2020/3/21(土)にAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA-C01)を受験し、合格しました。
受験対策でしたこと、これはよかったという点を合格体験記として記録します。
1.私のスキルセットなど(2020/3現在)
2014年に新卒入社でSEとなりましたが、入社以来ほとんどインフラ設計・構築のお仕事をしています。(某SIerに客先常駐という形で勤務しています。)
オンプレの経験が4年くらい、クラウドの経験は2年くらい(Azureを1年半、AWSを4ヶ月くらい)です。
ベンダ資格はいっさい持っておらず、今回はじめてのベンダ資格にチャレンジしました。
情報処理試験は毎年トライしており、基本情報・応用情報に合格しています。
(昨年はネスペを受けたのですが、午後2が基準に届かず不合格でした。)
家庭持ちなので、試験勉強の際はどうしてもスキマ時間での取り組みがメインとなります。
(自分の時間がまったくないというわけではないですが)
2.勉強手法
①情報収集
社内にAWS SAAやSAPの認定を受けている方がいたので、率直に「どうすれば受かるか」と聞いてみました。
ネットの情報もいいと思うのですが、直近の試験を受験された方が周囲にいる場合は、より活きた情報が聞けると思います。
②基礎情報のインプット
社内でSAA認定を受けた方によると、以下の書籍がおすすめということで購入。
実際に読んでみると、この書籍だけで合格!というのはキビシそうですが、試験に出るサービスが広く浅く紹介されているため、最初の一歩としてはかなり良い書籍と思います。
AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~
③問題演習
問題演習は以下のサイトがおすすめです。
認定の区分毎に対応するプランが別れており、
SAAの場合、ゴールドプラン以上(3,880円~)の登録が必要となります。
ゴールドとプラチナは金額差異があまりありませんが、
ゴールドは60日間有効なのに対しプラチナは90日有効なので、個人的にはプラチナがおすすめです。
注意点として、試験の過去問ではないので、
まったく同じ問題が出るという保証はありません。
そのため、回答を暗記するだけの勉強法はNGです。
問題演習を通して、以下のような要点を抑えていくことが大切です。
理解が足りないと思ったら、該当するサービスについてAWSのBlackBeltやドキュメントを読みこんだほうがよいです。
- 問われているサービスは、どのようなサービスか?(サービスの内容だけでなく、ユースケースを理解する。)
- どのような要素を重視するか?
(コスト、セキュリティ、可用性、運用負荷。。。などなど) - 問題の解決能力(うまくAutoScalingできない、性能に問題が発生している。。。など)
時間がなく2周しかできず正答率は8割程度でしたが、
上記要点が抑えられていれば問題ないかと思います。
④模擬試験
模擬試験はudemyの試験がおすすめです。
(私は試験前日に存在に気づいて購入したのですが、かなり役立ちました。)
【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
※現在はSAA-C02版になっていますが、私が購入した時はSAA-C01版でした。
AWS認定の模擬試験は2,000円で20問となります。
UIが本番試験と同じということなので、試験のイメージを掴むためには役立ちそうですが、ネット上では本試験より易しいという感想が多いです。
(そのため、模擬試験ではいい点数を取れたが、本番では苦戦したという声も聞きます。)
その点、udemyの模擬試験は3,600円しますが(私はセール時に1,560円で購入)、5回分として535問もあります。
また、本番よりも難しいという難易度をうたっており、実際にやってみるとかなり歯ごたえがありました。
また、試験のUIもできる限り本試験に近づけてあるので、試験のシミュレーションという点でも役に立ちます。
⑤環境構築
私は現在の業務でAWSを扱っており、検証のためにVPCやEC2の構築をすることが多いです。
試験に合格するためには、AWSに触れることはかなり重要だと思います。
問題演習をやってみるとわかるのですが、実際にサービスを触っていないと答えづらい問題も多いです。
例えば、以下のようなものは実際にAWSを触っていないとイメージしづらいと思います。
- EC2からインターネットに接続するのに必要なもの(パブリックIPとインターネットゲートウェイ)
- SGの適用タイミング(即時反映される)
- CloudFormationエラー発生時の挙動(エラーが発生すると、基本的にはスタックが全部巻き戻る)
- 性能・可用性を保つ構成など(AutoScaling+ELB、RDSのマルチAZ構成)
- コストメリットのある使い方(S3 標準→S3 Glacierへのライフサイクル)
3.試験の申込みについて
2つの試験プロバイダーが存在し、自由に選択できます。
- PSI
- ピアソンVUE
周囲ではピアソンVUEを受けた人が多かったため、私はピアソンVUEで申し込みました。
ちなみに、受験日の24時間以上前でないと申込みできません。ご注意を。
(AWS認定のポリシー。公式の模擬試験も同様です。)
また、試験は予約制ですが、席数には限りがあるため、早めに申し込むことをおすすめします。
受験日の24時間以上前であれば、予約の変更・キャンセルが可能です。
余談ですが、SAAの現行試験(SAA-C01)はコロナの影響で廃止が延期になり、6月末まで受験ができます。
4.試験日当日
持ち物
ピアソンVUEのテストセンターで受験する場合、持ちものとして身分証明書2点が必須です。
- 1点目は政府発行の本人確認書類で、氏名、顔写真(近影)、署名付きのもの
- 2点目の本人確認書類は氏名と署名、または氏名と顔写真付きであるもの
1点目は運転免許証でOKです。
2点目はクレジットカードもしくは社員証などが必要となります。
受付
規約には試験開始日の15分前に来てねと記載があります。
ネット情報だと、実際は30分前から受付が可能となるようです。それより前に行くと待たされるとのこと。
受付後にロッカーに不要な荷物を預けます。ロッカーに不要な荷物を預け終われば試験開始となります。
試験室には身分証明書1点、貸与されたもの(メモ用のボード、ペン)以外は持ち込めません。
試験
試験中は監視カメラで監視されますが、よほどのことがない限り注意されたりということはありません。
ネット上では頬杖をついたり腕を組んだりすると音声で注意されたりしたという情報もありましたが、私の場合は特になにもありませんでした。
周囲に聞いてもそのような話は聞かなかったので、ピアソンVUEで申し込む限りは問題ないと思われます。
また、試験室に入室する前に本人確認はすべて終了しているため、入室後に対応すべきことはありません。
試験端末・画面もトラブルや遅延なく動作していました。
最初の数問に自信を持って答えられなかったので、すこし焦りました。
試験時間は60分ほどあまり、2回見直しするほど時間が余りました。
7割は自信を持って解答。残りの3割はあまり自信がないといった感触でした。
合格ラインは72%なので、さすがに3割全問不正解はないかなと思い、試験を終了しました。
試験時間が余っていても、試験が終われば退室できます。
全問解答後、試験を完了すると合否が画面に表示されます。(合格です!!!)
試験後、6時間位たつと点数と達成度のレポートがアカウントに登録されます。
私の点数は838/1000でした。
5.振り返り
初めてAWS認定試験の受験となったため、色々手探りな状態でしたが、合格できてよかったです。
試験の取り組みを振り返ってみました。
受験して得られたもの
・AWSのベストプラクティスを学べた
→サービスが意図するものや、単一障害点をなくす方法を理解できたのはかなりデカイかなと思います。
・(Azureを触ったことがあるのに)AWS初心者というのが個人的にコンプレックスだったが、試験に合格をできたことで自信を持てた。
・資格手当
→弊社では、合格すると受験料に相当する一時金。また、認定の有効期限の間、毎月手当が出ます。
試験対策の反省
・Web問題集ですが、後半の問題のほうが精度が高いと感じました。(本試験とほぼ同等)
本試験やudemyの模擬試験では問われない問題も多々ありました。
なので、ムキになってWeb問題集を全問解く必要はないかなと思いました。
例えば・・・以下の問題は出ませんでした。
- サポートランク毎のSLA
- S3大規模障害の振り返り
- VM Import/Export
6.最後に
はじめてのベンダ資格試験で緊張しましたが、一発合格できよかったです。
次は、SysOpsアドミニストレータに挑戦し、秋頃にはアーキテクトのプロフェッショナルに試験に合格できるように頑張りたいです。