grepの使い方

Linux grep コマンド学習ドキュメント

grepコマンドは、テキストデータを検索し、特定のパターンを抽出するための強力なツールです。このドキュメントでは、基本的な使い方から高度なオプションまでを解説します。

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基本構文

grep [オプション] パターン ファイル名

• パターン: 検索する文字列または正規表現。
• ファイル名: 検索対象のファイル。

よく使うオプション

オプション	説明
-i	大文字小文字を区別しないで検索します。
-v	パターンに一致しない行を表示します。
-r / -R	ディレクトリを再帰的に検索します。
-n	一致した行番号を表示します。
-c	一致した行数を表示します。
-l	パターンが含まれるファイル名を表示します。
--color	一致した部分を色付きで表示します。

使用例

1. 単純な文字列検索

grep "hello" example.txt

example.txtから"hello"を含む行を表示します。

2. 大文字小文字を無視した検索

grep -i "error" logs.txt

logs.txtから"error"または"ERROR"などを検索します。

3. 否定検索

grep -v "debug" output.log

output.logから"debug"を含まない行を表示します。

4. 複数ファイルの検索

grep "function" *.c

現在のディレクトリ内のすべての.cファイルを検索します。

5. 再帰的検索

grep -r "TODO" src/

src/ディレクトリ内のすべてのファイルから"TODO"を検索します。

正規表現の利用

grepは正規表現を使用して柔軟な検索が可能です。

メタ文字一覧

メタ文字	説明
^	行の先頭に一致します。
$	行の末尾に一致します。
.	任意の1文字に一致します。
*	直前の文字が0回以上繰り返される部分に一致します。
[]	文字クラスを指定します。例えば[a-z]は小文字のaからzに一致します。
\	メタ文字をエスケープします。

正規表現の例

行の先頭に一致

grep "^start" file.txt

行の先頭が"start"で始まる行を検索します。

行の末尾に一致

grep "end$" file.txt

行の末尾が"end"で終わる行を検索します。

任意の文字を検索

grep "h.t" file.txt

"h"と"t"の間に任意の1文字がある行を検索します（例: "hat", "hot"）。

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応用例

出力結果を別のコマンドに渡す

grep "error" logs.txt | sort | uniq

logs.txtから"error"を検索し、結果をソートして重複を除去します。

ファイルに結果を保存

grep "pattern" file.txt > result.txt

検索結果をresult.txtに保存します。

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まとめ

grepは日常的な作業から高度なテキスト処理まで幅広く使用できます。正規表現や他のツールと組み合わせることでさらに強力なツールとなります。まずは基本的な使い方をマスターし、必要に応じてオプションや正規表現を活用してください。