#はじめに
最近、リモートワークが増えてきたことによりVPNといった言葉を聞くことが多くなってきたと思うのですが、実際に自分では使用してことがなかったので、使ってみるとVPNの大切さや面白さが分かりました。少しだけ、ハッカーの気分も味わえます(笑)
#目次
- VPNとは
- VPNの種類
- VPNの仕組み
- VPNを実際に使用してみた
- VPNとプロキシサーバーの違い
- さいごに
#VPNとは
VPNは、Virtual Private Networkといって日本語に訳すと仮想専用線と言います。インターネットの中で通信する時に、悪意ある第三者に情報の改竄や盗聴、なりすましを防ぐために使用するものです。機能としては、インターネットの中に専用のトンネルを引きその中で行き来するパケット情報を暗号化して通信します。簡単に言うと治安の悪い町を徒歩で歩くより、専用の車を使用して通っている方が安全ということです。
#VPNの種類
VPNの種類は大きく分けて2種類あります。
インターネットVPN
IP-VPN
インターネットVPNは、普段利用しているインターネットの回線を利用しVPNで接続します。
IP-VPNは、通信業者が保有している閉鎖網を使用することでVPN接続します。
この二つの違いは、インターネットVPNはプロバイダ代だけ支払えばよくコストの削減をすることが出来ます。しかし、誰でも利用することが出来るので回線の速度が遅いといったことがあります。
IP-VPNは、費用がインターネットVPNよりもかかるのですが回線の速度が速いといったこともあります。
#VPNの仕組み
VPNの仕組みとして、VPNプロトコルが存在しています。
IPsec-VPN
IPsecとは、IP Security Architectureの略です。通信を行う時に暗号化することにより安全に通信が出来るようになっている仕組みです。
L2TP/IPsec
L2TP/IPsecとは、L2TP over IPsecの略です。トンネリングといった仮想専用線を設けてその間で通信する技術です。L2TP自体には、通信内容が暗号化されないのでIPsecを使用することで暗号化して通信が出来るようになる、
PPTP
PPTPとは、Point to Point Tunneling Protocolの略です。IPsecと同様で、通信を暗号化します。マイクロソフト社が提唱したものになっており。Windowsで相性がいいとされています。
SSL-VPN
SSL-VPNとは、Secure Sockets Layerの略です。IPsecと同様に通信を暗号化します。HTTPやPOPなどアプリケーションごとに対応させなければいけません。
#VPNを実際に使用してみた
実際にVPNを使用してみることにしました。今回使用するVPNは、筑波大学が学術研究で提供しているVPNサーバーを使用してみることにしました。(無料で利用することが出来ます)
サーバーを提供しているのはボランティアの形で世界中の人が提供しています。
上記の画像は実際の筑波大学が提供しているサイトでVPN中継サーバーがボランティアで提供されています。今回は、L2TP/IPsecを使用します。チェックをつけた後に、サーバー一覧を更新を押すとVPNサーバーの一覧が表示されます。一番上に表示されている、VPNサーバーを使用してみることにしました。本当だったら通信速度が速くてPingが小さいのを選ぶのがいいでしょう。設定の方法は、WindowsやMacによって違うのでそこ適宜お調べ下さい。
こちらにWindowsで設定している方がいるので参考にして下さい。
実際にVPNを使用することで、自分のIPアドレスが変更されたかどうか確かめます。
IPアドレス確認には、CMANを使用しました。
実際に自分の現在のIPアドレスとは違うVPNのIPアドレスに変更されたことが分かりました。
自分の身元が隠せた気がしてハッカーになった気分になりました。(笑)
VPNの方に自分のIPアドレスは残っているので犯罪などそういった目的には絶対に使用しないでください。
#VPNとプロキシサーバーの違い
VPNについて勉強を進めていくうちにこれってプロキシサーバーと同じではないかと思って調べていくと違いを見つけました。
VPNは、通信がすべて暗号化されるのに対してプロキシサーバーは特定のブラウザで設定することにより匿名化をすることが出来ます。ここで、セキュリティの高さで言えばVPN方が高いです。なせなら、VPNはパケット情報を暗号化しているの対してプロキシサーバーは暗号化されていないので第三者から盗聴などされてしまう可能性があるからです。
#さいごに
VPNとは、今後さらに重要になっていくのではないかと考えてます。特に無料のWi-Fiを使用するのも本当は危険で通信内容が第三者に見られる可能性もあります。また、政府が有益なアプリや情報を閲覧できないようにしている場合もVPNを使用することで見ることが出来るようになる場合もあります。また、今回は無料のVPNを使用していたのですがセキュリティの事を考えると有料のVPNを使用した方がいいでしょう。
#参考文献
https://cybersecurity-jp.com/security-measures/26436
VPN Gate
https://japan.norton.com/vpn-8553