Git Fetchの概要
Git fetchは、リモートリポジトリから最新の情報をローカルリポジトリに取得するGitコマンドです。このコマンドは、リモートリポジトリにあるコミット、ファイル、ブランチの情報をローカルにダウンロードするために使用されますが、ローカルの作業ディレクトリのファイルを変更することはありません。つまり、fetchはリモートの状態を確認するための安全な方法であり、ローカルの作業には影響を与えません
下記記事のイメージがわかりやすかったため、引用させていただきます。
引用元：fetch｜サル先生のGit入門
Git Fetchの動作
Git fetchを実行すると、リモートリポジトリの情報がローカルのリモート追跡ブランチに反映されます。リモート追跡ブランチとは、リモートリポジトリのブランチの状態を追跡するためのローカルのブランチです。例えば、リモートのmainブランチの最新状態はローカルのorigin/mainに反映されますが、ローカルのmainブランチ自体は変更されません
Git Fetchの利点
Git fetchの主な利点は、リモートリポジトリの最新の変更を確認できることです。これにより、他の開発者が行った変更を確認したり、必要に応じてローカルブランチに統合する前に、変更内容をレビューすることができます。また、fetchはリモートの状態を取得するだけなので、ローカルの作業を誤って上書きするリスクがありません
Git Fetchの使用方法
Git fetchを使用するには、ターミナルやコマンドプロンプトで以下のように入力します。
git fetch <リモート名>
ここで<リモート名>は通常originですが、リモートリポジトリの名前に置き換えてください。このコマンドを実行すると、リモートリポジトリの全てのブランチの情報がローカルに取得されます。特定のブランチの情報のみを取得したい場合は、ブランチ名を指定します。
git fetch <リモート名> <ブランチ名>
例えば、originリモートのmainブランチから情報を取得したい場合は、以下のようになります。
git fetch origin main
fetchによって取得された情報は、git logコマンドを使用して確認することができます。例えば、リモートのmainブランチに追加されたコミットを確認するには、以下のようにします。
git log origin/main
まとめ
Git fetchは、リモートリポジトリの最新情報を安全に確認するためのコマンドです。ローカルの作業に影響を与えることなく、リモートの変更をローカルに取得できるため、開発者がリモートの状態を確認し、必要に応じてローカルブランチに統合する際に役立ちます。