Rustのstdライブラリは、最小限の機能しか持っておらず、なにか実用的なコードを書くのであれば他の様々なクレート(ライブラリ)を利用する必要があります。ただし、知らないものを利用することはできないので、どういうクレートが存在するかを調べなければなりません。以下に、Rustのクレートやツールを調べるのに役立ちそうな情報源のリストを載せておきます。
crates.io
コミュニティが開発した各種のクレートが登録されている場所で、Cargo.tomlに依存クレートを記述した場合、基本的にはここに公開されているクレートを探してダウンロードしてきます。自作のライブラリを利用してもらいたければ、ここに登録しておきましょう。
ページ上部の検索窓に入力すれば、関連しそうなクレートを検索してくれます。また、大雑把なカテゴリ分けもされています。ただし数が多いので、ここから自分の目的に合致したクレートを探すのは難しいかもしれません。
Awesome Rust
Rust製のプロジェクト・ツール・ライブラリ等を細かいカテゴリ別にまとめたものです。興味があるカテゴリをざっと眺めるだけでも、こういうクレートがあるのか、と勉強になると思います。人気のあるライブラリ・ツール類はたいていここに載っているはずです。
This Week in Rust
週刊でRustの最新情報を提供してくれます。Rustについてのニュースやブログ記事の紹介が主ですが、"Crate of the Week"というクレートを紹介する欄があります。
stdx - The missing batteries of Rust
Rustでプログラミングするうえで、必須となるようなクレートを集めたリストです。実際、Rust以外の言語、例えばPythonであればstdに含まれていたであろう機能を提供するものばかりです。ここのリストに載っているクレートは、名前ほどは覚えておいて損は無いはずです。役立つリストですが、残念ながら2017年7月から更新されていないようです。