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【初Laravel】ワイ、POSTでページネーションを実装する

Last updated at Posted at 2020-06-15

はじめに

この記事はやめ太郎氏(@Yametaro )のワイ記法を参考に書かせていただいています。
せっかくなので、僕の故郷である長崎の方言、長崎弁で綴ろうと思います。
長崎弁では自分のことを「オイ」、相手のことを「ワイ」と呼びますが、一応ワイ記法はワイを一人称としているので、例外的に本記事でもワイは自分のことを指すこととします。

ある日、大学の研究室にて

SJ教授「おい、ひろすぐ、頼みたいことがあるんだけど」

ワイ「お、ゴミ出しならやらんですよ?」

SJ教授「ゴミ出しならお前らがやらないから俺が朝やったよ。ちょっと作ってほしいwebアプリがあるの」

ワイ「webアプリ?ついに我が研究室も研究費でビジネス始めるとですか?」

SJ教授「(それはダメだろ・・・)」
SJ教授「うちの研究室の歴代の論文をデータベース化して、簡単にアブストラクトをリストで検索できるようなwebアプリを作ってほしいの、できる?」

ワイ「ほーん、余裕ですばい!まっちょってください!」

SJ教授「ただし、すでにある研究室のwebサイトにマージしたいから、バックエンドはLaravelで作ってね。」

ワイ「ら・・・ららべる・・・?そんなん知らんとですけど・・・」

SJ教授「お前、Twitterで学生エンジニアぶってるくせに、Laravel知らないんかい」
SJ教授「とりあえず、そういうことなので、頑張って調べながらやってくれや。」
SJ教授「仕様書送っとくから、よろしく〜」

ワイ「(雑すぎやろ・・・)」
ワイ「とりあえず仕様書見ながら頑張るしかなかね・・・」

Slack「スコココッ」

仕様書を見てみると

ワイ「お、仕様書が送られて来とるな、どれどれ・・・」
スクリーンショット 2020-06-15 4.40.03.png

ワイ「論文探し太郎・・・」
ワイ「勝手にこんな名前つけてたら、やめ太郎さんに怒られるばい・・・」

ワイ「ていうか、URLを綺麗にしておきたいってどういうこだわり持っとらすとかね・・・、めちゃめちゃ強調しとらすやん・・・」

ワイ「まあありがちなサイトたいね〜。これなら簡単にできそうばい」
ワイ「とりあえず、Laravelの基本的な使い方ば勉強してから、試しに作ってみよかね。」

頑張ってある程度形はできたものの

ワイ「とりあえず見た目はできた!」
ワイ「あれれ、ページネーションがうまくいかんね、なんでやろ・・・」
ワイ「2ページ目以降のリンクをクリックすると、検索キーワードがリセットされてしまう・・・」
ワイ「Laravelには、paginate()という便利なメソッドがあって、クエリにくっつけてアイテム数を指定するだけで簡単にページネーションが実現できるってQiitaに書いてあったとけどなぁ」

マトラボ先輩「POSTで投げてるからだろうね〜」

ワイ「わ!びっくりした!マトラボパイセンじゃなかですか!」
ワイ「も、もしかして、マル秘の仕様書を盗み見してたとですか・・・?」

マトラボ先輩「せっかく助けてあげようとしてたのに・・・」
マトラボ先輩「ていうか、同じ研究室なんだから別にいいでしょ」

ワイ「確かに・・・」
ワイ「師匠、助けてください・・・」

マトラボ先輩「良かろう。」
マトラボ先輩「2ページ目以降で検索条件がリセットされちゃうのは、POSTでキーワードを投げているので、URLでその値が保持できてないんだね」
マトラボ先輩「そもそも、最初の検索するときの通信はPOSTなのに、ページリンク押したらGETで通信するんだから、それなんとかしないとね」

ワイ「POSTだと無理とですか?」

マトラボ先輩「うーん、pagenate()単体だと難しいかも。」
マトラボ先輩「ほら、GETでのリクエストだと、URLに?hoge=fugaみたいな感じで、検索キーワードを持っておけるでしょ?」
マトラボ先輩「こうしておけば、今のページ番号検索キーワードをパラメータとして持たせておいて、ページネーションが実現できるんだけど・・・」
マトラボ先輩「POSTでのリクエストは、URLには何もつかないからね」
マトラボ先輩「調べる限りLaravelのpaginate()GETでのリクエストにしか対応していないみたいだし」

ワイ「そ、そんなぁ・・・」
ワイ「教授に仕様変更願を出さんばですね、これはワイには不可能ですばい」
ワイ「わ、ワイのせいじゃなかですよ!Laravelが悪かとです!バーカバーカ!」

マトラボ先輩「(こいつ、ガキかよ・・・)」
マトラボ先輩「せっかくだし、ページネーション実装してみなよ。POSTでもできるはずだよ。」

ワイ「じ、自分で実装・・・?」

マトラボ先輩「何事も勉強!ページネーションなんて、webエンジニアの9割は10分で実装できると言われているんだから、ひろすぐ君もできるようにならなきゃ!」

ワイ「9割が10分で実装できる・・・?この業界は天才しかおらんとですか・・・?」
ワイ「パイセン、手取り足取り教えてください!」

マトラボ先輩「あ、いや、僕は研究があるから!自分で頑張ってね〜、バイバイ」

ワイ「えええええええ!」
ワイ「助けてくれんとですか・・・、トホホ」

ページネーションの実装と言われても

ワイ「そもそもページネーションってどんな仕組みで動いとるとかね」
ワイ「とりあえずググってまとめてみるばい!」

ページング機能を実装する上で必要な情報は以下の通り
1. 1ページあたり何件表示するか(limit)
2. 今何ページ目にいるのか
3. そのページはデータの何番目から始まるのか(offset)
4. 全部で何件あるのか
5. 全部で何ページあるのか

SQLのクエリでは、offsetとlimitを使った検索方法があって、部分的に結果を返すことが可能

ワイ、完全に理解する

ワイ「ふむふむ、なんとなく分かってきたばい」
ワイ「つまり、こういうことたい」
ワイ「部分的な結果を表示させたい時は、検索キーワード、offset、limitで検索をかける。」
ワイ「ページリンクを押した時に、offset、limitに加えて検索キーワードを再送信することで、欲しいページの内容をリクエストして、再描画すればよかったい!」
ワイ「今日は冴えとる!!」

実際にコードを書いてみる

ワイ「取りあえず、テンプレート側から書こうかね。」
ワイ「まずは、値を持たせておく機構を作るばい」

ronbun.blade.php
<form action="{{ url('/')}}" method="POST" name="search_form" id="search-form">
  @csrf
  <input type="hidden" id="in-offset" name="offset" value="{{$offset}}"> //オフセット
  <input type="hidden" id="in-limit" name="limit" value="{{$limit}}"> //リミット
  <input type="hidden" id="in-key" name="key" value="{{$keyword}}"> //検索キーワード

  <input type="text" name="keyword" placeholder="キーワード" value="{{$keyword}}">
  <button type="submit" id="post">検索</button>
</form>

ワイ「こんな感じで、hiddenにそれぞれの値を持たせておけば、リンクを押した時にvalueを書き換えて送信できるばい」
ワイ「よし、次は、リンクの部分を作っていくばい」
ワイ「デザインはめんどくさいからBootstrapくんになんとかしてもらおう・・・」

ronbun.blade.php
<nav aria-label="Page navitation" class="but-phone">
  <ul class="pagination justify-content-center">
  @if($count == 0) 
    <div>そんな研究ありませ</div>
  @else
    //「最初に戻る」、「前へ」ボタン
    <li class="page-item nonactive toFirst"><a class="page-link first" href="#">«</a></li>
    <li class="page-item nonactive toPrev"><a class="page-link prev" href="#"></a></li>

    //ページの数分ページリンクを生成                         
    @for($i = 0; $i < pageNum; $i ++)
      //カレントページならリンクに色をつける
      @if($i == $pageNumber)
        <li class="page-item active page" data-offset="{{$i*10}}"><a class="page-link link-num" href="#">{{$i+1}}</a></li>
      @else
        <li class="page-item nonactive page" data-offset="{{$i*10}}"><a class="page-link link-num" href="#">{{$i+1}}</a></li>
      @endif
    @endfor

    //「最後に飛ぶ」、「次へ」ボタン
    <li class="page-item nonactive toNext"><a class="page-link next" href="#"></a></li>
    <li class="page-item nonactive toEnd"><a class="page-link end" href="#">»</a></li>
  @endif
  </ul>
</nav>

ワイ「まずは”前へ”ボタンと、”最初に戻る”ボタンを作って・・・」
ワイ「そこからページリンクをページ数分回して作る」
ワイ「カレントのページリンクには色をつけたいから、classactiveにして、そうでないものはnonactiveにしちょる」
ワイ「最後に、”次へ”ボタンと、”最後へ飛ぶ”ボタンを作って完成やね」
ワイ「data-offset自分のページの時のoffsetを持たせておけば、クリックされた時にその値を送信すればよかけん、楽やね」
ワイ「さて、そしたら次は送信する機構を作るばい」
ワイ「リンクを押したらhiddenを書き換えて送信したいから、JavaScriptで書けばよかね」
ワイ「jQuery、苦手やけど、練習やと思って頑張るばい」

script.js
$(function () { 
  //必要な値の取得
  const offset = $('#in-offset').val();
  const limit = $('#in-limit').val();
  const pages = ???

  $(document).on('click', '#post', function () {
    //検索ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(0);
  }).on('click', '.page', function () {
    //ページリンクを押した時
    const pageoffset = $(this).attr('data-offset');
    $('#in-offset').val(pageoffset);
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toFirst', function () {
    //「最初に飛ぶ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(0);
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toPrev', function () {
    //「前へ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(Number(offset) - Number(limit));
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toNext', function () {
    //「次へ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(Number(offset) + Number(limit));
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toEnd', function () {
    //「最後に飛ぶ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val((Number(pages)-1)*Number(limit));
    $('#search-form').submit();
  });
});

ワイ「作りよって思ったけど・・・」
ワイ「これ、ページの総数がないと最後に飛ぶの計算ができんたい」
ワイ「JSで取ってきたいけん、hidden追加するばい」
ワイ「なんか、あとでヒット件数も使うってワイの勘が言っとる・・・」
ワイ「今は使わないけど、とりあえず追加しとこ・・・」

ronbun.blade.php
<form action="{{ url('/')}}" method="POST" name="search_form" id="search-form">
  @csrf
  <input type="hidden" id="in-offset" name="offset" value="{{$offset}}"> //オフセット
  <input type="hidden" id="in-limit" name="limit" value="{{$limit}}"> //リミット
  <input type="hidden" id="in-key" name="key" value="{{$keyword}}"> //検索キーワード
  <input type="hidden" id="in-pages" name="pages" value="{{$pages}}"> //ページ数
  <input type="hidden" id="in-count" name="count" value="{{$count}}"> //ヒット件数

  <input type="text" name="keyword" placeholder="キーワード" value="{{$keyword}}">
  <button type="submit" id="post">検索</button>
</form>

ワイ「これでJSは完成ばい」

script.js
$(function () { 
  //必要な値の取得
  const offset = $('#in-offset').val();
  const limit = $('#in-limit').val();
  const pages = $('#in-pages').val();
  const count = $('#in-count').val(); //あとで使う予感がする

  $(document).on('click', '#post', function () {
    //検索ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(0);
  }).on('click', '.page', function () {
    //ページリンクを押した時
    const pageoffset = $(this).attr('data-offset');
    $('#in-offset').val(pageoffset);
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toFirst', function () {
    //「最初に飛ぶ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(0);
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toPrev', function () {
    //「前へ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(Number(offset) - Number(limit));
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toNext', function () {
    //「次へ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val(Number(offset) + Number(limit));
    $('#search-form').submit();
  }).on('click', '.toEnd', function () {
    //「最後に飛ぶ」ボタンを押した時
    $('#in-offset').val((Number(pages)-1)*Number(limit));
    $('#search-form').submit();
  });
});

ワイ「#postのクリックは、検索ボタンのことやね」
ワイ「これは、どのページからでも新しいキーワードで正しく検索できるうにしとるとばい」
ワイ「こればせんと、そのままカレントのoffsetが送信されてしまって、1ページ目から表示できない可能性があるけんね」
ワイ「そのあとからは、ページリンクや、矢印リンクを押した時に、正しいoffsetをセットして、サーバーに送信しとるったいね」

ワイ「さてさて、最後は検索する機構ば作らんばね」
ワイ「これは、コントローラーに書けばよかね」

RonbunController.php
//1ページあたりに表示する件数
const LIMIT = 10;

  public function search(Request $request){
    //キーワード取得
    $keyword = $request->input('keyword');

    //ヒット件数取得
    $count = Ronbun::where('title', 'LIKE', "%$keyword%")
    ->orWhere('author', 'LIKE', "%$keyword%")
    ->orWhere('predation', 'LIKE', "%$keyword%")
    ->count();

    //オフセット取得
    $offset = (int)$request->input('offset');
    if(!isset($offset) || ($offset < 0 && $offset > $count )){
      $offset = (int)0;
    }

    //ページ数計算
    $pages = ceil($count / self::LIMIT);

    //現ページ番号計算
    $pageNumber = $offset / self::LIMIT;

    //検索
    $sql = Ronbun::where('title', 'LIKE', "%$keyword%")
    ->orWhere('author', 'LIKE', "%$keyword%")
    ->orWhere('predation', 'LIKE', "%$keyword%")
    ->offset($offset)
    ->limit(self::LIMIT)
    ->get();

    //テンプレートにデータを渡す
    return view('plist', ['data'=> $sql, 'keyword'=>$keyword, 'offset'=>$offset, 'pages'=>$pages, 'pageNumber'=>$pageNumber, 'count'=>$count, 'limit'=>self::LIMIT]);
  }

ワイ「よっしゃ!書けたばい!」
ワイ「動くかな??」

動かしてみると

ワイ「あれれ、リンクを押すと、ページの先頭にスクロールするだけやん」
ワイ「なんで・・・?」
ワイ「うーん、リンクの遷移先が#やけんかなあ」
ワイ「でも、そうしておかんばなあ」
ワイ「そもそもカーソル当ててもポインタにならんたいね」
ワイ「CSSでなんとかなるやろ」

style.css
/*リンクの無効化*/
.page-link{
  pointer-events: none;
}

/*ホバー時にポインタにする*/
.page-item{
  cursor : pointer;
}

/*ホバー時に色を変える*/
.nonactive:hover  .page-link{
  background-color: #dee2e6;
  border-color: #dee2e6;
}

ワイ「おっし、これでリンクは無効にできたばい」
ワイ「ちゃんとカーソル当てたらポインタになるし、ついてにホバーした時色変わるお洒落仕様にしたったけんね」

2度目の挑戦

ワイ「ちゃんとできるかな・・・(ドキドキ)」
ワイ「ポチっとな」

ワイ「できた!!!
ワイ「ついにできたで!!」
ワイ「あれれ」
ワイ「これ、1ページ目の時でも"戻る"ボタンが押せてしまうばい」
ワイ「もしかして・・・」
ワイ「やっぱり!最後のページの時にも”次へ”ボタンが押せてしまうたい!」
ワイ「確か、Bootstrapくんは、classdisableを追加してやれば押せなくできたはず・・・」
ワイ「ページ読み込み時にカレントのページ番号を確認して、classばいじるか・・・」

ここで勘が的中

ワイ「はっっっ・・・!」
ワイ「ここでさっきのcountば使うったい!」
ワイ「なんちゅう勘・・・」

script.js
//矢印リンクの非活性化
//カレントが1ページ目の時
if (Number(offset) == 0) {
  $('.toFirst').addClass('disabled');
  $('.toPrev').addClass('disabled');
} else {
  $('.toFirst').removeClass('disabled');
  $('.toPrev').removeClass('disabled');
}
//カレントが最後のページの時
if (Number(offset) == (Math.ceil(count / limit) - 1)* Number(limit)){
  $('.toEnd').addClass('disabled');
  $('.toNext').addClass('disabled');
} else {
  $('.toEnd').removeClass('disabled');
  $('.toNext').removeClass('disabled');
}
style.css
/*矢印リンクの非活性化*/
.disabled{
  pointer-events: none;
}

ワイ「もうちょいいい書き方あったかもしれんけど・・・汗」
ワイ「とりあえず、カレントページのoffsetを確認して、最初のページと最後のページの時は矢印リンクを使えんくしてみたばい」

何はともあれ完成

ワイ「ついに完成したばい・・・涙」

SJ教授「お、ひろすぐ、もうできたのか」
SJ教授「Laravelの勉強にはなったかい」

ワイ「めちゃめちゃ疲れましたよ・・・」
ワイ「後半はLaravelの勉強というよりページネーションの勉強でしたし・・・」

SJ教授「ページネーション?そんなのメソッドに渡して終わりでしょ?」

ワイ「ふふん、教授、知らんとですか?」
ワイ「Laravelのpaginate()メソッドでは、POSTリクエストでのページネーションはできんとですばい!」
ワイ「全てワイが独自に実装したとですばい!」

SJ教授「あー・・・、そのことなんだけどさ・・・」

ワイ「え・・・?」

SJ教授「POSTのページネーション、去年マトラボくんが実装してくれてるから、どっか探せばメソッド出てくるはずだよ」

ワイ「へ?」
ワイ「すでにあった・・・だと・・・?」
ワイ「ワイの努力・・・」

マトラボ先輩は隣の部屋で

マトラボ先輩「(ふふっ、後輩を育てるのが先輩の仕事だからね・・・!)」

〜おわり〜

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