弊社アクシス福岡支部では昼休みの時間を使って週二回輪読会なるものを行っています。
昼休みという貴重な時間を利用するので自由参加という形で運営しています。
輪読会について色々調べたのですが、「これだ!」というような輪読会の方法論はなさそうなので会を重ねて改善していければなと思っています。この辺りはアプリケーションを作る時と一緒ですね(輪読会に限らずですが)。
輪読会で学んだことについては、また別の機会に行うとして、輪読会について今回は書いてみようと思います。
「読む」よりも「理解」することを大事にしたい
「輪読会」という名前から読むことに重点が置かれやすいと思うのですが(実際に僕も読むだけの会だとイメージしてました)、せっかく複数人で同じ本を読む機会があるので、理解することに重きを置いてみようと思い、本を読む時間よりも読んだ内容について議論したり、抱いた疑問を解消することに多くの時間を割くようにしています。
なので、1日1時間の輪読会で読み進めることができたページ数は、たったの1ページしかないといったことが多くあります。遅々としてしか進まないですが、個人的にはそれで良いのかなと思っています。読んだテーマについて知っている人は教える側に周り「伝える」ということを学べますし、初めて学ぶテーマに関しては誰しもたくさんの疑問を抱くと思います。疑問を解消するためには抱いている疑問を相手に「伝え」、自分のイメージできる土壌に持っていくことが必要だと考えています。
個人的な「伝える」とは、「平易な言葉を使って相手のイメージを助ける」ことだと思っています。専門用語を使うにしても理解が難しくその時々の背景(コンテキスト)に応じて変わってしまうようなものではなく、できる限り言葉と意味が一対のものを選んで話すように心がけています。が、あまりうまくできた試しはないなといつも思います。難しいですね。
実際にアプリケーションを開発する現場でも、特定のテーマについて議論を行いより良いものを模索したり、ソースコードや、設計などに疑問を抱くことは多くあると思います。そういった機会で物怖じせずに疑問を呈することができる人材や特定のテーマについて議論を交わせるような人材が多くいるのとそうでないのとではできるものに大きな違いがあるのかなと個人的には思っています。そういった方を増やす意味でも良い試みなのかなと感じています。
勉強はしたいけど、読書は苦手の撲滅
「技術に関する勉強は積極的にしていきたいが、読書は苦手」という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、成長していくためには本を読んだり、QiitaやZennなどのサイトに掲載されている技術文書を読んでいくことは常に行っていかないといけないので、活字からは逃げられないと私は思います。書く際も然りですね。
そういった「やる気はあるけど、読書はちょっと・・・」な方にも読むことを習慣化してもらいたいという気持ちが少なからずあったことも、輪読会を始めるきっかけだったと思います。正直、どれだけの効果があるのかは未知数ですし、個人差があると思っていますが、それでもこういった機会を経て読書を好きになる人がたくさんいれば良いなと思ったりします。
この点に関してはまだ成果を感じられる状態ではないため、回を重ねてまた報告したいなと思います。
やってみて気づいたNGなところ
輪読会の際、音声を録音しています。録音をする主な理由は以下の二つです。
- 議事録などを作ってしまうと発言が偏ってしまう(可能な限り全員参加でやりたい)。
- 1週間に1回程度は輪読会の様子や学んだことを記事にしたい(今私が書いているように)。
現在、4回程度しか行っていませんが、録音を聞き直して思うのは、説明を行う際に物によっては板書をする機会があるのですが、画像などを撮っとかないと後から聞き返しても状況を把握するのが大変であること。考えればすぐわかりそうなことですが、意外にやってみないとわからないものなのかもしれません。
また、板書での説明時に画像を撮影しても、指示語(「あれ」「それ」「これ」)での説明となると理解が難しくなるので、明快な言葉を使うように気をつける必要がありそうです。動画にすれば全て解決しそうですが、それもまた難しいですよね。
参加者の負担になるので賛否が分かれそうなところですが、個人的には次回実施までに読み進めてくるべきだと思っています。やはり、一回読むだけでは理解が難しい箇所がありますし、その場で質問を練るのは難しいとも思うので、より有意義な会にするのであれば、参加者全員が次回までに一度は読み「不明点」や「テーマ」を選定していくととても活発になりそうだな、と感じています。これは、NGではないですが、理想ですね。
おわりに
まとめると以下のようにすすめてますね。
- 音読も大事だが、できる限り議論する場にしたい。
- 議論する場であることと同じぐらい質疑応答の場にしたい。
- 読書を好きなって欲しい。
今後もたくさんの課題が出てくると思いますが、全員で一つずつ考えて改善していければと思います。