今回はDocker composeを使用してArtifactoryのインストールを試します。
Docker composeとは、複数のコンテナをまとめて管理できる定義ファイルです。
Docker compose等の準備
まずは、Dockerのインストールと起動を実施します。
すでに以前紹介しているので、以下に必要なコマンドのみ掲載します。
※sudo省略
yum -y install docker
systemctl start docker
systemctl enable docker
systemctl status docker
次にDocker composeのインストールを実施します。
こちらのページから最新版のバージョンを確認して、それを取得します。
取得方法もそのページ内に記載されている…との事ですが、現在はそれらしい記述が見当たらなかったので、ひとまずこちらに取得のコマンドを記載しておきます。
コマンドは以下です。
curl -L https://github.com/docker/compose/releases/download/<最新のバージョン>/docker-compose-`uname -s`-`uname -m` -o /usr/local/bin/docker-compose
エラーなく取得できたら、以下のコマンドを実行し、実行権限をつけます。
chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
実行権限付与後、docker-compose --version
コマンドを実行してバージョンが表示されたら完了です。
Docker composeを使ったインストール
続いてこちらの公式ページからDocker composeの圧縮ファイルをダウンロードします。
以下画像の青枠内の部分から「Docker Compose」を選択してから緑枠内の「Click here」をクリックします。
ちなみにフリーのOSS版は上記からダウンロードが可能ですが、こちらの公式ページからpro版のダウンロードが可能なようです。
pro版は30日間試用が可能のようですが、期限が切れた際の挙動が気になったので、今回はこちらをインストールしてみました。
ダウンロードした圧縮ファイルをSCP等でインストール対象サーバーへ転送し、以下のコマンドで解凍します。
解凍が正常に実行出来たら、カレントディレクトリにできるartifactory-pro-<version>
ディレクトリへ移動します。
※OSS版の場合はartifactory-oss-<version>
tar -xvf jfrog-artifactory-pro-<version>-compose.tar.gz #OSS版の場合は「pro」を「oss」に読み替え
解凍後に出来たディレクトリへ移動後、中に入っている以下のスクリプトを実行します。
./config.sh
スクリプト実行後、対話形式でのセットアップが実行されますので、必要に応じて設定を行います。
少々待つと、Done
と表示されます。
セットアップが完了すると、インストールに必要なyamlファイルが生成されます。
以下のコマンドを実行し、Artifactoryのインストールを実行します。
docker-compose -p rt-postgres -f docker-compose-postgres.yaml up -d
docker-compose -p rt up -d
docker-compose -p rt ps #Name:artifactoryのStatusがUpになっていれば成功
インストールと起動が完了しましたら、早速ブラウザにてログインするのですが、その前にFirewallで通信許可の設定を入れます。
firewall-cmd --add-port=8081-8082/tcp --zone=public --permanent
firewall-cmd --reload
通常のインストール手順と同様に、http://<サーバーのIP>:8082
へアクセス出来ればインストール完了です。
今回は以上です。