概要
受託開発企業で働くfussasyといいます。普段は、SAP BTP(PaaS)上でSAP Fioriアプリケーション開発をしています。SAP導入プロジェクトへ関わるようになると、多くの場合はSAP認定試験を受験することが多いかと思います。これまで、SAP認定資格は一度取得すると、その資格区分が残る限り有効のままでした。しかし、2025年から仕様が変わり、取得済のSAP認定資格について有効期限が設けられました。この有効期限までに、SAP Learning Hub上でアセスメント(ミニテスト)に合格し、期限を延長しなければ失効するようになりました。
本記事は、実際にSAP Learning Hub上でアセスメント(ミニテスト)を受験し有効期限を延長したので、その記録となります。
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SAP認定資格の有効期限延長に関する各種情報
・2025年度から、合格したSAP認定資格は有効期限が1年となる。有効期限の延長には、アセスメント(ミニテスト)を受験し合格する必要がある。
・アセスメントはSAP Learning Hub上で実施されるため、SAP Learning Hubの契約は有効である必要がある。
・アセスメントは受験可能回数の制限もなく、受験費用もSAP Learning Hubに含まれている。
・アセスメントの合格基準は80%だが、回数制限がなく不合格の場合でも繰り返し受験可能。もちろん、4回分の資格受験チケットには影響しない。
・新たにSAP認定資格を取得する場合、従来通りSAP Certification Hubで受験する。
・新たにSAP認定資格を取得する場合、予め4回分の受験可能チケットがSAP Learning Hubの費用に含まれている。従来通り、6回分チケットまたは1回分チケットを別途、購入することも可能。
・アセスメントに合格すると、有効期限は合格後1年延長される。最後にアセスメントを合格した日から、1年後が設定される。情報は即時反映されず、翌日に反映される様子。
【例】25年3月末が有効期日の場合、2025年3月1日にアセスメントを合格すると、有効期日は2026年3月2日になる。再度、2025年3月10日にアセスメントを受け直すと、資格の有効期日は2026年3月11日が設定される。
SAP Learning HubでSAP認定資格の有効期限延長のためのアセスメントを受験する
① SAP Learning より「My Learning」を押下する。
② 「Certification」押下し、アセスメントを受けるSAP認定資格について、「Manage certification」ボタンを押下する。
③ SAP認定資格の有効情報を確認した後、「Take assessment」ボタンを押下する。
④ SAP Learning Hubにおけるアセスメントのページに移動するので、「Start Course」ボタンを押下する。
⑤ アセスメント受験ページに移るので問題を解いていく。解き終わったら最後に正答率が表示されるので、確認後に「Verify course completion」ボタンを押下して完了。
アセスメントに通過したら、合格ページを印刷することも可能です。今回の場合、2025年2月24日にアセスメントを合格したので、SAP認定資格の維持期限は2026年2月25日までとなりました。資格情報が失効しないよう、定期的にアセスメントの受験を忘れないようにしなければいけません。
おわりに
以上となります。SAP社のプロダクトは機能改善・刷新も多く、SAP認定資格を所有するエンジニア・コンサルタントは、SAP社のセミナーやレクチャーを通じた各情報提供を通じ、知識の最新化が求められています。今後、アセスメントも仕様の変更は起こるかもしれませんが、最新知識を有していてしてほしい、というSAP社の意図は続くと考えています。以上、本記事がお役に立てれば嬉しい限りです。