汎用プリプロセッサm4を使う。 Rustでの使用例。

汎用プリプロセッサm4を使ってみます。

まず、インストール。ここでは、試験環境はArchLinux。

sudo pacman -S m4

Rustでの、popの記述が面倒だったので、popを処理します。

以下のスクリプトを書きました。

popi32.m4

define(`popi32',`let $1:i32=match $2.`pop'() { Some(value)=>value,None=>1 }')
define(`len',``len()'')dnl len()マクロを文字リテラルlen()に置き換える

dnl以降はコメントです。Rustのlenが、m4のlenと被るので。

m4のマクロをクォートする処理はもっとベターなものがあると思いますが。

Rustのメインスクリプト。

エラトステネスのふるいで素数を発生するスクリプトです。

sieve.m4

include(`popi32.m4')

use std::env;
fn main() {
    let args: Vec<String> = env::args().collect();
    let n=&args[1];
    let n:i32=n.parse().unwrap();
    let f:Vec <i32>=sieve(n);
    let l:i32=f.len() as i32;
    println! ("{:?} : {:?} ",l,f);
}

fn sieve(n:i32)->Vec<i32> {
  let mut tab:Vec<i32>=(2..=n).rev().collect();
  let mut l:Vec<i32>=vec![];
  while !tab.is_empty() {
    popi32(v,tab);
    l.push(v);
    tab.retain(|&x| x%v !=0);
    }
  l
}

プリプロセッサ処理&コンパイル

$ m4 sieve.m4>sieve.rs
$ rustc sieve.rs

実行

$ ./sieve 100

動作しました。

一般アセンブラはオブジェクトファイル生成は別にして、m4で書ける。
コンパイラもm4で書ける。