#1.はじめに
はじめまして。
普段はゲームのQAとして管理業務や障害削減・効率化などに携わっています。
今回は私が日ごろ現場を見ている際に感じた、
書かないとすぐ忘れそうな
ちょっと細かい言葉の言い回しなどの部分の気づきについて紹介していこうと思います。
日頃、あまり意識せずに行っているかもしれない会話の際の言い回しなど、是非この機会に見直してみてください。
自身やチームのパフォーマンス向上にも繋がる部分だと思います。
※あくまでこの記事は私個人の見解です。
###ちゃんと意味を理解して使ってます?
弊社ではチャットをベースに業務のやり取りを行っているのですが、
業務中に、よく見かけるワードがいくつかあります。
例えば...「宜しくお願い致します」「畏まりました」など、一見すると漢字も多く、丁寧に見えるかもしれません。
ですが、実は不適切であったり、あまり親切ではない使い方をしていることも。
#####品詞(補助動詞と動詞)
中学校の頃に習ったアレです。
たとえば先ほど例に挙げた「宜しくお願い致します」の「致します」という言葉ですが、
「致す」と「いたす」の書き方ひとつでも、少し意味が変わってきます。
・「致す」は~動詞で、物事の動作・作用・存在をあらわす自立語となっており、
・「いたす」は補助動詞に分類されるため、他の語につき、補助的な役割で使われる動詞 となっています。
なので、普段使う「お願い致します」は「お願い」をする動詞についているので、
ひらがなの「いたします」のほうが適切だったりします。
※より堅苦しい雰囲気を出さなければならない場合などもあるため、絶対に漢字で書いてはいけないわけではないです!
#####常用漢字と表外漢字
日本語では「ひらがな」「カタカナ」「漢字」を組み合わせて文章を作っていきます。
その中でも漢字については「常用漢字」といった形で、
『一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安』として定められている文字があります。
※公用文は原則、常用漢字を使うことが必須ですが、今回はあくまで使い方なので強制ではない前提でお話します。
例に挙げた「畏まりました」の畏まるという言葉は、
「わかりました」という言葉の敬語表現となっています。
「畏まりました」と、漢字で書くのも間違いではないのですが、
「畏」には、「畏(おそ)れる」といった意味のある、言葉となっており、
文字の印象があまりよくなく、実際に漢字で書くと読みづらい なんてものでもあったりするため、やはり不親切な感じもしますよね。
なのでこれも「かしこまりました」の方が適切かと考えます。
###適切な言葉を使うことのメリット
例を少し挙げて説明をしてみましたが、正しく言葉を使うことでのメリットってなんだろう?と思い考えてみました。
####読みやすい文章になる
QAというポジションは、『各所とコミュニケーションを取って円滑に物事を進める』という部分が肝であるため、
ある程度、意識して読みやすい文章を書くことも必要であると私は考えます。
漢字ばかりの文章だと、変化が少なく目に留まる部分がなくなってしまうため、重要な箇所が流れやすくなる場合もあります。
あと何より読む気なくなっちゃいますよね
大事な部分を強調して伝える、そのためにもひらがな~漢字などの組み合わせでの緩急をつけることは重要です。
####雰囲気を変えられる
①「よろしくお願いいたします」「ありがとうございます」
②「宜しくお願い致します」「有難う御座います」
①の方がやわらかい印象で、コミュニケーション取りやすそうだな と思う人の方が多いのではないでしょうか。
堅苦しい雰囲気でやり取りをしなければならない場面もあるかと思いますが、
普段はなるべくコミュニケーションを取りやすい雰囲気を作ることが大事だと考えています。
これも言葉の使い方を知るか否かで、できるかどうかが変わる部分です。
####検証時に指摘できる(もはや当然)
自分が把握して使えていれば、開発チームへの指摘もできます。
お知らせ掲載時の確認やヘルプページの文言など、
ユーザーがその掲載物を目にした際に、重要なポイントが気づきやすいように書かれているかどうか、
これだけでも少しユーザビリティの向上に繋がるはずです。
機能面のQAでいっぱいいっぱいだったりすると、やむを得ず優先度は下がりがちかもしれませんが、
適切な文章の掲載ができることで、CS問い合わせ件数などの削減にも繋がり、トータルコストの抑制にも結び付くと考えます。
そのため個人的には結構重要なのでは?と考えている部分です。
###結果的に、自分のためになる
伝わりやすく、適切な文章を使う・把握することにより、
自身の知識として指摘できる幅も広がり、コミュニケーション面も向上し、
結果的に『この人にはお任せしやすい』といった信頼にも繋がるはずです。
普段の業務でもうまく言葉を使うことで、チームの雰囲気作りへ大きく貢献できるのではないでしょうか。
私自身もやり取りをする際に、より気をつけて取り組んでいこうと感じました。
#さいごに
見返してみると、日本語のお勉強みたいな形になってしまいましたが、
正しい言葉の使い方で、読みやすい・伝わりやすい文章を書くことにより、コミュニケーションも行いやすくなり、
連携ミスや報告の見落とし削減などにも繋がり、自分自身の信頼も高まり、みんなハッピーになります。
検証に関する部分でも、ユーザにとって表示されているテキストなどはダイレクトに目に触れる部分でもあるため、
このような言葉に関する部分もしっかり気をつけていけると、より良い状態での製品提供にも繋がります。
きっと良いことづくめです。
この記事を読んで、明日から少し気をつけてみよう と思っていただけると幸いです。
簡単でしたが、今回の記事は以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。