Nutanix Filesを使ってみた
Nutanixクラスタ上にファイルサーバーを作って欲しいという依頼があったので
去年から1TiBまでなら無償で利用出来るようになったNutanix Filesを構築してみました。
※商用版Nutanixユーザー限定です。
はじめに
今回以下は以下のサイトと公式ドキュメントを参考に構築しています。
「インフラ屋とアプリ屋のあいだ」様
http://infraapp.blogspot.com/2019/12/nutanix-files1.html
公式ドキュメント
Nutanix Portal
NUTANIX FILES GUIDE
※全編英語、つらい。
環境
AOS:5.10.5LTS
ESXi:6.7
Nutanix Files:3.6.11
やってみる
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左上のクラスタ名称の辺りをクリックすると、「クラスタ詳細」が出てくるので、ここでiSCSIのデータサービスIPを設定されている事を確認
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右上の歯車アイコンをクリックして。「ソフトウェアアップグレード」から「File Servewr」を選択します。
今回はすでにダウンロード済みなので「Continue」と表示されている事を確認
Proxyの設定を行えば1クリックでダウンロードできます。
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「Continue」をクリックすると、新規ファイルサーバープリチェックが実施されます。
問題ないことを確認したら、「続行」を押してしまいましょう。
名前:ファイルサーバーの名称
ドメイン:ドメイン名を入力
ファイルサーバー容量:ここでは1TiBを入力
容量設定はカスタマイズ可能なようですが、ここは最小構成のままで
- 次にネットワーク回りの設定を行います。
設定は「クライアントネットワーク」と「ストレージネットワーク」に分かれていてまずはクライアント側から
項目は以下の通り
ポートグループ:利用するポートグループを選択
サブネットマスク:利用するNWのサブネットマスクを入力、24だと怒られた
ゲートウェイ:デフォルトゲートウェイを入力
必要なIPアドレス:
+IPアドレスのボタンを入力すると、IPアドレス入力欄が出てくるので入力する。
Nutanix FilesはFSVMを各ノード分作成されるのでノードの個数分だけ必要です。
標準で利用するIPアドレスレンジを入力する仕様になっているので、先頭のIPアドレスを入力しました。
次はストレージ側、上に図があって設定している部分がわかりやすい気がする。
同じようにストレージ側の設定を入力していきます。
基本的に必要な項目はクライアント側と一緒ですが、
ストレージ側で設定するIP/はiSCSIのデータサービスIPと同じセグメントにする必要があるので認識しておきましょう。
- 次は「ディレクトリサービス」という項目で利用するプロトコルを選択します。
今回はSMBで利用するので、SMBにチェックを入れ必要な項目の設定を入力します。
ドメインや、ドメイン参加に利用するIDなどの設定が必要です。
以上、意外と簡単に作るとこまでは出来ました。
ただ、上手くいった!?と思ったら以下のような事件も
・各ノードにFSVMがデプロイされるかと思いきや、同じノードに2つFSVMがデプロイされるというよくわからない出来事
⇒とりあえずvMotionで移行しといた。やってよかったのかは謎
・正引きアドレスはADDNSに登録されたが、逆引きが登録されなかった。
⇒これに関しては使ったADアカウントが悪かった説があり、大人しく逆引きを手動で登録しました。
「インフラ屋とアプリ屋のあいだ」様がまとめてる当時と名前が変わっちゃっていますが、
設定する項目などは変更がなさそうです。
あとUIがちゃんと日本語化されてます!!!
以上、意外と簡単に構築することは出来たので、使う機会があれば使ってみるといいかもしれません。
時間があればいろいろな設定を入れて動かしてみたのでそれについてもまとめたいと思います。