🐳 Docker Compose でマシン再起動時に自動でコンテナを立ち上げる設定

📋 概要

Docker Compose を使用して、マシン（ホスト）が再起動された際に、自動的にコンテナを立ち上げる方法を解説します。

🚦 再起動ポリシー (`restart` オプション)

docker-compose.yml の各サービスに restart オプションを設定することで、再起動ポリシーを制御できます。

services:
  web:
    image: nginx
    restart: always  # 👈 これで自動再起動を設定
    ports:
      - "80:80"

✅ 主な `restart` ポリシーの種類

ポリシー	説明
`no`	自動再起動しません（デフォルト設定）。
`always`	コンテナが停止した場合、常に再起動します。また、ホストマシンが再起動した場合も起動します。
`on-failure`	コンテナが異常終了した場合に再起動します（正常終了コード以外の場合）。
`unless-stopped`	`always` と似ていますが、手動で停止した場合は再起動しません。

🆚 `always` と `unless-stopped` の違い

always: 手動で docker stop しても、ホスト再起動後に自動で再起動します。
unless-stopped: 手動で docker stop した場合、ホスト再起動後も再開しません。

🛠 設定例: 複数サービスの自動起動

version: '3.9'

services:
  app:
    image: my-app-image
    restart: always  # マシン再起動時に自動起動
    ports:
      - "8080:80"

  db:
    image: mysql
    restart: unless-stopped  # 停止したままにしたい場合
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: example

app サービスは常に自動起動します。
db サービスは、手動停止していなければ自動起動します。

💡 既存のコンテナに設定を適用する方法

1. `docker-compose.yml` を変更した場合

docker-compose down
docker-compose up -d

2. すでに動作中のコンテナに動的に設定を変更する場合

docker update --restart=always <コンテナ名>

🔍 再起動ポリシーの確認方法

docker inspect -f '{{.HostConfig.RestartPolicy.Name}}' <コンテナ名>

always や unless-stopped になっていることを確認できます。

⚠️ Docker サービス自体も自動起動設定を確認

もしマシンが再起動された際に、Docker サービス自体が立ち上がらない場合、コンテナも自動起動しません。

✅ Linux で Docker サービスを自動起動に設定

sudo systemctl enable docker

Docker サービスがシステム起動時に自動で開始されます。

✅ まとめ

docker-compose.yml に restart: always や restart: unless-stopped を設定する。
既存のコンテナには docker update --restart=always <コンテナ名> で設定可能。
Docker サービス自体も systemctl enable docker で自動起動設定する。

これで、マシン再起動後も Docker コンテナが自動的に立ち上がるようになります！