Linuxのディストリビューションとは
Linuxのディストリビューションとは、Linuxカーネル(OSの核)に、ソフトウェアやアプリケーション、デスクトップ環境などの機能を追加したパッケージのことです。
系統について
ディストリビューションには様々な種類がありますが、その中でも主流となっている系統が3つあります。
各系統について簡単に説明します。
- Debian系
高い安定性と信頼性が特徴。
サーバーやデスクトップ、組み込みシステムなど、幅広い用途で利用されている。 - RedHat系
企業向けに特化した機能やサポートが特徴。
商用ディストリビューションであるRed Hat Enterprise Linux (RHEL)と、その無償版であるCentOSが主なディストリビューション。 - Slackware系
シンプルさと伝統的なUNIXスタイル
上級者向けで、システムのカスタマイズや学習に適している
セキュリティに優れている
人気のディストリビューションの特徴
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Ubuntu(Debian系)
「他者への思いやり」がスローガンとなっていて、利用者に優しい作りになっている。
日本語での説明も充実しており、初心者にもおすすめ。 -
Fedora(Redhat系)
Fedoraは最新のLinux技術やソフトウェアを積極的に採用している
商用ディストリビューションであるRHELのアップストリームとして機能しています。これにより、RHELの新しい機能がFedoraで試験され、安定してからRHELに取り入れられます。 -
CentOS(Redhat系)
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) をベースにした無料のLinuxディストリビューションで、主に企業向けに設計されている。
安定性と信頼性に重点が置かれています。これにより、プロダクション環境やサーバーに適した選択肢になる。
※CentOS7は2024年6月に10年のサポート期間が終了予定 -
Slackware(Slackware系)
Slackwareはシンプルで分かりやすい構造を目指しており、システムが最小限の変更で安定して動作することを重視しています。
GUIに頼らず、ほとんどの設定をテキストファイルで行うため、Linuxの内部構造を理解するのに適したディストリビューションです。
最後に
今回記載した以外にも様々なディストリビューションがあるので、みなさんも調べてみて気になるものがあれば使用してみてください。
ざっくりとした内容ですが、以上となります。