本記事のターゲット
今までWebアプリケーションをJavaで開発してけれど、最近有償化されたの?商用では使えない?など、お悩みの方。
Javaの有償化?ざっくりと概要
Oracle JDKの料金形態
公式ページよりざっくり要約すると「Webサービスの場合1プロセッサ = 月額3,000円」です。
AWSなどのクラウド環境でも大体料金は同じです。EC2では細かく言うとハイパースレッディングの有効/無効で金額が違いますが、JavaでデプロイするようなWebアプリケーションサーバでハイパースレッディングを考えることはあまりなさそうです。
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javaseproducts/overview/javasesubscriptionfaq-4891443-ja.html
https://www.oracle.com/jp/corporate/pricing/mcpu-189131-ja.html
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html
http://www.oracle.com/us/corporate/pricing/cloud-licensing-070579.pdf
Oracle JDK以外
OpenJDK
こちらもOracleがビルド。6ヶ月毎にアップデート。サポートも6ヶ月。6ヶ月に一回アップデートが必要。
Amazon Corretto
Amazonが新しく提供をはじめたJDK。
JDK8互換は2023年6月まで無償サポート。
JDK11互換は最短2024年8月まで無償サポート。
他にもいっぱい
こちらのスライドに丁寧なまとめがありました。
https://www.slideshare.net/TakahiroYamada3/how-to-choose-the-best-openjdk-distribution-201905
どうする?
既存のサーバ環境をあまりいじれない場合
Javaのアップデートにリリース計画が必要だったり、JDKのバージョンアップ自体がプロジェクト化されるような規模な会社や部署の場合
有償化といえども「1プロセッサ = 月額3,000円」なので、人経費を掛けて移行するよりも、Oracle JDKを契約したほうが殆どの場合安上がりになりそうです。
それ以外
Amazon CorrettoはAmazon Linux以外もWindows、MacやDebian系LinuxのCentOSなどもサポートしており、ベンダーロックインにはなりません。MacやWindowsのインストーラも付随しており、Webアプリケーションの利用であればAmazon Correttoがおすすめです。