Unityを触りはじめたとき、いちばん手軽に選べるのが無料の「Unity Personal」。
名前だけ聞くと「機能制限が多いのかな?」と心配していたけれど、実際に導入して試してみると、
想像よりもずっと開発が進めやすかった。
ここでは、わたしが使ったときの導入手順や注意点、商用利用やライセンス認証まわりで調べたことをまとめておく。
Unity Personalってそもそも何?
Unity Personalは、Unityが提供している無料のライセンスプラン。
条件は「過去12か月の収益や資金調達が20万米ドル未満」であれば個人でも小規模法人でも利用できる。
基本的な機能はPro版と同じで、プロジェクト作成からビルドまで一通り可能。
違いとしてはスプラッシュ画面を自由に外せなかったり、一部の高度なサポートやクラウドサービスが対象外だったりするくらい。
正直、個人開発や学習段階ならこれで困ることはまずないかなと思う。
インストールからライセンス認証までの流れ
最初はUnity Hubのインストールが必要。
Hubを入れてからUnity Editorのバージョンを選ぶスタイルで、Personalを使う場合でも同じ。
サインインしたあとに「ライセンスの有効化」を選ぶのがポイントで、ここでPersonalを指定すると無料枠で利用できる。
ただ、バージョンによってはライセンス認証に失敗することがあって、わたしも一度ハマった。
解決策としては、古いバージョンのHubで認証→最新版に戻す、という手順が定番みたい。
MacでもWindowsでも同じ症状を見かけたので、うまくいかないときはこのやり方を試してみるといい。
商用利用はどこまでOK?
無料だと「趣味開発専用」かと思いきや、Unity Personalでも商用利用は可能。
ただし収益条件(20万ドル未満)を超えたらProやEnterpriseに移行が必要になる。
つまり、インディーゲームをSteamやモバイルストアに出して収益を得ても全然問題ない。
むしろ、一定の売上が立って「Proに移行してください」と言われる状況のほうが嬉しい悲鳴かも。
実際に使ってみて気づいたこと
エディタ自体の機能制限はほぼなく、C#スクリプトを書いたり、Asset Storeの素材を取り込んだりも普通にできる。
強いて言えば、起動時に「Made with Unity」のスプラッシュが強制表示されるくらい。
これをどうしても消したいなら有料プランが必要。
また、Hub経由で複数バージョンをインストールして切り替えられるのはかなり便利だった。
案件や学習用でバージョンを分けたいときに重宝する。
料金やアップグレードの考え方
Unity Personalは完全無料。
料金が発生するのは、収益条件を超えてProへアップグレードする時点。
Proは月額課金で、それなりの負担になる。
ただ、いきなりProから始める必要はないし、最初は無料で始めて「必要になったら切り替える」で十分。
学生向けや教育機関向けプランもあるので、自分の状況に合わせて選べばいい。
まとめ
Unity Personalは、個人や小規模チームが開発を始めるには十分すぎるプラン。
無料なのに商用利用OKで、学習からリリースまでひと通りこなせる。
ライセンス認証まわりでトラブルが出ることもあるけど、回避策もコミュニティに情報が多いので解決しやすい。
わたし自身も「まずはPersonalで十分」という感覚で使っている。
これからUnityを試したい人は、肩肘張らずにPersonalから始めるのがおすすめ。