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Web技術全体把握ガイド - Web開発基礎

はじめに

この記事では、Web開発の基礎に関する重要なキーワードと技術を分野別に整理しています。このガイドは、Web開発の基本的な概念から最新の技術動向までを網羅し、Web開発者としてのスキルセットを強化するための参考資料となります。

目的

この記事の目的は、これからWeb業界に入る方や初学者が、Web開発に関連する基本的な技術やキーワードを体系的に把握できるようにすることです。初めて現場に参画する際に必要となる基礎知識を身に付ける手助けをするとともに、自身の理解が浅い分野を深めるための参考として活用できる内容を提供します。

このガイドを通じて、初めて聞く用語や概念に対しての理解を深め、実践的なWeb開発スキルを向上させる一助となれば幸いです。

目次

コンピューターの基礎概念と技術

  • インターネット: 世界中のコンピュータネットワークを結びつけるシステム。
  • ネットワーク: 複数のコンピュータが相互に接続されてデータを共有するシステム。
  • コンピュータ: データを処理するための電子機器。
  • ハードウェア: コンピュータの物理的な構成要素(例: CPU、メモリ、ハードディスク)。
  • ソフトウェア: コンピュータで実行されるプログラムやアプリケーション。
  • プログラム: コンピュータが実行する一連の指示。
  • プロセス: コンピュータで実行中のプログラム。
  • パケット: ネットワークを介して送信されるデータの単位。
  • メモリ: 一時的にデータを保存するためのコンピュータリソース。
  • OS (Operating System): コンピュータのハードウェアとソフトウェアのリソースを管理するソフトウェア。
  • Linux: オープンソースのUnix系オペレーティングシステム。
  • シェル (Shell): ユーザーがOSと対話するためのインターフェース。
  • 仮想化技術: 仮想マシンを作成し、複数のOSを同時に実行可能にする技術。(例. VMware、Docker)
  • コマンド(Command): 特定の操作を実行するための指示。
  • ターミナル(Terminal): コマンドを入力し、実行結果を表示するインターフェース。
  • シェル(Shell): コマンドを解釈して実行するプログラム(例: Bash、Zsh)。
  • リモート(Remote): 遠隔地にあるコンピュータにアクセスすること。
  • ログ: システムやアプリケーションの動作状況を記録したもの。
  • コンパイル (Compile): 高級言語のソースコードを機械語や中間言語に変換するプロセス。
  • コンパイラ (Compiler): ソースコードをコンパイルするためのソフトウェア。
  • ビルド (Build): ソースコードを実行可能な形に変換するプロセス。コンパイル、トランスパイル、ミニファイ、圧縮などが含まれる。

ネットワーク技術

  • IPアドレス: ネットワーク上のデバイスを一意に識別するためのアドレス。
    • グローバルIPアドレス: インターネット上で一意のIPアドレス。
    • プライベートIPアドレス: ローカルネットワーク内で使用されるIPアドレス。
  • ドメイン: インターネット上のリソースを識別する名前。
  • DNS (Domain Name System): ドメイン名をIPアドレスに変換するシステム。
  • プロトコル: 通信のルールや手順。
  • ポート (Port): サーバー上の特定のサービスやアプリケーションを識別するための番号。例えば、HTTPはポート80、HTTPSはポート443を使用する。
  • TCP/IP: インターネットや他のネットワークで使用される通信プロトコルのセット。
    • TCP (Transmission Control Protocol): 信頼性の高い通信を提供するプロトコル。データの誤り検出や順序制御を行う。
    • UDP (User Datagram Protocol): 軽量で高速な通信を提供するプロトコル。信頼性は低いが、リアルタイム性が求められる通信に適している
  • HTTP/HTTPS: ウェブページをブラウザに表示するためのプロトコル。HTTPSは暗号化されたバージョンでセキュアな通信を提供。
  • SSL/TLS: 安全な通信を確保するためのプロトコル。
  • FTP (File Transfer Protocol): ファイルをネットワークを介して転送するためのプロトコル。
  • SSH (Secure Shell): ネットワークを介して安全にデータを転送するためのプロトコル。主にリモートサーバーへのログインやコマンド実行に使用される。

Webアプリケーション開発の基礎

  • World Wide Web (WWW): インターネット上で情報を閲覧・共有するためのシステム。通称Web。
  • Webブラウザ: Webページを表示するソフトウェア(例: Chrome, Firefox, Safari)。
  • Webクライアント: Webサーバーにリクエストを送信し、レスポンスを受け取るソフトウェアやデバイス。
  • Webサーバー (Apache, Nginx): HTTPリクエストを処理するソフトウェア。
  • アプリケーションサーバー: ビジネスロジックを処理するサーバー。
  • データベースサーバー: データベースを管理するサーバー。
  • プロキシサーバー(Proxy Server): クライアントとサーバーの間に位置し、リクエストとレスポンスを中継するサーバー。
  • クライアント: サービスを要求する側のコンピュータやデバイス。
  • サーバー: サービスを提供する側のコンピュータやデバイス。
  • リクエスト: クライアントからサーバーへの要求。
  • レスポンス: サーバーからクライアントへの応答。
  • ステートレス: 各リクエストが独立している性質。
  • ステートフル: 各リクエストが状態を維持する性質。
  • データベース(Database): データを効率的に格納、検索、管理するシステム(例: MySQL、PostgreSQL)。
  • データベース管理システム (DBMS): データベースを管理するためのソフトウェア(例: MySQL、PostgreSQL、Oracle)。
  • SQL (Structured Query Language): データベースを操作するための標準的な言語。
  • URL (Uniform Resource Locator): リソースの位置を示すアドレス。
  • URI (Uniform Resource Identifier): リソースを識別するための文字列。URLはURIの一種。
  • HTML (HyperText Markup Language): Webページの構造を定義するマークアップ言語。
  • CSS (Cascading Style Sheets): Webページのスタイルを定義するスタイルシート言語。
  • JavaScript: Webページに動的な動作を追加するスクリプト言語。
  • MIMEタイプ: ファイルの種類や形式を表す標準的な方法。
  • Content-Type: HTTPヘッダーの一つで、メッセージボディのメディアタイプを示す。
  • デスクトップアプリケーション: ユーザーのコンピュータにインストールされ、ローカル環境で動作するソフトウェア。
  • Webアプリケーション: インターネットを介してアクセスされ、ブラウザ上で動作するアプリケーション。
  • 静的コンテンツ: 変更されないコンテンツ(例: HTMLファイル、画像ファイル)。
  • 動的コンテンツ: リアルタイムで生成されるコンテンツ(例: PHP、ASP)。
  • CGI (Common Gateway Interface): Webサーバーと外部プログラムの間でデータをやり取りするための標準。
  • HTTPメソッド: HTTPリクエストの種類(例: GET、POST、PUT、DELETE)。
  • パラメーター(Parameter): 関数やメソッドに渡される値。
  • リクエストパラメーター: HTTPリクエストの一部として送信されるデータ。
  • クエリパラメーター: URLのクエリ文字列として指定されるパラメーター。
  • クエリ文字列(Query String): URLの一部として追加されるデータ。
  • フレームワーク: ソフトウェア開発を支援するための基本構造。
  • ライブラリ: 特定の機能を提供する再利用可能なコードの集合。
  • キャッシュ (Cache): よく使用するデータを一時的に保存して、高速なアクセスを可能にする仕組み。
  • API (Application Programming Interface): ソフトウェアアプリケーションが他のソフトウェアサービスと通信するためのインターフェース。
  • WebAuthn: Web上での認証を行うための標準。
  • OAuth: 認証プロトコル。
  • OpenID Connect: OAuth 2.0ベースの認証プロトコル。
  • 三層構造: プレゼンテーション層、ロジック層、データ層の3つの層に分けてシステムを設計するアーキテクチャ。
  • アプリケーション層: OSIモデルの最上層で、ネットワークアプリケーションとそれに対応するプロトコルが含まれる。
  • ネットワーク層: OSIモデルの第三層で、データパケットのルーティングを担当。
  • トランスポート層: OSIモデルの第四層で、エンドツーエンドの通信を管理する。
  • RFC (Request for Comments): インターネットの技術仕様や標準を定める文書。
  • アルゴリズム: 問題を解決するための一連の手順。
  • データ構造: データを整理して格納する方法(例: 配列、リスト、スタック、キュー)。
  • オブジェクト指向プログラミング (OOP): オブジェクトを使用してソフトウェアを設計するプログラミングパラダイム。
  • UML (Unified Modeling Language): ソフトウェア設計のための標準化されたモデリング言語。
  • シーケンス図: オブジェクト間の相互作用を時間の経過とともに表すUML(Unified Modeling Language)ダイアグラム。特定のシナリオやユースケースにおけるオブジェクトのやり取りを視覚的に表現する。シーケンス図は、メッセージの送信と受信の順序、およびメッセージがやり取りされるオブジェクトを示す。
  • ユースケース図: システムの機能とアクター(利用者)との関係を表すUMLダイアグラム。
  • クラス図: システム内のクラスとその関係を示すUMLダイアグラム。
  • アクティビティ図: フローチャートの形式でシステムの動作を表すUMLダイアグラム。
  • 状態遷移図: オブジェクトの状態とその遷移を示すUMLダイアグラム。
  • コンポーネント図: システム内の物理的なコンポーネントの構造を表すUMLダイアグラム。
  • 配置図: ハードウェアとソフトウェアの構成を示すUMLダイアグラム。
  • オブジェクト図: ある時点でのオブジェクトとその関係を示すUMLダイアグラム。
  • コラボレーション図: オブジェクトの相互作用を強調するUMLダイアグラム。
  • メッセージ: シーケンス図でオブジェクト間をやり取りする通信。
  • ライフライン: シーケンス図でオブジェクトの寿命を表す垂直線。
  • LAMP: Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/PythonからなるWebサーバーソフトウェアスタック。
  • UTC (Coordinated Universal Time): 世界標準時。地球の自転および公転に基づいて調整される時刻で、世界中での時間の基準として使用される。
  • Unixタイムスタンプ: 1970年1月1日00:00:00 UTC(Unixエポック)からの経過秒数を整数で表したもの。コンピュータシステムやプログラミングで日時を扱う際に使用される。
  • タイムスタンプ: データやイベントが発生した日時を記録するための情報。ファイルの作成・更新日時やデータベースのレコードに用いられる。

Webブラウザと関連技術

  • Webブラウザ: Webページを表示するソフトウェア(例: Chrome, Firefox, Safari)。
  • User Agent: ブラウザやその他のクライアントの情報をサーバーに伝える識別子。
  • セッション(Session): サーバー側でユーザーごとの情報を管理するための仕組み。クッキーと組み合わせて使用されることが多い。
  • クッキー(Cookie): クライアント側に保存されるデータの小片。セッション管理、認証、トラッキングに使用される。
  • コンソール: 開発者ツールの一部で、エラーメッセージやログを表示する。
  • Local Storage: ブラウザにデータを永続的に保存するための仕組み。
  • Session Storage: ブラウザのセッションにデータを一時的に保存する仕組み。
  • Service Worker: Webアプリケーションのバックグラウンド処理を可能にするスクリプト。
  • IndexedDB: クライアントサイドのデータベース。

データとエンコーディング

  • 文字コード: テキストデータをコンピュータ上で表現するための符号化方式。主な例としてUTF-8、ISO-8859-1、Shift_JISなどがある。異なる文字コードを使用することで多言語対応が可能になる。
  • エンコード: データを特定の形式に変換すること。データの送信、保存、表示などの際に利用される。
  • デコード: エンコードされたデータを元の形式に戻すこと。受信したデータを再現するために必要。
  • URLエンコード(パーセントエンコード): URLに使用できない文字をエンコードする方法。特殊文字を%記号と16進数で表現する。
  • バイナリデータ: 2進数で表現されたデータ。画像、音声、動画などの非テキストデータが含まれる。
  • Base64: バイナリデータをテキスト形式に変換するエンコード方式。メールやデータURIスキームで使用される。
  • MIMEタイプ (Multipurpose Internet Mail Extensions): ファイルの形式やコンテンツタイプを示すインターネット標準。データの送受信時に適切なエンコーディングやデコードを行うために使用される。
  • 2進数: コンピュータがデータを内部で表現するための基本的な形式。0と1の組み合わせでデータを表現する。
  • 8進数: 数値を8つの基数で表現する方式。主にUnix系システムでパーミッションを表現するために使用される。
  • 16進数: 数値を16の基数で表現する方式。バイナリデータの簡略表現やメモリアドレスの指定に使用される。
  • UTF-8: 可変長の文字エンコーディング方式。ASCII文字は1バイト、それ以外は2~4バイトで表現する。

データ形式

  • JSON (JavaScript Object Notation): データを交換するための軽量フォーマット。主にAPI通信で使用される。読みやすく、JavaScriptに親和性が高い。
    • 用途: ウェブアプリケーション、APIレスポンス、設定ファイルなど。
  • XML (eXtensible Markup Language): データを構造化するためのマークアップ言語。汎用性が高く、さまざまな用途で使用される。
    • 用途: データ交換、設定ファイル、文書の保存、Webサービス(SOAP)など。
  • YAML (YAML Ain't Markup Language): 人間が読みやすいデータ序列化形式。設定ファイルやデータ交換に使われる。
    • 用途: 設定ファイル(例: Docker Compose、Ansible)、データシリアライゼーションなど。
  • CSV (Comma-Separated Values): データをカンマで区切って表形式に保存するフォーマット。主に表計算ソフトやデータベースで使用される。
    • 用途: データのインポート・エクスポート、表計算、簡易データ保存など。
  • TXT (Text File): プレーンテキストで書かれたファイル形式。特定のフォーマットや構造がないため、広範な用途に使用される。
    • 用途: メモ、ログファイル、簡単なデータ保存など。
  • BIN (Binary File): バイナリ形式で保存されたファイル。実行ファイルやデータファイルとして使用される。
    • 用途: 実行ファイル、画像ファイル、その他のバイナリデータ。

セキュリティ

  • 暗号化: データを保護するために情報をコード化する方法。
    • 公開鍵暗号方式 (Public Key Cryptography): 公開鍵と秘密鍵のペアを使用してデータを暗号化および復号化する方式。データの安全な送信と受信に使用される。
    • 非対称暗号方式: 公開鍵と秘密鍵を使い分ける暗号方式。公開鍵で暗号化し、秘密鍵で復号化する。
    • 対称暗号方式: 同じ鍵を使ってデータを暗号化および復号化する方式。
    • 公開鍵: 暗号化に使用される鍵で、誰にでも公開される。データの暗号化に使用される。
    • 秘密鍵: 公開鍵で暗号化されたデータを復号化するための鍵。所有者のみが保持し、秘密にされる。
  • ファイアウォール: ネットワークセキュリティシステムが、信頼できる内部ネットワークと信頼できない外部ネットワークの間のアクセスを制御するシステム。
  • ウイルス対策ソフトウェア: マルウェアを検出し、除去するためのソフトウェア。
  • 認証と認可: ユーザーが誰であるかを確認し、ユーザーがアクセスできるリソースを制御するプロセス。
    • 多要素認証 (MFA: Multi-Factor Authentication): 複数の認証方法を組み合わせてセキュリティを強化する手法。
  • アクセストークン (Access Token): APIリクエストの認証に使用されるトークン。
  • CORS (Cross-Origin Resource Sharing): 異なるオリジン間でリソースの共有を制御する仕組み。
  • VPN (Virtual Private Network): 公衆ネットワーク上に安全な通信トンネルを作成する技術。
  • 侵入検知システム (IDS: Intrusion Detection System): ネットワークやシステムへの不正アクセスを検出するシステム。
  • 侵入防止システム (IPS: Intrusion Prevention System): 不正アクセスを検出し、リアルタイムで防止するシステム。
  • データ損失防止 (DLP: Data Loss Prevention): 機密情報の漏洩を防止するためのポリシーと技術。
  • セキュリティパッチ (Security Patches): セキュリティホールを修正するためのソフトウェアアップデート。
  • ゼロトラストセキュリティモデル (Zero Trust Security Model): ネットワーク内外の全てのリソースに対して、常に検証と認証を行うセキュリティモデル。
  • フィッシング (Phishing): 信頼できる機関を装って個人情報を取得しようとする詐欺行為。
  • DDoS攻撃 (Distributed Denial of Service Attack): 複数のコンピュータを利用して特定のサーバーに大量のリクエストを送り、サービスを妨害する攻撃。
  • SQLインジェクション (SQL Injection): 悪意のあるSQLコードをデータベースに挿入して、不正にデータを操作する攻撃手法。
  • クロスサイトスクリプティング (XSS: Cross-Site Scripting): 悪意のあるスクリプトをウェブページに埋め込み、他のユーザーに対して実行させる攻撃。
  • マルウェア (Malware): コンピュータに損害を与えるために設計された有害なソフトウェア。
    • ウイルス: 他のプログラムに感染し、自己複製するマルウェア。
    • ワーム: 自己複製し、ネットワークを通じて拡散するマルウェア。
    • トロイの木馬: 正常なプログラムに見せかけて不正な活動を行うマルウェア。
    • ランサムウェア: データを暗号化し、復号化のために身代金を要求するマルウェア。
    • スパイウェア: ユーザーの行動を監視し、個人情報を収集するマルウェア。
  • ブルートフォース攻撃 (Brute Force Attack): 試行錯誤でパスワードや暗号鍵を解読しようとする攻撃手法。
  • ソーシャルエンジニアリング (Social Engineering): 人間の心理的な隙を突いて情報を取得する手法。
  • バックドア (Backdoor): システムへの非公式なアクセス経路を設置し、不正なアクセスを可能にする手法。
  • ゼロデイ攻撃 (Zero-Day Attack): セキュリティホールが公開される前に、その脆弱性を悪用する攻撃。
  • エンドポイントセキュリティ (Endpoint Security): ネットワークに接続される各デバイスのセキュリティを確保するための技術。

パフォーマンス

  • コンテンツ配信ネットワーク (CDN): 地理的に分散されたサーバーのネットワークを利用して、Webコンテンツを効率的に配信する仕組み。
  • ロードバランシング (Load Balancing): トラフィックを複数のサーバーに分散させて、負荷を均等にする技術。
  • WebSocket: 双方向通信を実現するプロトコル。リアルタイムアプリケーションに使用される。
  • キャッシュ (Caching): 頻繁にアクセスされるデータを一時的に保存して、データアクセスを高速化する仕組み。
  • ミニファイ (Minification): JavaScriptやCSSなどのファイルを縮小して、読み込み時間を短縮する技術。
  • 圧縮 (Compression): データサイズを小さくして、転送時間を短縮する技術(例: Gzip)。
  • スケーリング (Scaling): システムやアプリケーションの性能を向上させるためのリソースの増減。スケールアップ(垂直スケーリング)とスケールアウト(水平スケーリング)がある。
  • 非同期処理 (Asynchronous Processing): タスクを並列に実行して、応答性を向上させる技術。
  • Lazy Loading: 必要な時にのみリソースを読み込むことで、初期ロード時間を短縮する技術。
  • コードスプリッティング (Code Splitting): アプリケーションのコードを小さなチャンクに分割し、必要に応じてロードする技術。
  • シングルページアプリケーション (SPA: Single Page Application): ページのリロードを避け、動的にコンテンツを更新するアプローチ。ユーザー体験を向上させる。
  • サーバーレスアーキテクチャ (Serverless Architecture): サーバー管理を不要にし、スケーラビリティとコスト効率を向上させるクラウドコンピューティングモデル。

クラウドコンピューティング

  • IaaS (Infrastructure as a Service): 基本的なコンピューティングリソースを提供するクラウドサービス。仮想マシン、ストレージ、ネットワークリソースなどを含む。

    • 主なプロバイダー: Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP)
    • 用途: サーバーのホスティング、バックアップ、災害復旧、データセンターの拡張
  • PaaS (Platform as a Service): アプリケーションの開発およびデプロイのためのプラットフォームを提供するクラウドサービス。開発ツール、データベース管理、ミドルウェアなどが含まれる。

    • 主なプロバイダー: AWS Elastic Beanstalk、Google App Engine、Microsoft Azure App Service
    • 用途: アプリケーションの迅速な開発とデプロイ、開発環境の統一、運用管理の簡素化
  • SaaS (Software as a Service): インターネット経由でソフトウェアを提供するクラウドサービス。ユーザーはソフトウェアをインストールする必要がなく、ブラウザを通じてアクセスする。

    • 主なプロバイダー: Google Workspace、Microsoft 365、Salesforce
    • 用途: オフィスアプリケーション、カスタマーリレーションシップマネジメント (CRM)、コラボレーションツール
  • FaaS (Function as a Service): イベント駆動型のコード実行サービス。サーバーレスアーキテクチャの一部として使用され、コードを関数単位で実行する。

    • 主なプロバイダー: AWS Lambda、Google Cloud Functions、Azure Functions
    • 用途: 自動スケーリング、イベント駆動型のタスク実行、バックエンドサービスの構築

まとめ

この記事では、Web開発の基礎に関する主要なキーワードと技術を紹介しました。初心者から経験者まで役立つ情報を網羅しています。Web開発の全体像を把握する手助けとなれば幸いです。

他の分野については、シリーズ記事として以下のカテゴリで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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