web3 や NFT が盛り上がりを見せていますが、実際のところなんなのか掴みどころがないと思っている人も多いと思います。技術者であれば開発者向けドキュメントを参考に実際に手を動かして開発をしてみるのが一番良いと思うのですが、非技術者にとっては抽象的な議論を具体的に体験する方法は少ないです。そこで NFT を中心に具体的な体験方法をまとめてみることにしました。
なお最初に分類するのですが NFT のトレードについては紹介のみで具体的には扱いません。その理由は該当項目を参照してください。
非中央集権化、ビックテックとの対抗軸、ブロックチェーンの未来象、暗号資産の潜在的価値、デジタルノマドといった議論も楽しいのですが、それだけで終わらずに実際に手を動かすことを推奨するためのドキュメントでもあります。
なお開発者であれば下記をやってみることをおすすめします。
書籍は SolidityとEthereumによる実践スマートコントラクト開発 ( https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119342/ )がおすすめです。
NFT の価値に対する二つの方向性
この分け方は恣意的ではあるのですが、現状、二つに方向性があると思っています。NFT の本質的価値が登場しているか、登場していないか、です。
現在盛り上がりを見せているのは NFT アートのトレーディングです。これが本質的な価値であるとするか、このブームの後に本質的な価値が登場するのか、という立場の違いとも言えます。
NFT アートのトレーディングに興味があれば OpenSea マーケットプレースを利用するのが良いでしょう。買い手、売り手の両方の立場があるので、それぞれで試せば別の視点が見つかると思います。一つテクニックを共有すると、NFTを買う時は2つ買うと良いとしれています。値段が上がった時に、一つを売りつつ、その後の流れを追えるからです。
個人的には NFT トレーディングはお薦めしていません。NFT の本質的な価値はまだ登場していない、と思っているためです。ついては、以降は具体的にどのようなことができそうか、を試せる方法をまとめていきます。
ウォレットの登録
OpenSea でトレードする際にも必要になりますが、ウォレットがないと始まりません。MetaMask 以外でも良いのですが、今回はメジャーな MetaMask の登録を記載します。
- https://metamask.io/ からダウンロードする。
- iOS、android へのインストールのほか、google chrome などのブラウザ拡張機能として導入することもできます。悩むようであればPCのほうがトラブルが少ないので PC のほうがおすすめです。もちろん両方設定するの有効です。
- パブリックアドレスを確認する。0x で始まる文字のところがパブリックアドレスです。


OpenSeaに登録する
OpenSea (https://opensea.io/) にアクセスしウォレットに接続してください。ウォレットと接続するだけで会員登録完了です。従来のようなパスワードは不要です。
この様にウォレットがあれば、様々なサービスに接続して使うことができます。ここらへんも一つ面白いところです。gmailのアドレスガアあれば連携してログインできるサービスとにていますが、もう少し特定のプラットフォーマーに依存しない形で実現できていますし、何より共有されるのがウォレットのアドレスのみということです。
なお注意点としては、ウォレットの中にはお金になるものが入ることになるので盗まれるリスクがあります。信用できないサイトに接続すると盗難のリスクになりますので信用できるサイトに接続するようにしてください。
現在残念なのですが、Twitterのリストに追加するなどして特定のサイトに誘導し、ウォレットの残高を盗み出すような手口が横行しています。くれぐれも注意しましょう。
OpenSeaの取引履歴を確認する
OpenSea に登録してトレーディングをするのであれば、ここで支払い様にイーサリアムを入手するひつようがあるのですが、今回はトレーディングをしないので必要ありません。話題となっている Bored Ape Yacht Club の取引履歴を確認してみましょう
下記のページに行きどれか一つをクリックしてみてください。
https://opensea.io/collection/boredapeyachtclub

過去の取引の履歴を確認できますし、ユーザー名をクリックするとトレードしたユーザーが持っている NFT を確認することができます。
Etherscan で詳細を確認する
OpenSea の Detail の Contract Address のところをクリックすると Etherscan という取引の履歴(ブロックチェーンのトランザクション履歴)を確認できるサイトに飛ぶことができます。
Etherscan では特定のアドレスにどのくらいのトークンが保持されているか、また公開されていればトークンのスマートコントラクトの処理(プログラムされいる内容)を見ることができます。ウォレットのアドレス自体は、誰に紐付いているかは明確にはならないのですが、ウォレットの中身は誰でも見ることができるのです。
ここらへんがブロックチェーンの面白いところの一つです。
POAP を試してみる
ここから先は、エンジニアであれば実際にスマートコントラクトを書いてみたり、トレーダーであれば NFT を購入したりしてDiscordコミュニティに入っていくのが理解を深める方法ですが、お金をかけずに NFT を試す方法として POAP を試す方法書きたいと思います。
POAP とは Proof of Attendance Protocol の略でなにかのイベントに参加したことを証明するためのものです。
なにか特定のイベントを企画して、POAP を発行してみること試してみる手順を記載します。
からイベントを作ります。画像はあとから変更できないので注意です。
登録後、メールが届き、承認プロセスに入ります。承認後、POAP を配布することができます。
配布方法としてURL方式であったり、予め特定のアドレスの人しか受け取れないようにしておくことも可能です。
設定が終わったら受け取りたい人にURLを送り Claim してもらいましょう。
これで配布方法は完了です。POAP を受け取ると同じイベントに参加した人が見れます。
また、ブロックチェーンのトランザクション履歴を見れば、特定の POAP を持っているかをチェックできるので、特定の POAP を持っている人のみ参加可能なイベントなども開催する事が可能です。
POAP については以上になります。