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Web技術全体把握ガイド - バックエンド

はじめに

この記事では、バックエンド技術に関する重要なキーワードと技術を分野別に整理しています。このガイドは、バックエンド技術の基本的な概念から最新の技術動向までを網羅し、Web開発者としてのスキルセットを強化するための参考資料となります。

目的

この記事の目的は、これからWeb業界に入る方や初学者が、Web開発に関連する基本的な技術やキーワードを体系的に把握できるようにすることです。初めて現場に参画する際に必要となる基礎知識を身に付ける手助けをするとともに、自身の理解が浅い分野を深めるための参考として活用できる内容を提供します。

このガイドを通じて、初めて聞く用語や概念に対しての理解を深め、実践的なWeb開発スキルを向上させる一助となれば幸いです。

目次

サーバーサイド言語

  • Node.js: JavaScriptをサーバーサイドで実行する環境。
  • Python: 高い可読性を持つプログラミング言語。
  • Ruby: シンプルで直感的な文法を持つプログラミング言語。
  • PHP: サーバーサイドスクリプト言語。
  • Java: エンタープライズアプリケーション開発で広く使用される言語。
  • Kotlin: モダンなプログラミング言語。
  • C#: Microsoftが開発したプログラミング言語。
  • Go: 高速でシンプルなプログラミング言語。
  • Rust: 高速で安全なプログラミング言語。
  • Elixir: 並行処理に強いプログラミング言語。
  • Perl: 強力なテキスト処理能力を持つ言語。
  • Scala: JVM上で動作するプログラミング言語。
  • C: 汎用プログラミング言語。
  • C++: C言語にオブジェクト指向を取り入れたプログラミング言語。

フレームワークとライブラリ

  • Node.jsフレームワーク
    • Express.js: Node.js用のWebアプリケーションフレームワーク。
    • Koa: もう一つのNode.js用フレームワーク。
    • Hapi: Node.js用フレームワーク。
  • Pythonフレームワーク
    • Django: 高機能なPython用Webフレームワーク。
    • Flask: 軽量なPython用Webフレームワーク。
    • FastAPI: 高速なPython用APIフレームワーク。
  • Rubyフレームワーク
    • Ruby on Rails: Ruby用のWebアプリケーションフレームワーク。
    • Sinatra: シンプルなRuby用フレームワーク。
  • PHPフレームワーク
    • Laravel: PHP用のWebアプリケーションフレームワーク。
    • Symfony: もう一つのPHP用フレームワーク。
    • CodeIgniter: 軽量なPHP用フレームワーク。
  • Javaフレームワーク
    • Spring Boot: Java用のアプリケーションフレームワーク。
    • JAX-RS: Java用のRESTful Webサービスフレームワーク。
    • Quarkus: クラウドネイティブのJavaフレームワーク。

APIデザインとプロトコル

  • GraphQL: APIのクエリ言語。
  • REST: Webサービスを設計するためのアーキテクチャスタイル。
  • RESTful API: RESTアーキテクチャの原則に従ったAPI設計。
  • SOAP: XMLベースのメッセージプロトコル。
  • OpenAPI: RESTful APIの定義を標準化するための仕様。
  • Swagger: OpenAPI仕様に基づいたAPIドキュメント生成ツール。
  • gRPC: 高性能なRPCフレームワーク。
  • WebSockets: 双方向通信を可能にするプロトコル。
  • Webhook: 他のシステムにリアルタイムで通知を送るためのHTTPコールバック。

アーキテクチャ

  • Microservices: サービスを小さな独立したコンポーネントに分割するアーキテクチャ。
  • Serverless: サーバー管理を不要にするアーキテクチャ。
  • BFF (Backend for Frontend): 各フロントエンドチームが独自にバックエンドサービスを持つアーキテクチャスタイル。

コンテナとオーケストレーション

  • Docker: コンテナ技術を使用してアプリケーションをパッケージ化するツール。
  • Kubernetes: コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ・管理を行うためのオープンソースシステム。
  • OpenShift: Kubernetesベースのコンテナオーケストレーションプラットフォーム。
  • Service Mesh (Istio, Linkerd): サービス間の通信を管理するインフラレイヤー。

サービス管理とメトリクス

  • インメモリデータストア: 高速なデータアクセスを提供するデータストア(例: Redis、Memcached)。
  • 分散システム: 分散環境で動作するシステムの設計と管理。
  • キャッシュ: 頻繁にアクセスされるデータを一時的に保存してアクセス速度を向上させる技術。
  • モニタリング: システムの動作状況を監視する技術(例: Prometheus、Grafana)。
  • 分散トレーシング: 分散システムにおけるリクエストのトラッキングとパフォーマンス分析(例: Jaeger、OpenTelemetry)。
  • メトリクス収集: システムのパフォーマンスデータを収集して分析する技術。
  • データ収集パイプライン: ログデータやイベントデータを収集し、処理するシステム(例: Logstash)。
  • データ可視化: 収集したデータを視覚的に表示する技術(例: Kibana)。

セキュリティと認証

  • Authentication (JWT, OAuth, OpenID Connect): 認証技術。
  • Authorization (RBAC, ABAC): 認可技術。
  • Web Security (OWASP, CORS, CSRF, XSS): Webセキュリティのベストプラクティス。

パフォーマンスと最適化

  • Performance Tuning: パフォーマンス最適化の技術。
  • Load Balancing: 負荷分散技術。
  • Caching Strategies: キャッシング戦略。
  • API Documentation (Swagger/OpenAPI): APIドキュメント作成ツール。

オブジェクト指向

  • 基本概念

    • オブジェクト: データ(属性)と操作(メソッド)を持つプログラムの基本単位。
    • クラス: オブジェクトの設計図。オブジェクトの属性とメソッドを定義する。
    • インスタンス: クラスから生成された具体的なオブジェクト。
    • カプセル化: データとメソッドを一つの単位(オブジェクト)にまとめ、外部からの直接アクセスを制御する。
    • 継承: 既存のクラス(親クラス)から新しいクラス(子クラス)を作成し、親クラスの属性とメソッドを引き継ぐ。
    • ポリモーフィズム: 同じメソッド名でも異なる動作を実現できる特性。オブジェクトの型に応じて異なるメソッドが実行される。
    • 抽象化: 具体的な詳細を隠し、重要な特徴を捉えてモデル化する。
  • デザインパターン

    • シングルトンパターン: クラスのインスタンスが一つだけ存在することを保証するパターン。
    • ファクトリーパターン: インスタンス生成の詳細を隠蔽し、生成方法を統一するパターン。
    • オブザーバーパターン: オブジェクトが変化した際に、それを監視しているオブジェクトに通知を送るパターン。
    • デコレーターパターン: オブジェクトに動的に新しい機能を追加するパターン。
    • ストラテジーパターン: 一つの操作を複数の方法で実行するためのパターン。
  • SOLID原則

    • 単一責任原則 (Single Responsibility Principle, SRP): クラスは単一の責任を持つべき。
    • オープン/クローズド原則 (Open/Closed Principle, OCP): ソフトウェアは拡張に対して開かれており、変更に対して閉じられているべき。
    • リスコフ置換原則 (Liskov Substitution Principle, LSP): 派生クラスは基底クラスと置換可能であるべき。
    • インターフェース分離原則 (Interface Segregation Principle, ISP): クライアントは自身が利用しないインターフェースに依存してはならない。
    • 依存関係逆転原則 (Dependency Inversion Principle, DIP): 高水準モジュールは低水準モジュールに依存してはならない。両者は抽象に依存するべき。
  • その他の概念

    • メソッド: オブジェクトの操作を定義する関数。
    • 属性: オブジェクトのデータを表す変数。
    • コンストラクタ: オブジェクトが生成される際に実行されるメソッド。
    • デストラクタ: オブジェクトが破棄される際に実行されるメソッド。
    • インターフェース: クラスが実装するべきメソッドを定義するもの。
    • 抽象クラス: 直接インスタンス化できないクラスで、継承されることを前提とする。
    • ミックスイン: クラスに機能を追加するための仕組み。

まとめ

この記事では、Web開発の基礎に関する主要なキーワードと技術を紹介しました。初心者から経験者まで役立つ情報を網羅しています。Web開発の全体像を把握する手助けとなれば幸いです。

他の分野については、シリーズ記事として以下のカテゴリで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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