◆この記事を読むのにかかる時間:約5分程度
◆この記事の主な対象者:品質管理に関する業務に携わる方
##1.はじめに
みなさま今年も一年お疲れ様でした。
アドベントカレンダーの時期がやってまいりました。
普段私はゲームのQA担当として品質管理業務に従事をしており、
プロダクトとの折衝・障害や費用の削減のほかに、
他社のQAの方々と連携しての技術研究会などの情報発信についても推進を行っています。
今年は以下の弊社QAチームでの取り組みの講演者としてもCEDECで発表をさせていただきました。
「モバイルアプリQAテスト自動化の取り組み~CEDEC2019からの変遷~」
※内容については今回は割愛いたしますので、もしご興味があれば上記資料をご覧ください。
ゲームQAの業界からも積極的に登壇を行い、業界全体を盛り上げていければと考えているため、
実際にCEDECへ出てみてよかったことや採択にあたってのポイントなどについてお伝えできればと思います。
※あくまで私個人の感じたことですので、その点はご留意ください。
##2.登壇してみてよかったこと
今回登壇してみて、私自身がよかったと感じたことを数点ピックアップしてみました。
①自身のスキルアップを意識するようになった
資料作成や発表を行うにあたって理解度を上げる必要があったため、
今回発表した内容に関する知識の理解度向上や、資料作成・発表の練習など
準備から発表までの経験を通じて、自己研鑽に対して前向きになれたと思います。
②自ら発信することで新たな情報も取り入れられる
普段接することのない方から様々な意見や感想や質問をいただくことで、
違った角度からの意見や知らない手法などが見えてくるため、自身の知見が広がりました。
特にQAの情報交換が行える機会は他の職種と比べても少ないため、貴重な場だと感じました。
③新たに得た知識を用いて、日常業務における品質向上の取り組みに繋げられた
発表までの経験を通じて知識理解を深めた得たことで、日々の業務がより円滑に進められたり、
検証効率化の導入検討の幅が広がるなど、自身の業務の質をあげていくことにも繋がりました。
④やりきることで「また登壇できるように頑張ってみよう」というマインドになる
達成感や自信を得られることで、次もまた登壇してみたいと思うようになり、
結果的に業務全体へのモチベーションにも繋がりました。
(自分たちの発表に対してSNSで反響をいただけたことも、普段ではあまり感じえない嬉しい一面でした)
##3.登壇してみて大変だったこと(振り返り)
個人的にはよかったことの方が多かったと感じましたが、大変な部分もありました。
①定常業務を行いつつの準備は大変
資料作成やプロット作成などの他にも、
法務や広報、プロダクトの方々など関係各所との連携や発表練習など、
思っていた以上に、準備期間にやるべきことがたくさん出てきます。
定常の業務の合間を縫って進めていく必要があるので、
しっかり準備できるように、採択後はすぐに計画を立てて進めておく必要がありました。
(3~4か月ほどの期間がありますが、気づけばあっという間に本番を迎えることになります)
②オンラインでの登壇というのが感覚的に慣れづらく難しかった
対面による大勢の方々の前での発表とはまた違った緊張感があり、
オンラインでの発表というのもなかなか慣れないものです。
事前発表の練習の仕方などもリモート想定に寄せて練習回数を重ねておくなど、
より一層工夫をしておく方がよいと感じました。
##4.テーマ採択に向けて工夫した点
今回採択されるために私が工夫した点も併せてご紹介したいと思います。
参考になれば幸いです。
※あくまで私見のため採択を保証するものではございません。
①続きが気になるようなタイトルにしてみた
2019年に弊社QAチームから1回登壇をしている題材であったため、
「モバイルアプリQAテスト自動化の取り組み~CEDEC2019からの変遷~」といった形で、
2年前の続編というシナリオ感を出し「その後どうなったのか」が気になり、
聞いてみたくなるようなタイトルにしてみました。
②なるべく敷居を下げ、幅広い方向けの内容になるようにしてみた
エンジニアでなくても行える、QA主導での自動化や効率化をテーマとして扱っていたこともあり、
他の方々が参考にしやすく、より聞いてもらいやすい内容となるように、
なるべく取り入れやすい手法を中心に紹介内容を選定しました。
##5.まとめ
今回の話のまとめです。
①自己研鑽の意識やモチベーションの向上によりスキルアップが見込める
②自ら情報を発信することで新たな知見が得られ業務に活かせる
③準備や発表などの大変な部分もあるがその過程も含めて楽しい
④採択されるためには工夫が必要
実際に取り組んでみて、大変なことも多くありましたが、
その過程も含めて楽しみつつ成長に繋げられたと感じました。
##6.おわりに
いかがだったでしょうか。
この記事を読んで「来年は私もCEDEC登壇を目指してみよう」とか
「情報を発信していこうかな」など思っていただける方がいれば幸いです。
CEDECのセッション内容などもQAからの情報発信はまだまだ少なく感じますので、
より積極的に発信を行っていき、これからのゲームQAの業界を更に盛り上げていければと思っています。
それでは皆さま、よい年末をお過ごしください!