今回はArtifactoryのディレクトリ構成について簡単に解説します。
Artifactoryのディレクトリ構成
Artifactoryのデータが格納されたディレクトリは以下にあります。
/var/opt/jfrog/artifactory/
上記ディレクトリ配下は以下の通りとなっています。
backup
bootstrap
data
etc
log
work
backupディレクトリ
backup
ディレクトリは、文字通りArtifactoryのバックアップデータが格納されます。
Artifactoryのバックアップは、GUIの管理者権限の画面のSERVICES -> Artifactory -> Backupsを選択すると以下の画面が表示されるので、この画面でバックアップの設定が可能です。
Run Now
にある矢印のボタンをクリックしますと即座にバックアップが実行されます。
バックアップの実行タイミングやバックアップに含めるリポジトリ等を指定したい場合は、右上の「New Backup」から設定可能です。
bootstrapディレクトリ
bootstrap
ディレクトリについて、bootstrapはCSS、JavaScript形式のwebアプリケーションフレームワークとの事です。
そのため、恐らくこのディレクトリ内にはArtifactoryのweb画面の構成データが格納されていると思われます。
直接このディレクトリ配下をいじることは無いかと思います。
dataディレクトリ
data
ディレクトリは、Artifactoryのリポジトリデータ等が格納されています。
例えば、Artifactoryのリポジトリへテキストファイルをデプロイし、/var/opt/jfrog/artifactory/data/artifactory/filestore/
の中を覗くと、ランダムな2桁の名前のディレクトリが作成されます。
そのディレクトリ内に格納されているファイルをcatで開くと、デプロイしたテキストファイルと同じ内容が表示されます。
# cat test.txt
testfile
# cat /var/opt/jfrog/artifactory/data/artifactory/filestore/d8/d8XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
testfile
etcディレクトリ
etc
ディレクトリは、yamlファイルやxmlファイル等、Artifactoryの動作に必要な構成ファイル等が格納されています。(恐らく。。。)
etcディレクトリ直下は以下の通りとなっています。
以下はファイル
system.basic-template.yaml
system.full-template.yaml
filebeat.yaml
system.yaml
以下はディレクトリ
access
metadata
artifactory
replicator
router
logrotate
security
もしかしたらこのディレクトリ内のファイルを操作すればDBの接続先やリポジトリデータの格納先を変更できるかもしれませんが、具体的にどのファイルを操作できるかは不明なので、判明次第別の機会で説明させて頂こうと思います。
logディレクトリ
log
ディレクトリは、文字通りArtifactoryの様々なログファイルが格納されています。
障害等が発生した際には、このディレクトリ内を確認する事になると思います。
logディレクトリ直下に以下の通り様々なlogファイルが格納されています。
access-audit.log
access-metrics.log
access-metrics_events.log
access-request.log
access-security-audit.log
access-service.log
artifactory-access.log
artifactory-binarystore.log
artifactory-build-info-migration.log
artifactory-conan-v2-migration.log
artifactory-event.log
artifactory-import-export.log
artifactory-metrics.log
artifactory-metrics_events.log
artifactory-path-checksum-migration.log
artifactory-request-trace.log
artifactory-request.log
artifactory-service.log
artifactory-sha256-migration.log
artifactory-traffic-v2.log
artifactory-traffic.1618132649484.log
artifactory-xray-traffic.1618132649535.log
console.log
derby.log
frontend-request.log
frontend-service.log
metadata-metrics.log
metadata-request.log
metadata-service.log
router-request.log
router-service.log
router-traefik.log
workディレクトリ
work
ディレクトリについては、どういったものが格納されているか分かりませんでした。
判明次第追記したいと思います。
workディレクトリ直下は以下のディレクトリが格納されている状態となっています。
access
artifactory
metadata
router
今回は以上となります。