TypeScript - Hello World ができたので、次に変数を使ってみます。
Hello worldの振り返り
前回のHello Worldは次のようなコードでした。
hello.ts
console.log("Hello, world!");
変数
今回は文字列部分をいったん変数で保持し、それを表示することにします。
変数宣言は次のように行います。
let 変数名: 型;
文字列を格納するためにstring型を格納できる変数を宣言し、そこに値を代入します。
hello.ts
let greeting: string;
greeting = "Hello, world!"
同時に初期化を行うこともできます。
hello.ts
let greeting: string = "Hello, world!";
代入する値から暗黙に決めてよいときは省略できます。
hello.ts
let greeting = "Hello, world!";
無理やり別の型の値を代入しようとすると、(JavaScriptと違い)コンパイル時にエラーになります。安心ですね。
hello.ts
let greeting: string;
greeting = 10; // error TS2322: Type 'number' is not assignable to type 'string'.
あとは、変数の内容を出力するだけです。
hello.ts
console.log(greeting);
まとめます。
hello.ts
let greeting = "Hello, world!";
console.log(greeting);
定数
なお今回のように値が決まっていて変更(再代入)がない場合はlet
ではなくconst
で定数とすることができます。
const
はlet
と違い、一度初期化した値を変更できないので想定外の変更を避けることができます。
hello.ts
const greeting = "Hello, world!";
宣言と値のセットを別に行うことはできません。
hello.ts
const greeting: string;
greeting = "Hello, world!" // error TS2588: Cannot assign to 'greeting' because it is a constant.