はじめに
ZabbixはWindowsのTCP接続数を取得することが標準機能ではできません。その為、エージェント経由でnetstatコマンドを実行し値を取得するようにします。コマンドやスクリプトを実行し値を取得するにはエージェントのユーザーパラメーター機能を使います。
環境
- Zabbix 2.4
- CentOS 7.1 (Zabbixサーバー)
- Windows 8.1 Pro 64 bit (Zabbix監視対象)
前提
- Zabbixサーバー/エージェントがそれぞれインストールされており基本設定は完了しているものとします
- ホストの登録は完了しているものとします
エージェント追加設定
エージェント設定ファイルにユーザーパラメーター行を追加し、サービス再起動で設定を反映させます。
書式
UserParameter=[名前],[実行するコマンド]
設定例
zabbix_agentd.win.conf
UserParameter=netstat.count,netstat -p TCP -n | find "EST" | find /C /V "127.0.0.1"
設定後にエージェントの実行ファイルを-tオプションを付けて実行すると取得される値をテスト確認できます。
アイテム作成
Zabbixサーバーにて監視対象ホストのアイテムを作成します。
名前:任意
タイプ:Zabbixエージェント
キー:エージェントの設定ファイルのUserParameterに指定した名前
他はデフォルト値のままで構いません
グラフ作成
Zabbixサーバーにて監視対象ホストのグラフを作成します。
名前:任意
アイテム:前作業にて作成したアイテムを追加
他はデフォルト値のままで構いません
グラフ表示
メニューの[監視データ]→[グラフ]もしくは、[ダッシュボード]などのお気に入りに登録しておき、グラフを表示します。