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[RHEL/CentOS] 複数NICに同じセグメントの異なるIPを割り当てると?

Last updated at Posted at 2022-09-05

複数NICに同じセグメントの異なるIPを割り当てると?

NIC とは「ネットワーク・インターフェース・カード」の略です。
「ネットワークアダプタ」などとも言われます。
複数 NIC を利用する目的・用途はネットワークの冗長化や負荷分散、異なるセグメントとの直接接続(バックアップ LAN、管理 LAN など)があります。

今回検証する構成

下図のとおり、異なる NIC に同じセグメントの IP アドレスを設定します。
2つ目の IP アドレスが必要であれば、通常は同一の NIC にセカンダリ IP アドレスを設定しますが、今回は実験ということで試してみます。
image.png

結論から言うと

一番若い番号の NIC しか使われません。
この例ですと ens192 です。
他の NIC は用無しです。何の役にも立ってません。
image.png

他の NIC に割り当てられている IP との通信は?

他の NIC(ens224)に割り当てられている IP アドレス(10.0.0.2)との通信は可能です。
ただしその場合も、使われる NIC は一番若い番号のものになります。
image.png
イメージとしては Linux OS の中でブリッジ接続(HUB やスイッチみたいな)していると考えて下さい。
ただし他の NIC は使われないのでネットワークループはしません。

ARP 応答も一番若い NIC で行うので、他 NW 機器の ARP エントリーには、一番若い NIC の MAC アドレスだけが登録されます。

他の NIC の LAN ケーブルを外すと?

何の影響もなく通信できます。
LAN ケーブルを外した NIC に割り当てられてる IP も使えます。
この例ですと 10.0.0.2 ですね。
image.png

一番若い NIC の LAN ケーブルを外すと?

全て通信できなくなります。
LAN ケーブルがつながっている ens224 の IP アドレスとも通信できません。
冗長化されているから切れても安心なんて事もありません。
単一障害点となります。
image.png

最後に

検証するまでは、なんとなく「それぞれの NIC でそれぞれの IP」が使えるのかな?
なんて想像していましたが、想定外の挙動でした。
冗長化や負荷分散が目的であれば、ネットワークボンディング(チーミング)したほうが良いですね。

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