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【QGIS】CS立体図が最新版のQGISでも作れる!CSMap Pluginを作成しました 🎉

Last updated at Posted at 2024-06-18

sample_6641.png

はじめに

CS立体図を最新版QGIS LTRで作成できるCSMap Pluginを作成しました 🎉

CS立体図を作成できるQGISプラグインではCSMapMakerが長らく使われています。しかし,QGIS 3.30からQGISのインストール時にSAGAが内蔵されなくなったため,SAGAに依存するこのプラグインを使用するには対応のバージョンのQGISを使用する必要がありました。

SAGAに依存せずCS立体図を作成できるツールとして公開されたのがcsmap-pyです。
本プラグインは,csmap-pyのrasterioとnumpyによる変換ロジックを利用しています。

プラグインのインストール

本プラグインは QGIS Python Plugins Repository にて "CSMap Plugin" という名前で公開しています。

QGISの プラグイン > プラグインの管理とインストール... から "CSMap Plugin" と検索してインストールすることができます。

スクリーンショット 2024-06-17 22.52.24.png

Windowsをお使いの方へ

Windows版のQGISでは,プラグインの読み込みエラーが発生する場合があります。
原因は,変換処理に必要なrasterioモジュールがないことにあります。
*プラグインのインストール自体は問題なく完了しています。

スクリーンショット 2024-06-17 233322.png

以下の手順でrasterioをインストール/インポートしましょう!

  • 手順1:QGISでPythonコンソールを起動します。
  • 手順2:!pip install rasterioを実行します(コピペ推奨)。
  • 手順3:QGISを再起動して,再度Pythonコンソールを起動します。
  • 手順4:import rasterio を実行して,プラグイン > プラグインの管理とインストール... から本プラグインにチェックを入れます。

手順2を実行時に以下のような WARNING が赤文字で表示される場合があります。
これは,rasterioが指定されたディレクトリにインストールされていますが,そのディレクトリがシステムのPATH環境変数に含まれていないことを意味しており,コマンドラインやターミナルから rio.exe を直接実行することができない,ということを教えてくれています。
本プラグインを使用するうえでは全く問題のないことなので,無視していただいて構いません。

WARNING: The script rio.exe is installed in. 'C: \Users\<UserName>\AppData|Roaming\Python\Python312\Scripts'.which.is.not.on PATH. Consider・adding・this.directory・to・PATE or,if you.preter・to suppress・this warning,use --no-warn-script-location.

CSMap Pluginを使ってみよう

使用方法は,

  • 入力ファイル:DEM(GDALでサポートされている形式のもの)を選択する
  • 出力ファイル:CS立体図を保存したいディレクトリを選択して,名前をつけて保存する
  • 高度なオプション 及び 処理終了後,自動でウィンドウを閉じる を任意で選択・設定する

以上です!

入力ファイルは1つのファイルのみ選択可能ですが,仮想ラスターに対応しています。
出力ファイルは,name.tifとして出力されます。
高度なオプションは,その意味がわかる方の使用を想定しています。max workersはCPUのスレッド数を最大値の目処として設定してあげると,多少の処理速度向上が見込めます。

スクリーンショット 2024-06-18 0.23.35.png

おわりに

本プラグインに対するご指摘やご要望がありましたら,GitHubのissuesに投稿いただくか,本記事にコメントいただけますと幸いです。
今後の機能改善の参考にさせていただきます。

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