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【マネジメント】エンジニアチームでチームメンバーと1on1ミーティングを定期的に実施する

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はじめに

現在、フルリモート勤務で受託開発をしている@fussasyといいます。半年間、フルリモート環境下でプロジェクトリードをする立場として、チームを率いていました。プロジェクトが続く中で、自身では気づけないプロジェクトの運営に関する課題や、プロジェクトチームメンバーのモチベーション、およびチームメンバーとのコミュニケーションの機会を設けたい想いから、月1回30分程度で、1on1ミーティングを実施しておりました。これはMBO等の評価・目標設定のためのミーティングとは全く関係のないものになります。

一般的に、1on1ミーティングの頻度は月1回~2回が適切とされています。月1回の1on1ミーティングは、エンジニアがプロジェクトに集中できるようにするために必要な情報を共有し、問題を特定し、改善策を提供するために十分な時間を確保できます。また、ミーティングが多すぎると、エンジニアが業務に集中できなくなり、ストレスを感じることがあります。ただし、特別な事情や新しいプロジェクトの開始など、状況に応じて頻度を調整することが重要です。エンジニアとして成長し続けるために、目標を達成できるようにサポートするために必要な頻度を見極める必要があります。

1on1ミーティングのメリット・デメリット

ンジニアとマネージャーが1on1ミーティングをしている、可愛いアイコンの様なイラスト_04.jpg
一般的な1on1ミーティングのメリットは以下の通りです。

・コミュニケーションの改善:
1on1ミーティングは、部下と上司とのコミュニケーションを強化し、両者の信頼関係を築くための有効な方法です。
・フィードバックの提供:
部下が業務上で抱える問題や課題を上司が理解し、フィードバックを提供することで、業務の改善が期待できます。
・個人的な関係の構築:
1on1ミーティングは、部下と上司との個人的な関係を構築するための場でもあります。個人的な話題を取り上げることで、相手のプライベートな部分を知ることができ、信頼関係を深めることができます。

一方、一般的な1on1ミーティングのデメリットは以下の通りです。
・時間とリソースの負担:
上司と部下の両方が1on1ミーティングに時間を費やさなければならず、日常業務を遂行するのに必要な時間やリソースを奪うことがあります。
・効果の不確実性:
1on1ミーティングが有効であるためには、上司や部下がそれに真剣に取り組む必要があります。一方的な会話になったり、両者が時間を無駄にしてしまうこともあるため、効果が得られない場合もあります。

1on1ミーティングの手順

以下の手順で、1on1ミーティングを準備・実施をしました。基本、Slackでのやり取りの上、Googleカレンダーにて会議調整を実施しました。(マネージャー:自分、エンジニア:相手)

1. ミーティングの予定を調整する:
エンジニアとマネージャーの両方が都合の良い日時を確認して、ミーティングの予定を調整します。この際には、ミーティングの目的やアジェンダを共有し準備を促します。
2. ミーティング開始時にアジェンダを共有する:
ミーティングが始まる前に、マネージャーがアジェンダを共有します。アジェンダには、エンジニアの業務の進捗状況、課題、改善点、成果などが含まれます。
3. エンジニアのフィードバックを聞く:
マネージャーはエンジニアにフィードバックを求め、エンジニアが直面している問題や成果について話を聞きます。
4. 目標やキャリア開発に関する話題を持ち出す:
マネージャーは、エンジニアが将来どのような成長を目指しているか、どのようなキャリア開発を望んでいるかについて話を聞きます。
5. 次のステップを決定する:
ミーティングの最後に、マネージャーとエンジニアは、次のステップやアクションプランを決定し、実施するための期限や担当者を決定します。
6. ミーティングの記録を取る:
ミーティングの内容や決定事項を記録して、次回のミーティングの準備や進捗管理に役立てます。

1on1ミーティングにおける、マネージャーからの質問例

以下のような質問例を用いて、1on1ミーティング相手に質問をしました。リモート環境である場合でも、マネージャーは傾聴の姿勢が大事です。自身が転職経験者でありエンジニア仲間も多いこともあり、エンジニアキャリアに関する情報感度も高い方だと思うので、こういったキャリアもあるよ~、といった情報提供もしました。

【エンジニア組織での1on1ミーティングの質問例】

・最近取り組んでいるプロジェクト(もしくはこれまでのプロジェクト期間)で、自分がどのように貢献していると感じていますか?
・プロジェクトチーム全体の業務効率を上げるために、あなたが今後改善したいと思っていることは何ですか?
・過去に取り組んだプロジェクト(もしくはこれまでのプロジェクト期間)で、特に成長実感に思うものはありますか?
・業務上でのストレスや課題はありますか?ある場合は、どのように対処していますか?
・今後のキャリアアップに向けて、どのようなスキルや知識を磨く予定ですか?
・プロジェクトチームメンバーとのコミュニケーションについて、何か改善したい点はありますか?
・優先度の高いタスクに取り組むための時間管理や優先順位の付け方について、どのようなアプローチを取っていますか?
・プロジェクトチーム、もしくは個人の目標達成に向けて何をするべきか、明確に意識していることはありますか?
・プロジェクトチームメンバーとの協力関係について、何か改善すべき点はありますか?
・業務の中で、最近学んだことや気付いたことはありますか?
・エンジニアとしてどう成長したいか、キャリアビジョンはありますか?
・現在、参画しているプロジェクトについての改善要望はありますか?
・事前に伝えておきたい家庭事情や健康事情はありますか?
・今、気になっていること、困っていること、悩みは何かありますか?
・最後に連絡しておきたいことは何かありますか?

MBO等の評価・目標設定のためのミーティングであれば、評価・目標面談シートに沿って、質問をすればよいと思います。ただ今回は、プロジェクトチームにおいて、プロジェクト期間の定点で実施するものなので、上記のような質問例をいくつかピックアップして相手に確認させていただきました。

さいごに

最後に自身がした質問と、相手からの回答、および簡潔なToDoを記録してSlackで共有しました。定型的な質疑応答に留まらず、傾聴の姿勢を維持しつつハラスメントに抵触しない範囲で、談笑できればベストかと思います。もちろん、雑談ばかりになり、設定した時間をオーバーするのはご法度です。1on1ミーティング中のタイムマネジメントも、マネージャーがすべきことだと思いますので、その点は注意した方が良いでしょう。

自分の場合、プロジェクトチームのメンバーが全員フルリモート勤務です。もちろん日次で朝会も設定しているのですが、情報共有・課題・進捗管理や作業予定といった業務報連相を確認すると、どうしても朝会の設定時間(~30分)に達してしまいます。そのため、この様なコミュニケーション機会を得るために、1on1ミーティングや振り返りミーティングの機会を意図的に設定することは重要だと思っています。

フルリモートでのマネジメントはマネージャーにとって、非常に難易度が高いものとなるのですが、少しでも工夫をしてより良いチーム作りをしていけたら良いなと自分は思っています。

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