はじめに
App Service や Azure Functions では、PaaS 製品として提供している言語ランタイム廃止に伴い通知が行われます。
ただし、この通知はサブスクリプション単位に行われていることが多く、サブスクリプションの管理者としては、対象のリソースがどれなのかといったことが通知からは読み取れないことが多くあります。
そんなときに Resource Graph 機能を使って一括で確認する方法を紹介します。
アプローチ
ここで紹介する方法は Linux 環境に特化した話となります。
App Service や Azure Functions の Linux 環境において実行するイメージは linuxFxVersion というプロパティで管理されるものとなります。
ランタイムはコンテナイメージに梱包されているため、この値を調べることでランタイムの特定を行うことができます。
なお、Windows 環境のリソースについてはここで紹介する方法は利用できません。
実践
App Service リソース、Azure Functions リソースはいずれも type
が microsoft.web/sites
となります。
また、Linux 環境の場合 kind
に linux
というキーワードが含まれます。
そのため以下のようなクエリで一覧取得可能となります。
resources
| where type == "microsoft.web/sites"
| where kind has "linux"
| project kind,resourceGroup,name,location,properties.siteConfig.linuxFxVersion