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WHITEPLUSAdvent Calendar 2017

Day 9

ベンチャーに入ったのでPMBOKとの付き合いを見直してみた

Last updated at Posted at 2017-12-08

はじめに

こんにちは。株式会社ホワイトプラスのエンジニア@fuyamauchiです。
この記事はWHITEPLUS Advent Calendar 2017 9日目になります。

ホワイトプラスにはつい最近ジョインしたばかりで、前職は独立系のSIerに勤めていました。典型的なプロジェクト型組織と、システムを内製している事業会社ではプロジェクトマネジメントのやり方ってだいぶかわるなぁと思っていたときにいい機会をもらったのでちょっとPMBOKについて書いてみようと思います。

とりあえずPMBOKってなんだよ?

Project Management Body of Knowledge の略で「ぴんぼっく」と読みます。
簡単に言うと、プロジェクトをうまく進めていくための体系的な知識集です。
PMIという組織が監修していて、PMPという国際資格試験もこのPMBOKに沿って実施されます。

余談ですが、PMPというのがかなりハードルが高くて

  • 4500〜7500時間の実務経験
  • 3〜5年以上のPM経験
  • 35時間の研修

という応募資格のほか、トータル20万円くらいの費用がかかります。

PMBOKでは「プロジェクトをうまく推進していくために何をやるべきか」が、5つのプロセス群と10の知識エリアに分割して定義されています。
こちらに一版前のものですがまとめてくださってますね。

プロジェクトの流れ

PMBOKには以下の5つのプロセス群が定義されていています。

  1. 立ち上げプロセス
  • 計画プロセス
  • 実行プロセス
  • 監視・管理プロセス
  • 終結プロセス

ざっくり上から下の流れで進めていきつつ、実行プロセスの合間に監視・管理をして計画通りに進んでいるかをコントロールします。うまく進んでいないときは計画プロセスと実行プロセスを見直します。
各プロセスの中で実施すべきことがアクティビティとしてまとめられていますが、これが結構な数があって全部きっちり実施するのは結構ムリなので普通は各プロジェクトごとの事情に合わせてカスタマイズします。


とまあこんな感じのぴんぼっくです。どちらかと言うと、規模の大きなプロジェクトをうまく回していくためのノウハウ集といった感じです。銀行さんのシステムみたいに数万人月を超えるプロジェクトとか。
とはいえ小規模なプロジェクトでも役に立つような知識もたくさんあります。そんなかでも特に大事だと考えているところをちょろっと書いておきます。

どんな小規模なプロジェクトでも最低限やっておくべきだと思うこと3つ

プロジェクトの目的と意義を明確にする

PMBOKではプロジェクトの最初に立ち上げプロセスの一環としてプロジェクト憲章というなんかすごそうなものを作れと言われています。
小規模プロジェクトでプロジェクト憲章をきっちり作る必要なないと思いますが、少なくともそのプロジェクトの目的と意義だけは明確にしてプロジェクトメンバー間で共有しておくべきです。
自分の経験上、小さなプロジェクトほどチームメンバーのモチベーションに成果が左右されやすいため、メンバーが納得した上で仕事を進めるのはプロジェクトの成否を分ける重要な要素だと考えています。

WBSの作成

WBSとはWork Breakdown Structureの略で、プロジェクトの完了に必要なタスクがまとめられたものです。名前の通り、プロジェクトの目的からブレークダウンしていく形でタスクを洗い出していくのタスクの漏れや重複が防ぎやすいです。
PMBOKの計画プロセスの中にもWBSの作成は入っています。SIerとかだと新人研修で確実に習うやつですね。

  • 工数見積もりがしやすくなる
  • ガントチャートに展開すればスケジュール管理ができるようになる
  • 抜け漏れや重複が出にくいため、タスクの分担がしやすい

といった計画上のメリットも多くありますが、一番のメリットはプロジェクトの完了条件が明確になることだと思っています。漏れていたタスクが後から後から見つかるような状況だとプロジェクトの終わりが見えずメンバーの精神衛生的にもよろしくないですが、完了条件が明確ならモチベーションも保ちやすいはずです。

振り返りと評価

PMBOKで言う所の終結プロセスの一環です。
かかった工数は次回プロジェクトの見積もりの最も有力な根拠になりますし、発生した問題は次回プロジェクトのリスクマネジメントのインプットになります。
プロジェクトの実績は企業にとって知的財産みたいなものなので、しっかりとデータ収集して蓄積しておくことは企業の成長にもつながります。
プロジェクトのどの点を評価すればいいかはPMBOKの知識体系を沿って考えると整理しやすく、異なるプロジェクト間でも比較できるようになるので、プロジェクト終了時には一度ざっと目を通して見るといい感じに振り返りポイントが明確になるのでおすすめです。

まとめ

とりあえず「ぴんぼっく」ってのがあるんだっていうのだけ覚えてもらって、突然プロジェクトリーダーに抜擢されたけどとりあえず何から始めていいかわからない人のとっかかりとしてお役に立てば幸いです。


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