この記事は何
RubyKaigi2023 2日目のセッションの内容を自分でも試してみた記事になります!
セッションはこちらになります!
こちらで紹介されていたDebug Visualizerを実際に使えるようにする方法を書いていきます。
Debug Visualizerとは
Visual Studio Code(以下VS Code)の拡張機能になります。
テーブル形式だけではなく、グラフなどいろいろなビジュアライゼーションの方法が提供されているのが特徴に感じます。
こちらの拡張機能ですが、昨年の11月にRuby Debug Gemと組み合わせることで、Rubyにも対応されました
使い方
筆者はRuby3.2の環境で実際に試しています。
Gemのインストール
debug
と、debugvisualizer
をインストールします。
Gemfile
に下記を記載して、bundle installを実行します。
# frozen_string_literal: true
source "https://rubygems.org"
gem "debug"
gem "debugvisualizer"
.rbファイルの作成
雑にapp.rbを書きます。
Integer、Array、Hashのデータを用意して、これを表示するようにしてみます。
# frozen_string_literal: true
NUM = 5
num_array = [2, 3, 5, 1, 4]
test_hash = [
{ id: 1, name: 'taro' },
{ id: 2, name: 'jiro' },
{ id: 3, name: 'saburo' },
{ id: 3, name: 'shiro' },
]
puts 'Hello, World'
VS Codeの拡張機能のインストール
2つの拡張機能をインストールします。
これで利用のための準備は整いました。
Debug Visualizer を使ってみる
- ブレークポイントを設定し、debuggerを起動する
- Debug Visualizerを表示する
- コマンドパレットから、
> Debug Visualizer: New View
を選択する
- コマンドパレットから、
下記のような画面がVS Codeの右半分くらいに表示されます。
- 変数の値をVisualizeしてみる
入力ウィンドウに変数名/定数名を入力することで、その変数の値を表示することができます。
Integer、定数も表示できる
Arrayはデフォルトで、線形で表示されます。
Hashの場合は、テーブルの形で表示されます。
Debug Visualizerの方で、ソートしたり、表示する順番を変えることができます。
Filterなどは、自分の環境では動かすことができませんでした...
セッションのデモでは、ActiveRecordで取得した値をテーブル形式でvisualizeするなども行っていました。
終わりに
実際にセッションで紹介された、debug-visualizer
を触ってみました。
データがvisualiseされるので、とてもわかりやすくて面白いですね。
Ruby以外にもさまざまな言語で適用することができるので、プログラミングを始めたばかりの方などは使ってみると理解しやすくなるのかなと思いました。
Railsのアプリケーションにも組み込んだりして、もっと試してみたいなと思います。
また、同セッションでは、ruby-debug拡張機能のTrace Inspectorという機能がメインで紹介されていました。
こちらも便利だなと思ったので、試して記事にしたいと思います!