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【Python初心者】「:(コロン)」はどこで使う?使わない?基本構文まとめ

Last updated at Posted at 2025-04-19

Pythonを学び始めたとき、「:(コロン)」ってどこで使うの?と疑問に思ったので、
自分の理解を整理する目的でまとめてみました。

この記事では、Pythonでどんなときにコロン : を使うのかを中心に、
逆に使わないケースや例外的な構文についてもあわせて記載します。

Pythonの基本構文スタイル:「:」とインデントの組み合わせ

Pythonでは、制御構文(if文、for文、while文、関数定義、クラス定義など)では文末にコロン : をつけて、インデントされたブロック(処理内容)を記述するというスタイルが基本です。

以下は基本構文のイメージです。

制御構文:
    処理

コロンを使う主な構文

以下は、Pythonでコロン : を使用する主な構文とその用途です。

1. 条件分岐(if / elif / else)
条件に応じて処理を分けたいときに使います。

if x > 10:
    print("10より大きい")
elif x == 10:
    print("ちょうど10")
else:
    print("10より小さい")

2. ループ処理(for / while)
繰り返し処理を行うときに使います。

for i in range(3):
    print(i)
x = 3
while x > 0:
    print(x)
    x -= 1

3. 関数定義(def)
何度も使いたい処理を関数としてまとめるときに使います。

def greet(name):
    print("Hello, " + name)

4. 例外処理(try / except / finally)
エラーが発生する可能性がある処理を安全に扱うために使います。

try:
    value = int("abc")
except ValueError:
    print("数値に変換できません")
finally:
    print("終了処理")

5. with文(コンテキストマネージャ)
ファイル操作などで自動的にリソースを開閉したいときに使います。

with open("file.txt", "r") as f:
    data = f.read()

6. クラス定義(class)
独自のデータ型や振る舞いを定義したいときに使います。

class Dog:
    def bark(self):
        print("ワン!")

インデントが必須になる理由

Pythonでは、コロン : のあとに必ずインデントをつけて、ブロックの範囲を明示します。
このインデントがないと構文エラーになります。

正しい例(スペース4つ)

if True:
    print("OK")

間違った例(インデントなし)

if True:
print("NG")  # エラー:IndentationError

コロンを使わない構文や例外的なケース

以下のようなケースではコロンは不要です。
これらは**1行で完結する文(statement)**であり、ブロックを伴わないためです。

  • 変数の代入や演算
  • 関数の呼び出し
  • return文、raise文、del文、import文など
x = 10
total = x + 5

greet("Alice")

return result
raise ValueError("不正な値です")
del x
import math

注意

Pythonの公式スタイルガイド PEP8 では、コロンの前にスペースを入れないことが推奨されています。
これはコードの可読性と統一性を保つためです。

まとめ

  • コロン : は制御構文や定義文の末尾で使用する
  • インデントとセットでブロックを記述するのがPythonの基本
  • 代入・関数呼び出し・1行文ではコロンを使わない
  • スタイルガイドでは「コロンの前にスペースなし」が推奨

コロンとインデントのルールはPython特有の文法スタイルですので、慣れるまで戸惑う部分もありますが、構文が明確になることで読みやすく書きやすいと感じました。
Pythonを学び始めた方や、同じようにつまずいた方の参考になれば幸いです。

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