はじめに
システム運用保守の分野で働くために、私が大切にしている心得をまとめました。
長期的視点での取り組み
システム運用保守の仕事では、長期的な関わりが求められます。
私の経験では、引継ぎだけでも半年ほどかかることが多く、
案件自体も長期にわたることがほとんどです。頻繁に担当者が入れ替わると、
そのたびに引継ぎの時間が必要になり、結果として保守対応が不安定になります。
長期的な視点で業務に取り組むことが重要です。
正確な時間管理
運用保守業務は、決められた時間に正確に作業を行うことが求められます。
特に障害発生時には、深夜や早朝での対応も避けられません。
お客様と日程調整を行い、正確に作業を進めることで、信頼を築くことができます。
時間管理がシステムの安定性に直結するため、ここは妥協できないポイントです。
新しい技術に対する興味
クラウド技術が進化するスピードは速く、昨日できなかったことが今日には可能になっていることもあります。
そのため、新しい技術に常に興味を持ち、定型の作業手順書を改善していく姿勢が求められます。
改善することで工数削減に繋がることもあります。
担当システムへの興味と学習
初めて案件に携わると、分からないことが多くありますが、システムの技術に対して積極的な興味を持つことが重要です。日々の依頼やトラブルの背景を考えたり、使用するコマンドの意味を調べたりすることで、知識が深まり、トラブル対応能力も向上します。学習を積み重ねることで、システム全体の理解が深まり、保守作業がスムーズに進むようになります。長く運用保守しても目の前のシステムに興味を持たないと詳しくなれません。
サーバー構築スキルの重要性
運用保守の業務には、システム更改時にサーバーを立て直す必要がある場面もあります。
そのため、日頃からサーバー構築のスキルを磨いておくことが重要です。
ハンズオンで実践的なスキルを習得し、いざという時に対応できる準備をしておくことで、システム運用の幅が広がります。
資格の取得と基礎知識の重要性
トラブル対応やアラートの際には、基本的な知識がなければ誤った調査をしてしまうことがあります。
そのため、資格取得を通じてしっかりと基礎を固めることが重要です。
例えば、LPICレベル2の知識はサーバー構築時に役立ち、LPICレベル1も初心者向けと軽視せずに学習すべきです。また、AWSの資格も運用保守において非常に有用ですので、Linuxと合わせて学ぶことを推奨します。
チームワークと良好な人間関係
システム運用保守は、チームでの協力が欠かせません。確認者と作業者が連携して作業を進めるため、チーム内の人間関係を良好に保つことが、業務の円滑な進行に繋がります。 信頼関係を築くことで、スムーズなコミュニケーションと効率的な作業が実現します。
冷静な対応力
作業中に確認者から急かされることがあっても、冷静に対応することが求められます。
焦ってしまうとミスを引き起こしやすくなるため、どんな状況でも落ち着いて作業を進める姿勢が大切です。
まとめ
私はまだ上記に書き出したことは出来ていません。本記事で運用保守として大切なことをまとめました。
41歳という年齢を迎え、10年間の運用保守の経験を積んできました。
資格取得やスキル向上に努め、後輩を育成しながら構築もできるベテランの運用保守者として、さらに成長していきたいと考えています。