はじめに
私は運用保守をメインに10年間の経験があります。様々な現場で経験を積んできました。
金融系 システム保守
JP1 AJSのオンプレミス環境でシステム保守を担当しました。
この現場では、スクリプトのタイムスタンプの誤更新すら許されない厳しい環境でした。
ファイル管理も厳重で、確認者を「再艦者」と呼び、少しでもタイムスタンプが変わると再チェックが必要でした。エビデンスは再艦者が赤枠でチェックし、その理由を記載してお客様に提出しました。
スクリプト作成は年に数回程度で、主に申請書作成やエビデンス整備を行い、平均残業時間は50時間でした。
この経験から、運用作業後のエビデンスがいかに重要かを学びました。
公共系 システム保守
朝から夕方までデータセンターで働き、夕方から23時までは自社で業務を行う環境も経験しました。
構築は未経験だったため、多くの困難がありましたが、有識者に助けを求めることの重要性を学びました。
残業時間は60時間に達し、辛い時期もありましたが、仲の良いチームの支えで乗り越えることができました。
きつい時こそ楽しい話をし、笑顔を忘れないことの大切さを実感しました。
流通系 システム運用
Gsuiteシステムの運用を1年半担当しました。
期限までにユーザーに連絡し、メールアカウントの登録と発行を行いました。
ユーザー情報が少なく、連絡が取れない時は焦りましたが、技術よりもコミュニケーション能力が求められる現場でした。
新人や年上の方々と協力して仕事を進める中で、コミュニケーションの難しさを実感しました。
同じシステムでも部署ごとに呼び方が異なると誤解が生じ、アカウントを誤って停止すると重大なインシデントとなることを学びました。
電気メーカー AWS システム運用保守
初めてAWSを実務で使用した際は理解に苦しみましたが、半年後には徐々に理解が深まりました。
金融系の厳しいセキュリティ環境での経験が、リモートワークでも役立ちました。
AWSに関するオンプレミスの経験も生かすことができました。
データセンターの寒さは辛かったですが、現在は自宅で仕事ができる夢のような環境になりました。
フルリモートでは、お互いの状態が見えないため、能動的に質問し、不安があれば作業を中断することが重要です。一人で判断することの危険性を痛感しました。
AWSなどのクラウドは昨日できないことが明日できるようになる可能性があるため、常に最新の技術を確認する必要があります。これがオンプレミスとは違う点です。
またメンテナンスについても強制的に適応されるため、AWSから提示されたスケジュールに沿って対応する必要があります。
まとめ
システム保守の経験を振り返ると、セキュリティが厳しい金融系のオンプレミス環境での経験は非常に価値があったと感じます。これらの経験は、現在でも私の基盤となる重要な知識として役立っています。
システム運用保守として生き残るために重要だったのは、一人で仕事をしないことでした。チームで仕事をする意識を持つようになり、協力と連携の大切さを学びました。