Linuxのパーミッションを理解する - rwxの意味とchmodコマンドの使い方

Posted at 2025-04-21

パーミッションとは？

パーミッションとはファイル、ディレクトリに設定された
「読む・書込み・実行」の３つの権限のことをいいます。

そして、この権限は

に対してそれぞれ設定されます。

ファイル・ディレクトリを作成したユーザーが所有者となります。
そして所有者のプライマリグループが所有グループとなります。

$ ls -l
-rwxrw-r--  1 root   root   970775 Feb  7 00:47 hoge.php

最初の root が所有者、2番目の root が所有グループとなります。

所有者を変更する場合は chown (change owner) コマンド
所有グループを変更する場合は chgrp (change group) コマンド

を実行します。

プライマリグループとは
各ユーザーは必ず1つのプライマリグループ（主グループ）に所属しています。
これは、ユーザーが作成されたときに自動的に割り当てられるグループです。

ファイルのアクセス権は

に対して3つの権限を設定します。

先ほどのコマンドを例に見てみましょう！

$ ls -l
-rwxrw-r--  1 root   root   970775 Feb  7 00:47 hoge.php

最初の10文字-rwxrw-r--がパーミッションを示しています。

先ほどのrwxrw-r--は764とも表記されます。

となるのでrwxは合計すると7になるということです！

例：
rwx = 4 + 2 + 1 = 7
rw- = 4 + 2 + 0 = 6
r-- = 4 + 0 + 0 = 4

ディレクトリのアクセス権は基本的にファイルと同様ですが、
一部ややこしい箇所があります！

ls -ld lang
drwxr-xr-x 15 root root 4096 Jan  8 05:13 lang

ディレクトリ読み取り権（r）
- lsコマンドでフォルダの中身を参照できます。
ディレクトリ書き込み権（w）
- 設定されたフォルダ内で新しいファイル・フォルダの作成、変更、削除ができます。
- ただし、実行権限（x）がないとこれらの操作は実行できません。
ディレクトリ実行権（x）
- ディレクトリにcdで移動ができます。

ややこしいのですが、WとXはお互い依存していて
書込み権限があっても、実行権がないと作成・編集・削除が実行できないのです！

例えば r-x の権限では
ディレクトリの中身を見たり移動したりできますが、
ディレクトリ内のフォルダ・ファイルを編集することはできません。

パーミッションを変更するには chmod コマンドを実行します。
そしてchmodコマンドの使い方は2種類あります。

chmodを実行できるのは所有者もしくはrootユーザーのみになります。

# 所有者に全権限、グループとその他に読み取りと実行のみ
chmod 755 script.sh

# 所有者に全権限、グループに読み書き、その他に読み取りのみ
chmod 764 data.txt

# 所有者に実行権限を追加
chmod u+x script.sh

# グループから書き込み権限を削除
chmod g-w file.txt