はじめに
私はシステム運用保守メインで11年目です。
これまでに4回の転職を経験してきました。その中で学んだキャリア形成における重要なポイントや、転職の際に注意すべきことを本記事にまとめました。
これから転職を考えている方やキャリアに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
キャリアで大切な事
一貫性を持たせる大切さ
私は正社員雇用型の技術派遣として、すべてシステム保守の現場で経験を積み上げてきました。その結果、直受けのSIer企業にエージェント経由で入社し、現在はフルリモートで5年目にて働いています。
技術派遣時代に会社の指示に従って派遣先で仕事内容を頻繁に変えていたら、今のキャリアは築けなかったでしょう。一貫性を持って同じ分野で実績を積み上げることが大切だと実感しています。
転職活動で問われる一貫性
転職の面接の際に大学の頃からなぜその選択をしたのか、今までの会社の転職理由と退職理由を聞く企業さんが多転職面接では、「大学時代の選択理由」や「転職・退職理由」を問われることが多くありました。その際、一貫性のあるキャリアは非常に強いアピールポイントとなります。
私はシステム運用保守で11年のキャリアを積んでおり、この分野での専門性を評価されることが多くありました。これからもインフラエンジニアとしてキャリアを極め、異業種への転職は考えていません。
転職は慎重に行う
私の経験では、転職回数が増えると書類選考の通過率が下がることを実感しました。
1社目では7年間勤務しており、当時は年齢が若かったこともあって、エージェント経由で提出した書類の通過率は約9割にも達していました。比較的スムーズに転職活動を進めることができたのを覚えています。
しかし、5年前に経験者として4社目の転職活動を行った際には、状況が大きく変わりました。10社応募しても書類通過率は1割程度、つまり1社通過するかどうかという厳しい結果に直面しました。
転職は家を買うぐらい慎重が一番です
キャリアの専門性を深める
40代になると、エンジニアにも専門性が求められるようになります。私自身、現在はメンバー層でシステム運用保守を担当していますが、マネジメントやスペシャリストといった役割にはまだ該当していません。
それでも、41歳になった今でも複数の企業からスカウトをいただき、エージェントからも「転職支援をしたい」と連絡をいただく機会があります。
これは、システム運用保守として長年積み上げてきた現場経験のおかげだと感じています。
学びを形に残す重要性
私がこれまでのキャリアで意識してきたのは、学んだことを形に残すことです。その一環として、AWS資格を複数取得してきました。
また、現在もメンバー層のポジションながら、41歳の私にスカウトが届き続けている理由は、これらの資格や長いシステム保守の一貫性のあるキャリアの結果だと考えています。
「40代になるとエージェントは相手にしない」という記事を目にすることがありますが、キャリアに一貫性があり、学びを形に残している限り、そんなことはありません。
転職を急ぐリスクと慎重な選択の重要性
人事部の方やエージェントからしつこく勧められる企業に転職するのは、非常にリスクが高いと感じています。実際、私も以前そのような形で転職し、会社の社風が合わずに短期離職という結果になりました。
エージェントや人事が積極的にアプローチしてくる場合でも、それだけを理由に急いで転職するのは注意が必要です。お互いにとって不幸な結果になる可能性が高いため、冷静に判断することが大切だと思います。
自分自身の現在のスキルや過去の失敗を振り返り、他人任せにせず転職などの大事な選択は自分の目で調べて考えて判断することは大変大切です。
転職を検討する際には、過去を振り返り、自分が長く働いてきた環境に似た社風や文化を持つ会社を選ぶのが良いかもしれません。そのような選択をすることで、職場への適応や長期的なキャリア形成がスムーズになると考えます。
転職癖がついていないかを見直す
希望しない仕事内容や転職癖がついてしまうと、職場で苦手な人がいるたびに転職を繰り返すことになりかねません
キャリアを積み上げていくためには、自分なりの軸を持つことが重要です。
軸があることで、一時的な問題に左右されず、長期的な視点でキャリアを形成することができます。
もし職場で苦手な人や解決が難しい問題に直面した場合は、まず会社と相談し、問題解決の道を模索することが大切です。それでも状況が改善しない場合、転職は最終手段として考えた方が良いと私は思います。
これまで多くの現場で働いてきましたが、今では顔を覚えているものの、名前を忘れてしまった方も多くいます。
職場での人間関係というのは、その程度の距離感であることが多いと感じます。
現場ごとに異なる環境や人間関係の中で、自分自身のキャリアを積み上げることが最優先だと思います。
現職を続ける場合でも大切な「関係づくり」
40代になると、特にマネジメント経験や専門性が薄い私の場合、転職市場でのスカウトや機会が減少しがちです。それでも、現職を続けながらもエージェントやヘッドハンターとの良好な関係を築くことを大切にしたいと考えています。
志望度が高くない会社であっても、丁寧なやり取りを心がけることで、将来のチャンスや新たなネットワークに繋がる可能性があると思います。たとえ転職活動をすぐに始める予定がなくても、キャリアの相談相手を増やしておくことは、万が一の際に大きな安心感をもたらします。
最終的には、縁がある会社にこそ長く働けるものです。しかし、どんなに長く働くつもりでも、何らかの理由で退職することになる可能性は誰にでもあります。
だからこそ、日々誠実に目の前の仕事に向き合い、全力で取り組むことで、自分にふさわしい出来事や新たなチャンスを自然と引き寄せていけるのだと思います。
まとめ
私のキャリアで心がけている点をまとめました。良かったら参考程度にご覧いただければ幸いです。