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PomeraのデータにNetBSDからアクセスしてみる。

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NetBSD Advent Calendar 2017 2日目は、PomeraのデータにNetBSDからアクセスしてみる話をしようと思います。

Pomera DM20

といっても、手元にあるのはPomera DM20という、生産終了している製品なのです...。小型で持ち運びやすく、単四電池2本で駆動するという点が魅力だったのですが、だいぶ酷使してしまったので故障してしまいました。折りたたみ式のキーボードだったので、開閉を繰り返しているうちに内部のケーブルが一部断線してしまったようです。
サポートセンターに問い合わせてたところ、2014年8月にディスコンになっているけど、それから数年くらいは修理対応できますとのことだったので、どうしようか思案中です。

NetBSD的にはPomera DM20ってどう見えるの?

PomeraをUSBでNetBSDに接続すると、デバイスとして dev/sd* として見えます。Pomeraの内蔵メモリと外付けSDカード、それともう一つの領域があるようで、実際には /dev/sd{0..2} のデバイスが一度に生えてくる形になります。
ファイルシステムはFATで、そのまま mount_msdos でmountできます。

NetBSDからファイルを編集する際の注意

ファイルシステムがFATということもあり、ファイルエンコーディングはcp932になっています。Pomera上で作成したファイルだと注意は不要ですが、NetBSD側からファイルを作成するような場合はファイルエンコーディングの変換が必要になります。
(emacsを使っている場合は、エンコーディングが EES(DOS) と表示されていればOKです)

PomeraでMagicPointのスライドを作成する

個人的なPomeraの使用用途としては、通常のメモ作成ということもありますが、MagicPointのスライドを作成するという用途でも使っていました。
ただし、チルダが iconv コマンドでコード変換がエラーに鳴るため、別の文字に置き換えておく等の一手間が必要でした。

応用例

USBで接続すると /dev/sd* として見えるガジェットはたくさんあるので、NetBSD的な操作をユーザに見せないような形にすると、意外と需要はあるのかなとも思います。
ガジェットの製造元が提供する専用アプリはWindowsのみでの動作だったり、古い機種ではアプリのサポートが終了していたりするので、単にファイルシステムの中身を見るだけであれば、例えばNetBSD+Raspberry Pi等でUSBを指したらSamba経由で /dev/sd* が家庭内LANから参照できるといった使い方でも十分な気もします。

まとめ

簡単ではありますが、PomeraをNetBSDから使っていたよという話を書いてみました。
/dev/sd* として扱えれば応用ができそうという話は、具体的な利用シーンを思いつけばNetBSDの組み込み周りに強いという利点を活かせそうな気がしています。

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