はじめに
2024年11月17日に実施された統計検定1級に合格したので,その体験記を書きます.
統計検定に関する基礎的な情報は公式の統計検定1級|統計検定:Japan Statistical Society Certificateを参照してください.
また,これらの情報は他のブログや記事でもよくまとめられているので,この記事では省略します.
筆者について
- 現在,国立大学経済学部の4年生で,来年から情報系の大学院に進学予定.
- 2023年11月に統計検定1級 統計応用(社会科学)に合格,統計数理には不合格.
- 2024年11月に統計検定1級 統計数理に合格し,統計検定1級を取得
結果
去年度の出来は覚えていません.
今年度の統計数理では2,3,5番を選択しました.公式の略解で答え合わせしたところ,次のような出来でした.
2 (1)○ (2)○ (3)○ (4)○ (5)○
3 (1)○ (2)○ (3)× (4)△
5 (1)○ (2)○ (3)○ (4)○ (5)×
結果は,優秀成績賞(評価A)で合格できました.
3番が見た目より難しくて解けなかったことと,4番が簡単そうだったと試験直後に気づいたこともあって,優秀成績賞を取れるとは思ってもみませんでした.
4番では「経験分布関数」という聞いたことのないワードを見て,飛ばしてしまったのが悔やまれます.
勉強方法
過去問の解答・解説は,公式の問題集(日本統計学会公式認定 統計検定 1級 公式問題集[2019〜2022年] - 実務教育出版など)に加えて,以下のサイトを参考にしました.
- 統計検定 過去問 | DataArts - 統計検定 1級・準1級対策講座,過去問の解答(解答例)・解説を掲載.
- 【徹底解説】統計検定1級過去問解答(統計数理) | Academaid
- 統計検定1級の過去問と解答例 | 有意に無意味な話
- 統計検定 1 級 「数理統計」 過去問とその解答例
統計数理
【去年度】
現代数理統計学 | 学術図書出版社 - 大学・短大・高専・専門学校向けの教科書出版を用いて勉強していました.しかし,今から思うと量が多すぎて消化しきれていなかったように思います. 現代数理統計学の基礎 - 共立出版を用いて,問題演習を中心に対策するのが良いと思います.
【今年度】
去年度に受験で,勝手がある程度わかっていたので,今年は過去問を解くだけとしました.
分野としては,暗記が必要な仮設検定周りはほどほどに,計算問題が多い分野を中心に勉強しました.
およそ2,3週間前から過去問を解き始め,最終的には2012-2023年の過去問を解きました.
各年各大問ごとに難易度の評価と,所感をスプレッドシートにまとめ,最後にまとめて復習しました.
この方法はどの勉強にも有効だと思うので,ぜひ参考にしてください.
統計応用
去年度の記憶になるので,やや曖昧なことも多くなるかと思います.ご了承ください.
経済学部で学んだことを復習する動機づけにしたかったので,統計応用は「社会科学」を選びました.
統計応用は,どの科目も問題のクセが強く,王道の勉強パターンは確立されていないような印象があります.ですが,「理工学」は,統計数理に似た問題が多く,試験問題の難易度・質のブレがまだ少ないように個人的には感じました.,合格を一番の目標にするのであれば,「理工学」を選ぶのがセオリーかなと思います.
私は,公式の統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック | 学術図書出版社 と過去問を中心に勉強し,ときどき計量経済学 | 有斐閣も読んでいました.正直,過去問が一番大事だと思います.
最後に
統計検定1級では,統計学以上に,大学1,2年次の数学をしっかり理解していることが求められます.逆にいえば,理工系や経済系の学生であれば,それほど苦労せずに合格はできると思います.いい数学の演習にもなりますし,ついでに履歴書に書くことも増やせるので,コスパのいい資格試験だと思います.