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SIerとWeb系の間くらいの案件を希望してみたら僕には合ってた

Last updated at Posted at 2019-02-28

はじめに

この記事について

タイトルが結論です。SIerとWeb系を定義づけたりどっちが良い悪いを話すものではありません。僕の主観です。

書いた人のざっくり経歴

  • 文系学部卒
  • SIerでもWebでもない特殊なシステム会社(3年7ヶ月)
  • 独立系から大手傘下になった中堅SIer(6ヶ月)
  • できたばっかのSIerベンチャー(1年2ヶ月)
  • Web系受託企業(3ヶ月)
  • 2018/03~常駐フリーランス。現在2案件目(※この2案件目を探す時の自己分析が本記事に繋がっています)

書いた人の志向

  • 同人活動などの創作趣味に時間を割きたい
  • 最新技術に常に触れていたいという欲求はそんなにない
  • 自己学習や趣味の開発は、Web系の方に比べると全然だけどSIerの中ではしてる方と自己分析
  • コーディングは好きなので、1日8時間働くならコード書いてたい
  • (変なガチガチの制約がなければ)ドキュメント作りや管理業務も結構好き

SIerとWeb系の間くらいに行き着くまで

「SIerに嫌気がさしてWeb系に行ったら毎日楽しい」「何百何千人月といった大規模案件はSIerじゃないと経験できない」といった比較の話題は多く見られます。僕自身も、SIer、Web系という括りにいろいろと考えさせられることが多かったです。Web系エンジニアに会うとみんなすごいキラキラしてるし人生楽しそうだし!

昨年、常駐フリーランスになって、まずは稼働低めのSIer案件でしばらく働きました。そして、さて次は……またWeb系にチャレンジするか、引き続きSIer案件探すか非常に悩みました。その時に、「なんでSIerかWeb系かの二者択一で迷ってるんだろう、中間ってないのかな」とふと思いました。

思ったまま担当エージェントに「SIerとWeb系の間くらいの空気感で枯れた技術でもいいのでコードが沢山書けてバージョン管理にgitを使っている案件ないですか」と連絡してみました。結果、魅力に思える案件を複数紹介してもらえ、そのうちの一つに入ったら悩むことが減りました。その過程で考えたことを残してみたいと思います。

直近3案件比較

前々案件 前案件 現案件
メイン言語 PHP5.6 Java1.4 Java1.8
メインFW CodeIgniter3 Struts1系 Spring 4.x
エディタ 自由だけど狂った上司に
Atomを強く(強く)進められる
Eclipse 3.x Eclipse4.7(相談可)
バージョン管理 Git CVS,BOX,手動 Git(ソースコード)
SVN(ドキュメント)
開発端末OS Mac Windows7 Windows7

今の案件の、SIerぽさ薄い良いところ

自社内開発

僕は外部の人間なので常駐してるわけですが、プロパ目線だと持ち帰りで顧客とのやり取りはSlack中心という形態。また、パートナー比率がめちゃくちゃ低いので、チームメンバみんな別の会社みたいな空気(それはそれで好きなんだけど)がありません。パートナーでもフロア設備は使わせてもらえるので、フリードリンク、ゆったりめのデスク、割と良いスペックのPC、オフィスグリコ的な何かetcがあり結構快適です。アイス好きなのでフロアにアイス販売冷凍庫あるのが嬉しい。切れてるので補充してくれ~!

コミュニケーションが対面とSlack半々くらい

自分はほぼ全部チャットツールというのがあんまり好きになれなくて、web系にいたときはちょっと窮屈さも感じていました。その点、基本SlackだけどSIer的なコミュニケーションも多少あるという塩梅は結構合ってるみたいです。

独自要素がほぼ無い

自分が今まで参加した大規模SI案件にありがちだったのですが、ベンダ依存の謎ツール、明文化されてない暗黙のルール、メソッド作るな変数宣言するなUTするなといった縛りプレイ、どう考えてもおかしい独特な仕様、独自フレームワーク、どれが正かわからない大量のドキュメント群、大量のイントラネットアカウント、毎月のやたら面倒なセキュリティチェックなどなど……、こんなん質問しまくらなければなんにも進まないじゃん、こんなん覚えてもここでしか役に立たないじゃん、ということが結構ストレスでした。今はそういったものがほぼ無くマイペースに開発出来ますし、気になることはコードなりドキュメントなりググった結果なり参照すれば大体解決するので、変なストレスが激減しました。

不毛な作業がほぼ無い

リソース管理してないのでローカル環境を動かすために数日試行錯誤しなきゃならないとか、ステップカウント計測だとか、手動マージだとか、コミットするテストデータいれるバッチ叩く画面操作するetcの度いちいち他部署と調整しなきゃならんとか、長時間の夕会だとか、項目の多い日報だとか、画面で1クリックするごとにキャプチャをExcelに貼るとか、、、、、

ソース管理にGitを使っている

「Gitを使っている」というのは以前いた現場でも導入してたところはありました。でもそこではメンバーはプルしか許されず、コミット&プッシュは限られたタイミングにチームの代表者だけができるという運用だったので、「◯◯案件リソース_20171020コミット用」みたいなフォルダが沢山共有サーバに置かれていました。一つ前の案件はCVSでした。リソースは台帳で事細かに管理されていて、コミットするには申請シートをいくつも書かなきゃなりませんでした。今はローカルリポジトリ好きに作れる! リモートにプッシュできる! 申請書いらない! やったー!

たくさんコード書ける

毎日コード読んで書いて出来て楽しいです。変な規約もなければドキュメントもうるさくなく、マネージャ含めてチームメンバはコード読み書きできる人なので、プログラムわからない人向けのレビューもなければわけのわからない説得や説明をする場面も基本無いです。作業もザクッと振られるので進め方も割と自由なのも嬉しい。(お固い案件だとプロパが毎朝1時間くらい朝会やって、その後でパートナーの誰々さんは今日はこれをやってください、みたいな振られ方することもある)

社内LAN用、外部接続用のPC2台持ちがない

これSIerだとあるあるですよね? これがない! ヤッター!

叩かれがちなSIer文化の中で僕にとって悪くはないもの

スーツ勤務

全然アリです。最初に入った会社が私服勤務&フルフレックスだったこともあり、転職してスーツになるのめちゃくちゃ嫌だったんですが、いざなってみると着るもの悩まないし、言うて「シワひとつないシャツに磨き上げた靴を…」とか厳しいところって出会ったことないので、気楽です。ちなみに今はビジネスカジュアル可だけど面倒なのでスーツ着てます。

基本出社して働くスタイル

全然アリです。というか在宅で仕事したこと少し有るんですが、僕には合わなかったです。ついついダラダラしちゃって全然捗らなかった…。会社に行くほうがオンオフ切り替えやすいし、必要に応じてすぐ対面確認できるしで、僕には合ってました。お昼ご飯なに食べよっかなー、今食べよっかなー、後でにしよっかなー、とかでいちいち悩まないで済むのも良い。

Excelドキュメント

きちんとメンテされていて、体裁にうるさすぎなくて、案件理解に役立つものならExcelだろうがwikiだろうがscrapboxだろうが価値あると思います。図形の挿入で四角オブジェクトを沢山組み合わせて表を作る、とかはやりたくないです。……やりたくないです……。

まとめ

  • SIer・Web系の境界はハッキリ定義されているわけではないし、間にある何かを探すのもアリだと思った
  • ネット上で叩かれがちなSIer文化について、僕にとっては魅力的だというものもあった
  • SIerかWeb系かよりも、本人が満足してるかどうかが大事(当たり前)
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