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Azure Virtual Machineの監視エージェントのNot Readyってどうやって解決するの

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事の発端

現在、Azure上でLinux / WindowのVirtual Machineを複数台、稼働させているが、とあるLinux VMだけがエージェントの状態がNot Readyになっていた。
この状態だとVMが稼働していてもエージェントから送られる監視データがなく困ってしまう。

通常であれば、赤枠で囲った箇所がReadyになっている (例はWindows VM)。

スクリーンショット 2023-06-27 173319.png

今回は、Linux VMの一台がNot Readyであり、問題が解消したので備忘録として残すこととする。

監視エージェントとは

仮想マシンのゲストOSから監視データが収集され、イベントログやらパフォーマンス等あらゆる監視データを送るためのエージェントです。詳しい説明はMicrosoft Documentを参照してください。

原因と対応する解決策

Windows VMとLinxu VMでの原因と解決に向けての糸口を紹介します。
エージェントがNot Readyになる要因として例を挙げると以下の通りである。

Windows VM

  1. Azure VM エージェント バージョン 2.7.41491.1004 を使用する Windows VM で Sysprep に関する問題
    上記エージェント
    -> (解決策) VM の Sysprep 状態をリセットし、Azure VM エージェントを新しいバージョンにアップグレード
  2. エージェントが "開始" プロセスでスタック
    -> (解決策) Azure VM エージェントを手動でアンインストールして再インストールする

Linux VM

Azure Linux エージェントのサービスはwalinuxagent または waagentです。
そのサービスを調査します。次のコマンドで、Serviceが稼働しているか確認します。

service walinuxagent status
  1. Serviceが停止している。
    -> (解決策) サービスを再起動し、Azure Potalからエージェントの城代を確認します。

    service walinuxagent restart
    

    /etc/waagent.confを見て、自動更新になっているか確認します。

    AutoUpdate.Enabled=y
    
  2. Serviceが存在しない。
    -> (解決策) walinuxagent をパッケージもしくはGithubからビルドします。
    パッケージのインストール

    sudo apt-get -qq update && sudo apt-get install walinuxagent
    

    自動更新が有効になっているかどうかを確認します (AutoUpdate.Enabledが見つかれば有効)。

    sudo cat /etc/waagent.conf | grep -i autoupdate
    

    もし有効でなければ、有効にします。

    sudo sed -i 's/# AutoUpdate.Enabled=y/AutoUpdate.Enabled=y/g' /etc/waagent.conf
    

    サービスの再起動と起動済みかを確認しまうs。

    sudo systemctl restart walinuxagent && sudo systemctl status walinuxagent
    

トラブルシューティングの結果

今回はLinux2台を使って、状態を比較してみた。
左のLinux1が今回Not ReadyとなっていたVMであり、右のLinux2ReadyのVMである。
次のコマンドを叩いたところ、左のみServiceが存在していないことが分かった。

service walinuxagent status

image.png

Linux1 ... Not Ready
Linux2 ... Ready

この違いは、Serviceが稼働していないだけのようで、今回のトラブルシューティングは、Serviceのインストールで解決できそうだ。

Serviceをインストールし、無事、監視エージェントを立ち上げることができました。

スクリーンショット 2023-10-12 165642.png

最後に

監視エージェントの状態をNot ReadyReadyに持っていくお話でした。
今回のトラブルシューティングは、技術的な話ではなかったのでAzureサポートに聞く必要がなく自分で解決できて良かったです。

参考文献

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