はじめに
今回の1人アドベントカレンダーではインフラをテーマに書いてきました。
新卒でインフラエンジニアとして働き始めて約半年、この期間にインプットしてきた知識や経験をアウトプットする良い機会となりました。
最後の締めくくりとして半年ほどインフラエンジニアとして勤務した現時点で、自分の仕事について思うことを書きたいと思います。
インフラエンジニアとは
そもそもインフラとは
「インフラ」とはインフラストラクチャー(Infrastructure)の略で、私たちの生活やビジネスを支える基盤技術を指します。
IT分野では、システムやインターネットの利用に必要不可欠なサーバーやネットワークがこれに当たります。
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアは、これらの技術基盤の設計・構築・運用・保守を担う技術者です。
サーバー、ネットワーク、セキュリティなど、担当する技術領域によって専門性が分かれることもあります。
インフラエンジニアをやってみて
まずはじめに自分の現在の主な業務内容をここに提示してから、インフラエンジニアをやってみて思ったことを書いてきたいと思います。
自分は普段以下のような業務を主に担当しています。
- 現状プロダクトの運用保守のサポート
- 社内環境の標準化推進
- 開発者の生産性向上のためのツール開発
インフラエンジニアのここが難しいな
ググるがあまり通用しない
自分は入社前Webアプリ等の開発経験がありました。この時は実装方法に困ったときはググったりして調べたりすれば、その内容から必要な情報をピックアップして比較的困らずに実装できたものです。
これがインフラだと現存プロダクトの仕様、社内の環境、セキュリティ問題等で自社に当てはまる最適解は自分自身で見つけなければなりません。直接的な実装方法もアプリのコードよりは情報が少なく手探りで行うことも多い気がしています。
知っていなければいけない範囲が広い
インフラ領域だけでなくアプリケーション、ドメイン知識、セキュリティと割と幅広い知識が求められてキャッチアップし切れるのはもう年単位なんじゃないかと思うくらい知らないことが多いです。それなりに能動的に勉強していかないとおいてかれるんだろうなという意識は常に付き纏っています。
目立ちはしない
これはインフラの仕事がしょぼいとかの話ではなく、表向き見えるものを作るわけではないことが起因していると思います。
例えば、「リリースしました!」といったように、対外的にすぐやったことが知られて目立つような仕事は少ないと思っています。そういうものにモチベがある人はあんまり向かない仕事かなと思いました。
インフラエンジニアのここ意外と楽しい点
意外と単純作業だけではない
インフラエンジニアのイメージとして自分は運用・保守のイメージが強くありました。
運用・保守と聞くと、デバッグだったり日々同じトイル作業をひたすらに繰り返しそうな気がしていたのですが、どちらかというとそれをいかになくすかとかより良い環境を作るためにと頭を使う仕事が多かったです。
コードをガンガン書くという感じではないですが、暇になることはありません。
変にリリースが決まっているとかで締め切りに追われて妥協するみたいなことはないので、その点満足がいくものを突き詰められるところが個人的には好きでした。(環境によるかもしれません)
視野が広くなる
今まで自分はアプリの開発だけしかしておらず、インフラ面でどのようなことが行われているかをあまり気にしませんでした。
これは個人単位では問題ないですが、実際の会社だと複数のプロダクトを運用する場合、プロダクト間の疎通、ログの配送等の時にきっと苦労していたと思います。
アプリケーション、ネットワーク、サーバー、セキュリティ、クラウド技術等全体を見るという癖ができたのは良かったなと思っています。
強い人が多い
一概には言えないですが、比較的社内でもベテランだったり、色々な会社で経験を積んだ強い人が多いです。最初の段階で上を見上げられる環境で成長できるのは恵まれているなと思いました。
顔が広くなる
社内での連絡で色々なプロダクトの人と関わるので、単純に知っている人が増えます。
するとその後のコミュニケーションが取りやすくなったり、伝手で情報を得られたりと会社での生きやすさを感じることが多かったです。
終わりに
個人的には新卒という未経験の免罪符を引っ提げてインフラをやって良かったと思います。
アプリケーション開発が特定分野で深い専門性を得られるとすれば、インフラエンジニアとしての経験は技術全般に渡る幅広い知見が得られる点が特徴的だと思います。アプリケーション系の仕事だと特定の開発に特化した経験値が + 50くらい増えるとするならばインフラ系の仕事は全ての経験値に + 10追加されるイメージで日々成長できます。
今年は比較的初心者向けに自分の勉強したことをまとめる記事が多かったですが、来年にはもっと高度な知識の記事を書けるようになれたらいいなと願いを込めて、カレンダーを締めさせていただきます。今年もお疲れ様でした。