンタルサーチだけマジでほしいので、Windowsのほうが良い.
反面標準出力で連携とか色々できるのはloccateの方なので微妙.
コマンドランチャ
- CraftLaunch
- rofi
emacslikeなキーバインドは使わないけどデザインがクールで使いやすい
シンプルで単に起動したい自分の要件を満たしてるし,後に上げるクリップボードマネージャーとも相性が良い
ただしデザインを除けば機能性やとっつきやすさではCraftLaunchに軍配が上がりそう。
主に新規追加の分かりやすさとか設定のやりやすさとか断然craftlaunchのが優れてる.
クリップボードマネージャ
- keyhac
- greenclip(with rofi)
vimlikeでスタンドアロンのものを探していたが見つからなかった.
変わりにgreenclipというrofiと連携することを想定して作られた100%haskellのものがいい感じでこれを使うことにした.
概ね満足できるけどrofiはvimlikeにマッピングが出来ないのがクソでなぁ
パーティション管理ツール
- AOMEI partition assitant
- gparted
使いやすくてわかりやすいのはAOMEIプロプラだけどサイズの拡張や変換の選択肢が豊富だからもとのほうがいいなぁ
信頼性と軽さはpartedだけど,まれにしか失敗しないし失敗したら復元すればいいと思ってるのでメリットを感じてない.
バックアップツール
- AOMEI backupper
- None
aomei楽
bupsはシャットダウンが遅くなる問題を引いたのでやめた.
今は設定ファイルもgithubだしarchlinux壊すこともないし,壊してもパッケージ入れ直しで戻せるのでノーガード戦法中.
復帰に数時間かかるから少しはほしいけど,,,誰か良いの教えてほしい.
ディスク使用量分析ツール
- WinDirStat
- baobab(旧DiskUsageAnalyzer)
円表示で階層的に見れるほうが良いね.windirstatは見にくいのでlinuxのほうが良い
システム情報ビューア
- HWiNFO
- HardInfo
これもHWiNFOのほうがよい情報が見られる印象がある.
ウィンドウマネージャ
- Windows Exproler
- xmonad
xmonadの設定も固まって慣れた結果,これはものすごいものだとわかった.
いつものタイルでないウィンドウマネージャーではウィンドウを触るのが習慣で当初柔軟性がないなぁと思っていたが,2種類ぐらい(メインウィンドウとそれに伴う子ウィンドウいくつか,全画面)あれば用途をすべて事足りることに気がついてしまった.
その間を素早く移動することが作業スピードに直結するのであって,配置に取られる時間がない分より早い操作が可能だった.
ボリュームマネージャ
- volume2
- polybarとxmonadのショートカットキー
とりあえずmod+F8,F9に割り当てて問題はなくなった.
でもやっぱりタスクバーでやる選択肢もあった方が便利
polybarを用いてVOLのバーの領域を広くすることで解決.
やっぱり対象が全体な分volume2のほうが良いけど微差
という音がlinux上だと安定しなさすぎて困っている.
バージョン管理ツール
- TortoiseGit
- git+tig
GUIは素人っぽくて嫌だなと思ってた.
現在は基本的なコマンドはターミナルで済ますことが多くなったけど,ロールバックとかリセットとかそういった動作はGUIの方が未だに良いなぁと思う
エディタ
- ~~sublime text日本語入力~~VSCode
-
NeoVim+dein.vimVSCode
-
vimが使いこなせないので似た使用感のVSCodeに移行した.きっかけとしてはsublime textでasciidocをサポートする良いプラグインがなかったことに由来する.
Atomはパフォーマンスがゴミすぎて選択肢に入らないので,必然的にたどり着いた.
どいうか今はもうVSCodeがスタンダードね.nvim or vscodeでしょう.
ブラウザ
- firefox + qutebrowser
- firefox + qutebrowser
使用感に差はない.
qutebrowserが充実してきて移行してきている.
画像ビューア
- nomacs
-
fehvimiv
-
最近Nomacsがとんでもないクソだと分かって乗り換え先を探している.
というのもキーバインドの設定や,毎度変化する最後に開いたフォルダなどの情報が同じファイルで管理されている.
どうしたらこんなにひどい間違いを犯せるのか分からないほどで,納得の行く説明がない限り二度と使うことはないだろう.
fehは気に入っていたが最近のアプデで画像がちらつく問題が発生して,品質の低さにがっかりして使うのをやめた.
そこでvimivに乗り換えた.起動や画像の切り替えは遅いが許容範囲でワンキーしか対応出来ないがvimバインドを使えるので
PDFViewer
- SumatraPDF
- Zathura
vimライクなキーバインドで画面スペースを最大限表示に使ってくれるスタンドアロンですごいやつ
これもLinuxのほうが良い
動画プレイヤー
-
VLCmpv- mpv
当初はvlcを使っていたが超高画質(4k)の動画を見るときの最初の映像がarchlinux上で乱れる現象が発覚した.設定もシンプルで画面もよりシンプルでキーバインドもvlcよりセンスが良いので移行
移行が必要ないもの
- チャットツール
- slack
- hangout(web)
- discord
- ゲーム
- dolphin(-emu)
- steam
- 情報収集
- feedly(extension)
- ちょっと細かい不満が出てきて乗り換えを検討中.と言ってもサーバー立てず同期可能な範囲なので良さげなnewsboatなんかは難しい.
- feedly(extension)
- メール
- Gmail(web)
- 流れ的にはmuttが良いのだろうが,メールは基本書かずどこでも読めることが重要なので,inboxでメールをタスクとして扱うやり方で十分
- Gmail(web)
- ドキュメント
- LibreOffice
乗り換えで得られたこと
- gitなどとの親和性から設定をテキストファイルで管理できることの素晴らしさを知った.
- vifmやqutebrowserみたいな優れた設計思想のものに触れられたこと
- 素晴らしいソフトウェアが本当にLinuxには多くて感動する機会が増えた
分かったデスクトップLinuxのマイナス点
- 無変換ベースのキーバインドの方法が分からない
- マウスジェスチャソフトの開発が活発ではない.
- ことデフォルト設定に関してはwinのソフトウェアのほうが優れている印象がある.linuxは設定方法は用意したからあとは好きにしてと言われる感覚が大きい.設定しようにもドキュメントがなくて変なところでハマったりする.
感想
少しずつ問題解決されてきてlinux中心になっては来ている.
ただしゲームがWindowsでしか出来ないものがあったりのせいでWindowsと行ったり来たりになるのだろう.
マウスジェスチャと無変換を起点とした自由なキーバインドが出来るようになったら仕方なく以外でwindowsを起動することはなくなるだろう.
今や好きなソフトは設定がシンプルな少ないファイルで,XDG Configに従っていて,OSSで,カスタマイズが豊富で,クロスプラットフォームで,vim-likeな,webベースではないもの
MACは比較や乗り換えの対象にならない理由
最後は宗教戦争で占めるスタイル.
シンプルでデフォルトで良いものをと言うのは好きだけど.
問題をちゃんと吐き出してくれないのと,ハードが高価で自由でないAppleの思想が絶望的に合わない.