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NetBSDAdvent Calendar 2014

Day 25

NetBSD上にX環境を構築する話

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NetBSD上にX環境を構築する話

NetBSD Advent Calendarもついに最終日、今日はNetBSD-currentを追いかける話にしようかな...と思っていたのですが、Twitterを見るとこんなツイートが。

img001.png

なるほど、これは全くごもっともであります。そこで最終日の今日は内容を変えて、NetBSDのX上で生活環境を構築してみる話にしようと思います。

考えてみたら、(最近はMacになってしまったけれど)持ち歩くノートPCにはNetBSDをインストールしてX環境を使っているので、その手順とかを紹介できればと思います。

Xを設定する

X環境はNetBSDインストール時に"X11 sets"を選択すれば必要なファイルが展開されます。

img026.tiff.png

以下のコマンドを実行することで、サクッとXが起動する状態になります。

$ sudo Xorg -configure
$ sudo X -config /root/xorg.conf.new
$ sudo cp /root/xorg.conf.new /etc/xorg.conf

xinitを実行することで、Xが起動します。私の場合は、毎回コンソールからログインしてxinitを実行しています。

img003.png

xinit実行の際には、xorg.confにdontzapオプションを入れていないと、Ctrl-Alt-BSでXが終了できてしまうので、念のためxinitはバックグラウンドで動かしつつ、現在のシェルはexitで抜けさせる形にしています。
(単にdontzapをちゃんと設定しておけば良いだけの話ですが...)

$ xinit & exit

ウインドウマネージャーを使ってみる

昨今はデスクトップ環境なるものが提供されていますが、個人的にはスペックの低いPCを使っているという理由もあり、いまだにウインドウマネージャーをよく使っています。

twm

Xの配布物にはtwmというウインドウマネージャがあるので起動してみます。

img004.png

xinitrc

$HOME/.xinitrcを設定しておくことで、xinit実行時に好きなウインドウマネージャーを起動させることができます。

exec twm

WindowMaker

デフォルトでXにtwmが付属しているとはいえ、さすがにちょっとtwmでは使いづらいところがあります。個人的にはWindowMakerがオススメなので、簡単な設定方法も含めて紹介してみます。

WindowMakerはパッケージで提供されているので、簡単に導入できます。

$ grep -i windowmaker pkg_list.txt
windowmaker-0.95.5nb3.tgz . . . . . . . . . . . . . . . Nov 20 00:33  2.22M
$ sudo -i pkg_add -v windowmaker

起動するとこんな感じです。ちょっとだけ設定を変更して、タイトルバーをグラデーション表示にするだけで見栄えが良くなります。

img005.png

また、以下の設定でマウスカーソルでウインドウにフォーカスが合うようにしておくと便利です。

img007.png

端末エミュレータ

端末エミュレータはmltermが便利です。

$ grep -i mlterm pkg_list.txt
mlterm-3.3.8.tgz. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Nov 21 01:35  1.74M

併せて日本語フォントもインストールしておきます。

$ grep -i saza pkg_list.txt
ja-sazanami-ttf-20040629nb2.tgz . . . . . . . . . . . . Nov 16 10:02  9.96M
$ sudo -i pkg_add -v ja-sazanami-ttf

日本語入力

日本語入力にはuimがあるので、これを利用します。

$ grep uim pkg_list.txt
scim-uim-0.2.0nb22.tgz. . . . . . . . . . . . . . . . . Nov 22 02:10  57.0K
uim-1.8.6nb16.tgz . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Nov 20 02:24  3.58M
uim-chewing-0.1.0nb1.tgz. . . . . . . . . . . . . . . . Nov 22 05:00  33.2K
kimiuso tsubaki $ sudo -i pkg_add -v scim-uim

leafpad(テキストエディタ)を例に日本語入力をしてみます。

$ grep -i leafpad pkg_list.txt
leafpad-0.8.17nb20.tgz. . . . . . . . . . . . . . . . . Nov 21 02:17  99.0K
$ sudo -i pkg_add -v leafpad

img008.png

プレゼンテーションツール

プレゼンテーションツールとしては、MagicPointがオススメです。

$ grep -i magicpoint pkg_list.txt
magicpoint-1.13anb26.tgz. . . . . . . . . . . . . . . . Nov 21 17:22   565K

img010.png

と、こんな感じで(私個人の利用範囲的には)NetBSDのX11環境は十分に利用できている感じです。

おわりに

後先考えずにNetBSD Advent Calendarを始めてみたのですが、なんとか無事に完走することができました。これもひとえに皆様にご協力いただいたおかげです。

ryoon様、@ebijun様、@cvsync様、knok様、@tisihara様、ozaki-r様、@oshimyja様、adukot様、@nullnilaki様、nonakap様(担当日順です)、本当にありがとうございました。

だいぶ気が早いですが、来年もNetBSD Advent Calendarを開催できたらと考えていますので、何卒よろしくお願いいたします。

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