◆概要
centos(約12GB、isoファイル)を7zipを使って分割、その後、Windowsのコマンドプロンプトを使用して分割したファイルを結合します。
大容量ファイルを持ち込む場合に有効です。
現場によっては、10GB以上のファイルを一気に持ち込めなかったりするので。
また、コマンドプロンプトで結合するので汎用性が高いです。(Windowsにコマンドプロンプトは標準で搭載されているので。)
◆前提
7zipがインストールされていること。
◆ハッシュ値の確認
まずは、ファイルを分割する前に、分割するファイルのハッシュ値を取得します。結合後のファイルで取得したハッシュ値と突き合わせるためです。
▼手順
1.Windowsでコマンドプロンプトを立ち上げる
2.コマンドプロントンに以下のコマンドを入力する
certutil -hashfile [ファイル名] SHA256
★今回はSHA256でハッシュ値を取得する
★[ファイル名]は、ハッシュ値を取るファイルをドラッグアンドドロップでコマンドプロントに入れると、自動で入力される
◆7zipでファイルの分割
7zipの機能を利用して、isoファイルを分割します。
▼手順
1.分割対象のファイルを右クリックし、[7zip]-[圧縮]をクリックする
2.[アーカイブ形式]に[zip]を選択する
※今回はzip形式で圧縮するため
3.[分割ボリュームサイズ]に[1000M]を選択する
4.[OK]をクリックする
5.指定したフォルダに、分割されたファイルが存在することを確認する
◆コマンドプロンプトでファイルの結合
分割したファイルを、コマンドプロントを用いて結合していきます。
▼手順
1.Windowsの検索欄に[cmd]を入力し、コマンドプロントを立ち上げる
2.分割ファイルのあるフォルダにcdコマンドで移動する
3.コマンドプロントに以下のコマンドを流す
COPY /b CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.001 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.002 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.003 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.004 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.005 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.006 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.007 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.008 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.009 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.010 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.011 + CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd1.zip.012 CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd2.zip
★注意
出力するファイルは拡張子付きで指定すること
今回の例だと、[CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd2.zip]
出力するファイルをCentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd2(拡張子ヌケ)で指定すると、zipファイルが作成されない
4.分割ファイルのあるフォルダに、結合されたzipファイルがあることを確認する
※今回だと、CentOS-Stream-9-latest-x86_64-dvd2.zip
5.あとは、このzipファイルを展開する
※展開前に、元のファイルは退避させておく(新しいファイルに上書きされるため。)
◆ファイル結合後のハッシュ値確認
◆参考