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1on1をより満足度の高いものにするためには、カウンセリングではなくコーチングをしたら良いのではないか?

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突然ですが、カウンセリングとコーチングの違いがわかりますか?

わたしは過去に受けてきた1on1で、満足度の高いものとそうでないものとの違いがここにあると感じました。

カウンセラー
ある心理状態を引き起こしている理由をクライアントから引き出す

コーチ
最後の最後まで「で、あなたはどうするの?」ときき続ける、まったく何の落としどころもなくクライアントに立ち向かっていく

引用:新 コーチングが人を活かす

どちらも問題解消のために力になってはくれますが、 終わった後に解消のための第一歩が確実に決まっている かいないかが重要なのではないかと思います。

私の思う、満足度の低い1on1

「こういうことで悩んでいて…」と相談した時に「難しいよね…わかる」で終わってしまうものです。悩みに対して共感してもらえることで心理的には多少楽になるのですが、本質的な問題解消にはなっておらず、1on1が終わった後にも同じ問題に悩み続けることになります。問題をたくさん抱えているとその分コンテキストスイッチが入り生産性が落ちるということを身を持って感じてきました。

それを踏まえて、何を意識してメンターを行っているか

わたしは今年の3月からPMOという立場で PMの生産性を向上する というミッションを掲げて働いています。

とは言え社内でもこのようなポジションの人は他におらず、具体的に何をすればPMの生産性が向上するのか・何に困っているのかがわからなかったので、まずは1on1を通じて状況確認をすることから始めました。

メンターとして1on1をすること自体初めてでしたが、やるからには満足度の高いものにしたいという気持ちがあったので、終わった後に必ず 次やるべきことが明確になっている状態 を目指して行いました。

やり取りの例

メンティー(受ける側)「他部署との認識齟齬が発生しているから、もっとコミュニケーションを取ったほうがいいと思っている」

メンター「コミュニケーションを取るために具体的に何をしたら良いだろう?」
メンティー「主要メンバーを集めて定期的に会議をするとか」

メンター「主要メンバーって誰だろう?」
メンティー「AさんBさん、それとCさんかな」

メンター「そのメンバーが都合の良い時間はどこだろう?」
メンティー「毎週水曜の15時」

メンター「定例のゴールはなんだろう?」
メンティー「〇〇が問題だからまずはそれを解消したい」

メンター「そのためにどういうアジェンダでやっていくのが良さそう?」
メンティー「まずはゴールから共有して、次に◯◯についてを話そうかな」

メンター「じゃあもうカレンダーに予定入れちゃおう、メモ欄にアジェンダも記載しておこう!」

このようになるべく具体的にアクションを決めることで、認識齟齬の問題に関しては 一旦頭から切り離すことができる ことが重要だと思います 。アクションが決まらず、「後でコミュニケーション施策をどうやるか考えないと…」で止まっていると、1on1が終わった後もモヤモヤと悩み続けてしまい 他の業務に支障をきたしたり、そのまま忘れてしまい何も改善されないこと が続いてしまいます。

まとめ

結果、メンティーからの評判が良く、最初は2人だけだったものの「自分も受けたい」と言ってくれる人が現れ、今となってはPMだけに留まらずたくさんのマネージャー陣やエンジニアと1on1をするようになりました。

カウンセリングをすることでメンティーに考えを整理してもらうことでも効果はあると思いますが、第一歩をどう踏み出すのか まで一緒に考えられると、より満足度の高い1on1になるのではないかと思います。

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