記事を書いた経緯
私自身、ベンダー資格(AWS SAP, Security)や基本情報などの資格を持っている。
しかし、現場面談、転職活動などのシーンで大して活きたことはないと感じる。
それは、 「その資格を取得するための豆知識・小手先の技術」 は身についたが、
「その資格を取得して現場で活かせるほどの知識」 が身についていないからだと思う。
※ただしこれはあくまで開発経験がある人の話で、開発未経験の人が基本情報持っているというのはすごいことだと思う。IT業界ではなめられがちな資格だが、かなりちゃんと勉強しないと取れない資格だと思うので十分やる気のアピールにはなると思う。
資格をゴールにするな
AWSの資格持ってます!
じゃああれとあれ使って、こういうの作れる?
・・・。
きっとこうなってしまうのは、資格を取ることを目標として取得してしまっているから。
資格勉強をする上で大事なことは、その資格を取って現場で活かせるだけの実力を身に付けること。
資格は「持ってればいいですよ」というものじゃなくて、
「これに受かるだけの人なんで、これくらいの実力がある人ですよ」の証明だと思う。
なので、それに伴う実力がないのにただ資格を持っているということは足かせにすらなりかねない。
「あぁ、この人は何も考えず資格を取得しているんだな」と。
目的を明確にして、必要性を作る
資格を取りたい!という気持ちはすごく大事だと思う。
勉強したい、学びたいという思いは持ち続けて損はない。
でも資格を取るのならモチベーション高く学び、最終的に資格を取得したなりの実力を身に付けて、それを現場で活かせるようにならないといけない。
そのためには 目標を出来る限り明確にすることが大事だと思う。
いつまでにそれを取って、
どんなことを学んで、
どんなことに役立てて、
その先に何をしたいのか?
どんな自分になるためにそれを取りたいのか?
というのをとにかく明確にする。
これ以上ないくらい明確にする。
すると、自分の中にその資格を取る必要性が生まれてくる。
必要があると、人は動き出す。
取る必要性あるんだっけ?という負の誘惑に負けることなく、動き続けることが出来る。
必要なことだけを取捨選択して行うようになる。
すると、学ぶ内容・学び方が変わってくる。
何故ならそれが今後自分のキャリア・現場作業に必要だと明確に理解しているから。
とりあえず暗記で点取れればいいや!がなくなってくる。
そもそも資格とる必要ないな、という結論になるかもしれない。
それでいいと思う。
資格を取るというのは膨大な時間を使う。
それだけ、命を、人生を削っていると思う。
そこまでした対価が「ただ履歴書に無駄な一文を増やすだけ」になってしまっては、時間の無駄だ。
その時間でお金を稼いだり、現場の技術を研究したり、ビジネスを学んだり、友達と遊んでリフレッシュするほうがよほど有意義だ。
最悪のモチベーション
「かっこいいから」「転職に有利だから」「みんな持ってるから」「なんとなく学んでみようと思った」「自己研鑽のため」
これらはモチベーションとしては最悪だと思う。
何故なら資格を取ること自体がゴールで、
現場で活きる知識・実力が身につかないから。
(勉強習慣は身につくかもしれないが)
こんな気持ちでやるくらいなら、今人生を遊んで楽しむほうが余程いい。
時に「自分の周りの人は立派な資格を持っていて・・・」とか思うかもしれない。
でもそんなのは関係ない。
ただ持ってるだけで何の実力もない可能性はかなりあるし、
そもそも資格を取ったくらいじゃおいつけないほどの実力・モチベーションの差があるかもしれない。
資格を通して得られるその知識が今後の自分のやりたいことの実現に必要だから取るというのをしていくべきだと思う。
最後に
資格を取ろうと思ったその時、まず必要性を考えるべきだと思う。
資格のその先に何を見据えるか? がしっかりしていないと「学ぶ意味あるのか?」と揺れる。
ITはあまりに分野が多く学ぶべきことが多いので、ひとつの指針として、とっかかりとして学ぶのはありだと思う。
だが、その先にしっかりと明確に、取る理由を持つべきだ。
でないと時間の無駄になってしまう。
履歴書に一行、無駄な文字列が増えるだけだ。
そしてその一行が変に期待を増大させ、最終的に自分の首を絞めるかもしれない。
間違ってもそれをアピール材料として使えるから という気持ちでとらないこと。
そういう気持ちでとった資格は何の役にも立たない。
余談
資格を持ってると書類選考とかは通りやすい。
けど結局面接でボロが出て落ちる。
めっちゃ美味しいですよ~!って言って出てきた料理がそこまでだった…という気分にさせてしまうのだろう。
それでも資格が欲しいなら、資格負けしない自分 を作っていくこと、
資格を取った動機を明確にすることが大事。